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子どもの心の成長

スポーツ活動を行わせたい親の気持ちとして、もちろん、スポーツそのものの楽しさや技術を得ることができる、ということ以外に、

”忍耐力がつく” とか、”チームワークについて学べる” とか ”努力することの大切さを知る”なども期待するのではないでしょうか。

もちろん、スポーツを行うことによる精神への影響、というのは良いところも多々あるのですが、少し間違えると、スポーツそのものに対しての嫌悪感、にも影響することもある、ということを少し知っておくと良いのでは・・・?と思います。

運動のセンスが抜群で、遺伝的にも恵まれて体格が良く、”根性” がある子供、というのはチーム内に必ずいますよね。

親も、またコーチ達の期待も大きく、土日の練習以外にも、朝練、夕練、そしてその他の習い事・・・ と休む暇なく運動をしている子もいるかもしれません。

しかし、どんなにセンスの良い子でも、子どもは子ども。

周りも、そして何より、本人も気づかないうちにプレッシャーが大きくなって、気づいたときには「燃え尽き症候群」 = バーンアウト
になっていた・・・なんていうことは、避けたいものです。

先輩後輩の縦社会。 根性! 努力! 気合! の声が強くなる中学以降のスポーツ活動・・・

が始まる前の小学生時代において、スポーツに対してPositive(ポジティブ) な考え方を持てるかどうか、がとても大切になってくるのです。

そこで、スポーツを積極的にやられているお子さんを持つ保護者の方や、指導者の方々が、子どもの発達心理についての知識があると、大変役立つ思いますので、いくつかご紹介させていただきます。

<成長期の子どもたちにおける、心理的特長>

幼児期・児童期は、自己概念を構成する領域が単純で、運動との関係が密接である。

「できた、やった!」という達成経験を積んだ子どもは、自分はやればできる、というプラス意識をもち、その結果、運動好きになる。

一生懸命やっても結果が伴わないと褒められなかったり、努力を認められなかったり、他の子と比較されたり(あの子はできるのになんであなたは!のような・・・)、などを繰り返すと、自分はダメな人間だ、というマイナス意識を持ち、運動嫌いになるだけでなく、劣等感が強く、何事にも消極的になってしまう。

幼児期や児童期では、指導者が絶対的存在で、その価値観をそのまま受け入れる傾向が強い。

小学生の子供達は、まだ「選手」や「アスリート」ではありません。

多くのスポーツドクター達は、幼稚園や小学生の時代にはなるべく色んな種類のスポーツを、楽しんで行わせるよう、アドバイスをしています。

色んな事がある中で、子ども本人が(親や指導者ではなく)
楽しんで、そして何より好きでやっている。
ということが大切なのだ、と。

”身体を動かすっていいよね、楽しいよね。”
”目標に向かって頑張ることが大切だよ!(結果ではなく過程を重視)”

というプラス思考で周りの大人がサポートすることで、子ども達のこれから先の将来が明るく開ける

・・・というのはオーバーではないかもしれませんね。

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