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三年間しかない!なんて考えなくていい(地域おこし協力隊10ヵ月目)

ども、地域おこし協力隊の黒木です。
なんか最近移住とか地域おこし協力隊の記事を見ると
「崖っぷちカフェ 南風~まぜ~」
【移住失敗】色々ありすぎて引っ越すことになりました#31
みたいなネガティブなものが多いですね。

人は見たいように見る

「地域おこし協力隊になろうか悩んでいる」という人も
心の中で
「成るつもりだけど一応調べておこう」なのか
「国のお金で三年間暮らしていけるらしいから調べてみよう」なのか
「起業したいがまずは地域おこし協力隊で徐々に勉強してなろう」なのかで
情報の取捨選択が分かれます。

かく言う私は「まぁどこでも生きていけるし、嫌なら実家に帰る」くらいの
軽いノリで地域おこし協力隊になりました。

ネガティブな記事を読むと「大きな主語」で話をする人が多いです。
個々の事象を「田舎」と括ったり、「地域おこし協力隊」としたりします。
細かく読んでいくと「違うところもあります」なんて書いてありますが、
そんなことは皆興味ないので読まないか、忘れてしまいます。

不器用で損な知人の話

私の知人にとっても不器用な方がいます。
その人は「言っていることは合っているが言い方が間違えている人」で個人的に話していると面白い考えを持っていたり、仕事に対して真剣な部分もあったりします。
ですが、その人はジョークがウルトラ下手で上からの物言いに聞こえるしゃべり方をし、ミスへの指摘が直接的すぎるので人によっては「馬鹿にされている」と感じちゃいます。

「馬鹿にしてくる人」という見方がついてしまうとその人の言うことは「合っているか間違っているか関係なく気に食わない」ものになってしまい、結果どれだけ良いことを言ってもやっても「面白くない」と思われてしまったりします。
これがエスカレートすると
失敗に対しては「あれだけ指摘する癖に自分もミスってるじゃんw」「ミスしてもいつも馬鹿にしてくるから助けてやんない」なんてことになったり、
成功に対して「たまたまうまくいっただけ」「もっと良いやり方がある」なんて言われて成功したことを認めてもらえなくなることもあるでしょう。
冒頭問題になっていた人たちも何か発端があって面白く思われていなかったのかもしれません。

「して欲しいことを言ってもらえる関係作り」をする三年間に

地域おこし協力隊って結構
「ミッションありきで活動しつつ、
やりたいことを実現することを目指していく」
って方が多い印象があります。
私の場合、ダブルダッチスクールをやりたいという思いはあるものの「スクールだけで飯を食っていきたい」と思うほどの強い思いはない。

地域おこし協力隊の中には一定数、
特にやりたいことが無い自分探しの旅をしている
「旅人系起こし隊」
がいると思っています。

そんな人には三年間で
「やることがないので何か困っていませんか?」
ということを言い続けるのも面白いかもしれません。
面倒事を押し付けられたりするかもしれませんが、
「やりたくない」ことだけ主張しておけば
「こいつを利用してやろう」と思う悪人以外とは
良好な関係を構築できます。Maybe…

人生を決めるには三年間では短すぎる

人生100年時代。
三年間で一生住む場所を決めるのなんてリスキーすぎるし難しすぎます。

地域おこし協力隊は考え方を間違えるとリスキーなんです。

なので難しく考えず三年間やってみて
「お金が稼げず移住は難しい」となれば
他の地域で同じことをやってみたら
そこではお金稼げるかもしれません。

同じことを東京でやったら
ひょっとしたらもっと儲かるかもしれません。

私の思う地域おこし

地域に貢献する仕事をするのも地域おこしですが、
住民税を払うだけでも私は地域おこしになると思います。
私の考えでは「その地域だけでなく周辺市町村を縦断的に商圏範囲とする仕事をする」方が地域おこし協力隊の望まれる形だと思っています。
(自治体が出来ないことですから)

地域おこし協力隊としてその地域の「起こし」をするよりも
その「起こし」を通じて自分が稼げるようになり、
稼げることを若者や首都圏に住んでいる友達や知り合いに見せることで
その地域への興味を生むことが最も重要ではないでしょうか。

地域おこし協力隊のはしご

はしごとは「「梯子酒」の略。転じていくつかの所を続けてわたり歩くこと。」のことです。

定住を求められている地域おこし協力隊ですが、「はしご」はそんなに悪いことでもなさそうです。

沢山の自治体の地域おこし協力隊の募集条件に「本村以外の同一自治体で2年以上地域おこし協力隊として活動経験があり、退任から1年以内の方。」という文言があります。

そして令和3年に「地域プロジェクトマネージャー」なんて制度も出来ました。この制度は地域おこし協力隊のOBOGが就任でき、現地在住の地域おこし協力隊OB・OG、地域活性化起 業人OB・OGから任用される場合には移住は求めないという条件もあるため非常に手厚いものになっている。

地域が気に入って起業でプロフェッショナルになるには卒隊しているよりも自治体が「おためし」で仕事を頼みやすい地域プロジェクトマネージャーになってから独立することで実績を持った状態になれます。
(もしかしたら行政から安定して委託を受けられるかも?!)

以上の理由で
3年間で「いきなり独り立ちしないと」とプレッシャーを感じる必要はない
と思うのです。

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