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AIはドラえもんに追いつくか

~社労士とAI 番外編~

鹿児島で社労士をしています原田です。
 AIと社労士について考える予定でしたが、テーマにしていくうちに、いろんな部分が気になってきます。
今回は社労士を忘れて、ネコ型ロボットの究極系かもしれないドラえもんのAIについて考えます。

有能な人工知能の可能性

 ChatGPTも次々とアップデートされ、絵だけでなく動画まで作れるようになってきたAIが、次々と進化を遂げています。2112年誕生予定のドラえもんにも高度なAIが搭載されているはずですが、なぜか現代のAIと比べてもさほど「賢さ」を感ません。

 現在のAIの多くは、巨大なシステムに組まれたプログラムで動作しているので、それをネットでアクセスすることで、個別にシステムを導入することなく、広くサービスを提供し、高度な部分については有償としてビジネスや趣味の利用を促進して収支をプラスにするビジネスモデルになっています。

 ドラえもんは未来から来ているので、ネットアクセスでシステムを外部に置くことができません。あと90年近くあるので、きっとAI部門で現在世界3位を誇る富岳レベルのシステムがドラえもんの中に入るぐらい小さくなるだろうと期待します。

 学術文書もビジネス文書も書けて、動画や写真のような絵画まで可能なAIが、更に発展して高度な思考まで行うとしても、それを網羅したシステムを個別のロボットに導入することは、非常にコストが高くなります。

 のび太の借金で未来にまでしわ寄せが来ている設定で送り込まれたドラえもんの購入に多額の資金を投入できるはずが無いので、高度AIシステム搭載ではなく、汎用AI搭載で、高度なラーニングや知識を網羅したナレッジパック等を搭載していない低価格モデルであろうことは想像できます。

驚くべきAI技術

 ドラえもんは、過去の世界で生活する中で、様々な事象をラーニングしています。のび太とその周りの人物の特徴・優位性・人間関係・性格等を把握し、発生する事件に対して、適正な助言を行うように努めています。時々明らかな間違った解決方法を提案する部分が、低価格モデルAIである欠点なのでしょう。

 恋をしたり好意を寄せたりする部分は、AIとしてさほど必要性を感じない機能であり、好意は時に公平性を逸脱する傾向があり、また公平性を逸脱した優遇を相手に与えることが、最も好意を伝えやすい手段です。

 ドラえもんは明らかにのび太を優遇しており、それ以外の者に対して公平性を逸脱した思考で行動しています。初期設定でそうしたことが可能なのかもしれませんが、それであれば、好きになったネコをのび太より優遇したりするのは、バグがあるとしか考えられません。バグがあるから安く入手できたモデルなのかも。

 一方で敵対する相手には、無慈悲な行動が可能であり、特にネズミに対して非情さを超えて暴力的になるのは、間違ったラーニングによって発生した弊害かもしれません。自分を攻撃するものに対して、自己防御機能は非常に高く設定しているのでしょう。

 今は分かりませんが、元々エネルギー源として体内に原子炉が入っている設定だったので、その設定が存続していれば強固な自己防御機能が備わっていることは重要です。

 但し原子炉や核融合炉が入っているとしたら、お湯沸かしてタービン回して電気を作るようなことをすれば、大量の水が必要で、常に大量の熱と蒸気が発生してしまうので、原始的発電技術ではなく、エネルギー源から直接エネルギーを引き出すような技術革新があるのでしょう。

AIは尋ねるようになるのか

 ドラえもんが時々声掛けする「どうしたんだい、のび太くん」は、優遇対象として設定される相手に対して、表情や態度が異なる場合に発する言葉でしょう。人間の場合は好意がさほど無い相手にも言ったりしますが。

 この言葉は積極的な関与につながる発言です。現在のAIは基本的に指示待ちであり、AIに合わせて適切な指示をすることが重要ですが、ドラえもんAIは、微妙な変化に対して異常性を検知して先に発言することができます。
これができるようになれば、AIは大きく発展すると思います。

 ドラえもんが声掛けすると、のび太は経緯を話してくれるのですが、時々見かける、本人にすらいったい何を悩んでいるのかすら分からない相手の場合には、どういう対処をラーニングできるのかが非常に興味があります。

 もしかすると、人間と同じで、できないことがあまりにも多いので、あえて欠点がある発言や行動を起こすAIとして動作させることによって、全てを妄信しないシステムに設計しているのかもしれません。

あ、半分真面目にこういうことを考えている時に「マンガだから」は言ってはいけません。

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