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植物工場広報の私が、食のオモシロさに出会った一冊

こんにちは。スプレッドnote編集部のあんバタサンドです。
編集部員の顔を持つ私ですが、スプレッドが所属する「アースサイドグループ」(青果にまつわるビジネスを展開)の広報が本業です。
そして実は。
私、管理栄養士でもあるんです(小声)。
栄養士職に就いたことのないペーパーなのでお恥ずかしい限りなのですが…。
新卒で入った前職もフードサービス企業だったので、気が付けばドップリ食に関わってきた私ですが、
ある一冊の本が、この世界に進みたい!と思うきっかけとなりました。
そして今のスプレッドの植物工場ともつながっているんです。

世界の食は実にオモシロイ

さかのぼること2000年代後半。カナダに語学留学をしていた10代の頃です。
カナダは多民族国家。
いろーんな人種の人たちが当たり前のように一緒に暮らしています。
バスでもスーパーでも、ルーツの違う人たちが共存している。
日本しか知らなかった当時の私にはそんな日常の風景ですら刺激的でした。

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市場に行くと高揚するのはこの頃から


ある日、学校の近くの本屋さんでこの本に出会いました。


「HUNGRY PLANET」。
英語初級の私でもわかるシンプルなタイトルが大胆に書かれた表紙は、ものすごいインパクトを放っていました。
この本は、2人のジャーナリストが世界中の家庭を訪ね1週間に消費される食材を並べて家族のメンバーとともに写真に収める、という趣旨のもの。
要は「我が家の冷蔵庫・食品庫大公開!~グローバル編~ 」。
さらにUSドルに換算した場合の食費はいくらなのか、というのも紹介されています。

その場でパラパラ~と中を見て、
「えぇーーみんなこんなに違うもの食べて暮らしてるん!!!」
と本屋さんで衝撃を受けたのを覚えています。
日本は魚や加工食品が多くて、ドイツはビールの本数がすごい。
インドではナンが積み上がっていて、という感じ。
見たことのないカラフルな野菜や果物。想像もつかない獣肉。
すぐに購入して夢中になって読みました(英語の勉強にもなりました)。
読んでいくうちに、無限に広がる食文化の奥ゆきと、
これってもしやずっと追い続けられるテーマなんじゃない?!と気付いたのです。
カナダにいたから、文化の違いをリアルに感じられて、より「オモシロイ」って思ったんでしょうね。

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留学中、ことあるごとに振舞ったSushi Roll(具材が寄っているのはご愛嬌)

帰国してからは、食をもっと学ぶべく大学で栄養学を専攻。
卒業後は東京でフードサービス企業の広報を経験したのち、今の仕事に就いています。
スプレッドの広報をして驚いたのは、
国内外の名だたるメディアからの取材オファーが絶えないこと。
日本全国そして世界から京都の私たちの工場を一目見たいと、わざわざ足を運んでくださるなんて、ありがたい話です…!
前職での経験からしても本当に考えられない!

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誰もが知ってる某国のメディアによるCEO稲田の取材風景。手前で立ち会っているのが私

この本は今も大事に持っているのですが、今読むとまた違う視点で考えるようになりました。
本には、私たちからするとびっくりする少量の食料で大家族が過ごしていたり、
野菜や肉のどちらかに極端に偏っていたりと、正直ショッキングに感じるページもあります。
当時は食文化の違いと経済格差だからだ。とシンプルに思っていました。
スプレッドの広報をして世界の農業や食について考えるようになってからは、
その国の農業や自然環境、労働、政治など、複雑な事情が絡むことで、
作りたい場所で食べ物を作って、
食べたい人に届けることがどれだけ難しいのか、わかるようになりました。

(我ながらちょっと成長したな…)

こうした「食へのアクセス」に不自由がなくなったら、
世界ってめちゃくちゃ良い方向に変わるんだろうな~って改めて想像しました。
そして色んな方法があるけど、その一つに、いつでもどこでも農業ができる、植物工場があるんじゃないかと。
私は真剣にそう考えています。
おいしい食卓って、幸せそのものなので、
人にとっても地球にとっても無理なく続けられる方法じゃないと良くないと思うんです。
だからやっぱり、私たちは植物工場をこの先も広めなきゃいかんのです!
ということで、うちの植物工場の記事、貼っておきます。

本との出会いから十数年。
食べることが大好きだった私(今も絶賛継続中)が、こんな形で食に関わっているとは。
これからさらにオモシロくしていきますよ!

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