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今のうちに「金川紗耶のおもしろさに気付いてるヤツ」になっておきたい

4期生が加入してもうすぐ1年、各番組でも活躍する姿が見られるようになり、どの子がどんな子かが大体わかるようになってきた頃合いかと思う。

とりわけ『乃木坂工事中』で活躍が見られるのは、幻想的なキャラクター・北川さん(さん付けしたい)、運動がてんでダメな矢久保(呼び捨てで呼んでみたい)、なにかと無邪気なレイちゃん、ロケでもスタジオでも割と存在感を示している早川ちゃん辺りが挙げられそうなところ。

そんな中でも今回は、北海道17年生・金川紗耶ちゃんに注目したい。

先日の『真夏の恐怖体験2019』怪談部門にて名作「ミシュランマン」を披露したり、そもそも4期生の中でも一番おバカ説が方々で語られたりと、既にその面白さは周知のものになりつつあるようだが、もう少し細かく見ていきたい。彼女の振る舞いにおける重点は一体何か、というのを紐解いていきたい。というのが今回の主旨だ。

そうして「なるほど、こういう子か」といち早く理解を深め、少しでも今後の古参アピールに繋げていきたい次第である。

金川紗耶の平然顔

初登場金川

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こちらは『乃木坂工事中』で4期生が初登場した企画、『4期生 売り込みショー!』での一幕。「この寿司は少し酢が効きすぎた」という早口言葉を(予定通り)間違え、突っ込まれるも「何もおかしい事は無い」と言わんばかりの平然としたこの表情を浮かべる(設楽さんの「短くしたろ?」にも「……してないです」と言い切る)。

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再度披露し、またしても(予定通り)同じように間違い、「言いやすくしてんじゃん!」と言われてもこの通りの「……?」という表情を貫く。なんなら、オカシイのはこっちではなくあっち、とさえ思わされかねない毅然とした態度だ。

そう、金川ちゃんの放つオモシロの鍵はこの真顔、「私が何か?」というこの態度だ。ここから発展し、彼女は平然とおかしなことを言うことも得意とする。

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これは時間を前後して早口言葉より先に行われた、彼女のバスケットボールの腕前披露時のこと。巧みなボールコントロール、軽やかなフットワークで飛鳥先輩、梅澤先輩を翻弄した上でのこの一言だ。

設楽さんに「(飛鳥ちゃん)上手かったよね?」と聞かれ、先ほどの飛鳥ちゃんのドゥインドゥインドゥインという重い動きも無かったことかのように、この返答。一見先輩を立てているようで、完全にイジっている(その横でバテ切っている飛鳥ちゃんがまた良い)。下手に答えようとして言葉に詰まるでもなく、しれっと返していて非常に良い。

馬を描く金川

次は『強制下克上対決』より、1期生から4期生まで参加した「絵心対決」から。金川ちゃんは「お題:馬」チーム。

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さながら『エルマーのぼうけん』に出てくる竜のような奇抜なデザインの馬を披露した彼女だが、相変わらず表情はこうである。

他のメンバーは自分の描いた変な絵が出されてバツが悪そうな顔をしてるのに、彼女は「見ての通り馬ですけど…」的な表情で沈黙しており、絵と表情の対比がもはや小気味よくさえある。やはり画伯たる人物には、その絵のアレさをいかに認めないかが求められるところであり、彼女は既にそれが身に付いていると言えるだろう。

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その後は、「(しっぽを)上に描いたけどやっぱ下かなと思って…」「肉球」「首の境目」など”いかにも”なコメントで翻弄しつつ、日村さんに「そんなの無いじゃん!」と突っ込まれた時はさすがにその平然顔のキープにも限界がきた模様。カワイイ。そういえば「境目」は画伯の方々がしばしば口を揃えて言う言葉。なんでこの感覚は自然と共有されているんだろうか。

ミシュランマン金川

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そして『乃木坂46 真夏の恐怖体験2019』での名作「ミシュランマン」。他のメンバーは、それなりに怖い体験談でありながら途中で笑っちゃって失敗、という連続だったが、彼女はその真逆。謎の体験談を最後までギラリと暗闇に浮かぶ目力で押し切った。

平然顔もそうだが、そもそものくっきりした顔立ちによってか、話に妙な説得力を感じてしまって、本当に怖い話を聞いたような後味がある。しかしあくまでオチはミシュランマン。彼女だけにしか見えないミシュランマンがいたと改めて考えると、怖いは怖いか。

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話し終わった後にすぐ見せちゃう「どうでしたか!?」という笑顔にはついキュンとしてしまうが、この辺りから、やはり彼女の平然顔はしっかり構築されたものであることがわかる。表情を作る→解ける→作るのメリハリがハッキリしているからだ。

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実際、話を掘り下げられた際には平然顔に立ち戻り、あくまで「私があの時目撃したのは確かにミシュランマンでした」という態度を崩すことなく自分の順番を終え、そして見事グランプリを獲得した。これもこの平然顔があってこその結果である。

ちなみに余談、「ミシュランマン」は日本だけの呼称で、彼の正式名称は「ビバンダム」だそうです。

東西南北金川

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そして最新作『24thシングルヒット祈願 キャンペーン』での富士登山にて、『乃木坂ってどこ』『乃木坂工事中』で山登りをする時は恒例となった、「山に何か1つ持っていくアイテム」の彼女の回答がコレである。

