見出し画像

夜中のケーキタイム

27歳の時、隣の席のアルバイトの女性(39)が心を患わせた、27歳だと言い訳しよう。39歳の闇が分からなかった。

ある時から勤務中に真面目で明るい彼女が、毎日何時間も帰ってこない。ケーキタイムと称し、ひどい時は3時間、4時間。そして仕事は殆ど終わらない。

上司?居た。人に興味のない陰気な女性が。彼女に伝える。プロセスは踏まねば。だが彼女は何も言わない。だから、指摘してしまった。若さ故と言いたい。

「アルバイトは時給だから、ケーキタイムの時間をタイムカードに働いた事にするのはおかしいよ。」

彼女が話を聞くや否や、ガタガタと震えスミマセンを繰り返し、こう言った。

「旦那さんがお布施をしているので、お金が必要なんです。減らさないで下さい。お願いです。」

そして翌日、彼女はケーキタイムを止め定時の19:00に帰った。いつもの通り。
あ!わかってくれた。よかった。

その日は仕事が遅かった。
23:30か。会社を後にし、真っ暗な夜道を歩く。誰もいない。ちょっと怖い。

駅に向かう途中、か細い声が聞こえた。

「すいません、、、、。」

誰もいない。
と思ったら、右のビルの隙間からぬぅっと彼女が現れた。

長い黒髪の彼女だ。

ギャアアアアアア!!!
叫んでしまった。

怖すぎる。

驚いた私に彼女は伝えた。

「昨日の昼間指摘された事ですが、、、私は悪い事をしたのでしょうか?」

約ひと回り年上の彼女。、無表情でそれを言う。

怖い!!!!
4時間半、この場所で待っていたのも怖い。
無表情も怖い。

刺される!と思いながら言う。

「いえ、、事実を、、、、」

すると彼女は無表情で続けた。

「わたし、、、、ずううっと、ずううっと待っていたんです。言われた意味が分からなくて、、考えて分からないから、ここで待っていたら通りすぎるかなって思って。」

それだけ言って、彼女はすうっと去っていった。

次の日、何も無かったかの様に出勤している彼女がいた。うわぁ。いいやとりあえず仕事しよーっと。

数日後、背中に痛みが走る。
整体に行く。

おかしい。
いつもと違う。

うつ伏せになっていると
先生(友達のお兄さん)がいきなり窓を開け、私の上で何かを振っている音がする。

一体何が行われてるのか不安になった時、
先生が言った。

「終わったよー。あと、生霊がくっついてたから祓っといたよ。」

!!!!!!!!!!!!
もう全てが怖い。

ホラーは大好きだ。稲川淳二のツアーに行くぐらい好きだ。だが、私はそこの整体に、行くのをやめた。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?