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ジャズとクラシックの交差点

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ジャズとクラシックの源流を探る投稿集です。
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固定された記事

ジャズとクラシックの共通点(1)

ジャズは、キリスト教教会由来の伝統的なヨーロッパ音楽(歌われるメロディと複数のメロディー…

Logophile
3年前
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今日のジャズ: 4月3-4日、1981年@オランダ

Apr. 3&4, 1981 “The Days of Wine and Roses” by Michel Petrucciani, Jean-François Jenn…

Nabe
1年前
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映画「ブルー・ジャイアント」と原作漫画と小説「ピアノマン」

ジャズってなんだかわからない… たいていの人がそう呟く。 ジャズはもはや昔の音楽なのだけ…

Logophile
1か月前
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ピアノのバッハ 10: 三という数字による構成美

前回のゴルトベルク変奏曲のお話からの続きです。 1. 神憑った数学的構成グレン・グールドの…

Logophile
1か月前
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ピアノのバッハ6: 左手のためのシャコンヌ

わたしは我が家の料理担当です。 家族のために毎日台所に立ち、毎日数時間を料理に費やしてい…

Logophile
3か月前
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日本語しか喋れない人は西洋古典音楽を弾きこなせないか?

という西洋音楽文化に関わりを持つ人ならば、誰もが抱いている疑問に関して、次の新書は次のよ…

Logophile
3か月前
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エマニュエル・パユのシューマン:ジャズヴァージョン

車を走らせているとき、ラジオからとても懐かしい調べが聞こえてきました。知っている曲なのだけれども、新しいアレンジの音楽。 最近はそういう音楽によく出あいます。 もはや芸術の世界には新しい発明はなく、改良のみがあるという感じ。 新しいものは何を作ってもデジャビュでしかないことは寂しいことですが、創作の世界とは 新しいスタイル(語法)の誕生 発展と継承(マニエリスム) 崩壊(既存の価値の破壊=新しい価値の創造) の過程を経て変わりゆくのです。 音楽の世界の次のパラ

イパネマの娘: アストラッド・ジルベルト追悼

この歌を一度だって聴いたことのない人はいないのでは。 1964年に発表されて以来、ボサノヴァ…

Logophile
11か月前
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ピアノのバッハ2: イギリス組曲に寄せて

ピアノで弾かれるバッハ、ピアノでバッハを弾くことが大好きです。 KAWADE夢ムックというムッ…

Logophile
1年前
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どうして英語ってこんなに難しいの?: (18) Something else!

また発音の話です。 ある程度上手に英語に喋れる人でも (英語らしいイントネーションとリズム…

Logophile
1年前
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ボサノヴァの魅力

今日はサンバ Samba に起源を持つ、ボサノヴァ Bossa Nova の話です。 以前ある方より、 と…

Logophile
1年前
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北欧歌曲リサイタル:スウェーデン語のシベリウス

先日、スウェーデン歌曲のランチタイム・リサイタルに行きました。 スウェーデン出身のソプラ…

Logophile
2年前
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ピアノソナタ32番はジャズなのか?

ピアノソナタ第32番ハ短調作品111は、楽聖ベートーヴェンが死に先立つこと五年ほど前の、1821…

200
Logophile
2年前
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21世紀のベートーヴェン像:クルレンツィスによせて

世界中で最もホットな指揮者 いま世界中を見回して最も熱い指揮者はテオドール・クルレンツィス。ギリシア出身の凄い指揮者。 インターネットが我々の生活の一部と化した21世紀、音楽鑑賞において映像美も大切で、YouTubeなどがあればクラシック音楽など実演で聴く必要もないなどという輩もいる始末。 それだからこそ、演奏会は一期一会の舞台であるべき。舞台でしか、実演でしか聴けない「経験できないもの」が必要なのです。 音が表象する世界を踊りやレーザー光線などで舞台上で表現するといっ