「山って東西南北 分かんないと思うんですよ」というフリからのコンパス(方位磁針)……と思いきやコンパス(文房具)。さすがに”やってる”すぎたのを自分でもわかっていたのか、平然顔はギリである。

しかしながら、「(コンパス(方位磁針)が)無かったから持ってきませんでした」にならないのが偉いし、まず取り出してから説明するのではなく、先にきっちり説明でフった上で出すあたりは上手い。

ちなみに、後編最後にコンパス(文房具)をぽーいと倒して方角を確かめていたが、針が指したのは北ではなくおよそ南東方面でした。


と、いう感じで金川ちゃんは中々積極的にボケる。それでいて、ぐいぐい前に出てくるタイプというより、しれっとすることでじわじわ持っていくタイプ。この平然顔をキーに、ここが彼女の面白さのポイントであるとして注目したい。

金川紗耶の笑うポイント

さて、そんな彼女自身の面白さだけではなく、彼女が笑うポイント、”何を面白いと感じるか”にも少々注目したい。サンプルがまだ少ないが、挙げてみよう。

気絶する掛橋

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これは『強制下克上対決』での富士急ハイランドロケのVTRを見て、絶叫マシン「FUJIYAMA」に乗った際に掛橋ちゃんの意識が飛んだのでは、というトークの流れで見切れた金川ちゃん。

設楽「飛んでないでしょ?別に」掛橋「覚えてないです…」日村「飛んでるな、じゃあ、な」というこのやり取り、日村さんの喋りの(飛んだんだな、と)じわっと理解した独特なテンポ感が個人的に好きで笑っちゃうやり取りなのだけど、金川ちゃんもやけに笑っている。

周りのメンバーのように”掛橋ちゃんの意識が飛んだ事実”ではなく、彼女もこのやり取りの感じで笑っているようにも見受けられる。そういった「会話の妙」みたいなのをかぎ分ける感覚を持っているかもしれない。

罰ゲームにおののく金川

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こちらは笑うポイントとは異なるが、ここで併せて挙げる。

1ヶ月ぐらいでこれやります! 乃木坂46夏休みの目標発表会』にて、課題をクリアできなかった場合の罰ゲームについての話題で、設楽さんの「日村さんと同じ髪型に…」という発言に右下の表情。

もちろんこの発言はボケでありつつ、金川ちゃんは「それは大変だ…!」といった顔で軽く乗る。他の子は笑っている中この顔なので、1人だけ真に受けている(というノリ)が引き立っていて良い。これもまた平然顔の延長線の、そうできる余裕あってのものだ。

またこれは、その髪型を嫌がることで、メンバー恒例・日村イジリにもなっていたりする。4期生はまだそっちのケはあまり見られていないが、是非積極的に出していってほしい。

金川紗耶の変なテンション


最後に、「笑うポイント」とはまた少し軸の異なる彼女の感性に触れる部分に着目したい。金川ちゃんはたまに変なテンションになる。そこである。

走る金川

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ニュー運動音痴スターを探せ! 4期生 体力測定』で計測した50m走にて、その様子が披露された際、走り終えた彼女はずっと爆笑。

「自分の走り方が気持ち悪すぎて…」とのことだが、一見するとそんなでもない。いったい何が彼女の琴線に触れたのかはさだかではないが、楽しそうなので良し。あと、(自分的に)そんなに笑ってしまう走り姿でありながら、その記録を見ると成績上位なのがまた良い。

登る金川

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これは上のコンパス同様『24thシングルヒット祈願 キャンペーン』富士登山での姿。日が落ち天気も危うくなってきたところで、他のメンバーは不安が募る中このハッピーな笑顔。番組中では「クライマーズハイ」と表されていたが、まさしく変なテンションになってしまっている。

しかしこの時彼女は、真夏さんに「楽しみ!?」と驚かれたことへの返答で「崖とか楽しくないですか!?生きるか死ぬかみたいな、」と答えている(テロップなどで拾われてはいない)。この発言を素直に捉えると、富士登山そのものよりも、それによって自分が生き死にの瀬戸際にいることを楽しんでいるように見える。

半ば命の危機という時にニッコニコのテンションになる辺り、クライマーズハイのそれとはまた違う世界に行ってしまっているかもしれない。そう思うと心配というか怖いというか。

だが、そもそも登山というのは、山岳信仰から派生した修験道に通ずるものなわけで、山という聖地において自身が生きるか死ぬかの境地に身を置いている、ということを自覚するのは正しいと言えなくもない。言えないか。

まとめ

以上、初登場からこれまでの金川ちゃんの気になる面白(そうな)ポイントをまとめてみた。

やはり注目したいのは平然顔、あれは生ちゃんの「いやらしい目で見なければ」と同じラインにあるものなので、ああいった完成した演芸として身に付けばさらに跳ね上がること間違いなしだろう。

しかし、おバカキャラの素養もあるようなので、今後クイズ系企画などでは爆発力のある動きも見せてくれそうである。

金川ちゃんの見どころを見逃すことのないよう、広く注目していこう。

明日飲むコーヒーを少し良いやつにしたい。良かったら↓。