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働きがいがある職場にするために管理職が考えること

 好きな仕事、好きでない仕事はそれぞれにあると思います。
私はプログラミングとか好きですが、主たる仕事としてやるのは好きではありません。こうして文章を書くのは好きですが、ネタが枯渇した時に書かざるを得ない環境に置かれたら、恐らく書くのは嫌いになるでしょう。

では働きがいがある仕事って何でしょうか?

ワークライフバランス

 政府の掲げるワークライフバランス憲章には、下記のように定められています。

 誰もがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たす一方で、子育て・介護の時間や、家庭、地域、自己啓発等にかかる個人の時間を持てる健康で豊かな生活ができるよう、今こそ、社会全体で仕事と生活の双方の調和の実現を希求していかなければならない。

「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」  

 やりがいや充実感を感じながら働いている前提で、仕事と生活の調和(ワークライフバランス)を確保する方向性を求めています。

 既にやりがいや充実感を持って働いているのであれば、生活している中で出産・育児に必要な時間、家族との時間、地域コミュニティ活動や地域貢献活動、自己啓発活動にもっと時間を確保したいという希望は出てくるでしょう。

 そうした充実した仕事を十分にしている人に対する企業の対応は行われていなかったので、企業としてそれらを見直していくことは重要でしょう。

最大の問題は、「やりがいや充実感を感じながら働いている」という前提があることです。

好きなことを仕事にするといい?

 それではやりがいがある仕事とは何でしょうか。

「好きなことを仕事にすればいい」と言われますが、「好きなこと」と、「仕事としてやりがいがあること」とは違います。最も大きな違いは、仕事であれば、必ず収益を求められることです。

 例えば、漫画家、作家・作詞家・作曲家・画家・デザイナー等の芸術系のクリエイティブな仕事であっても、購入する顧客の目線を意識して、締め切りに間に合うように成果を出し続けることが仕事です。クリエイティブな行動をするだけなら、それは趣味です。

Youtuber・TickToker・InstagrammerのようなWeb系クリエイターでも、常に求められる新しい作品に応えるために苦労します。それが収益を生むから頑張っているのであれば、既に「好きなこと」だからやっているとは言えないでしょう。収益の為に行動するなら、給料のために嫌な仕事でもやっていることと目的としては大差ありません。そもそも多数の求人があって、嫌いな職種に就職する人の方が少ないのですから。

やりがいとは何なのか?

 やりがいとは、それぞれの価値観で異なるので、誰にでも通用する明確な回答はできませんが、私の体験で言うなら
・成果が出て認められる
・成果に向かって努力した行動が認められる
・仕事をしたことに感謝される
・困難な仕事を達成する
・高額な報酬を得られる
・苦労をしない生活が得られる
といったことの、結果への期待があることにやりがいを感じていました。
もちろん結果がことごとく裏切られると、その仕事へのやりがいは完全に0になることもありました。倒産寸前の時とか、全ての結果が不可能と知りながらやっていたので、義務感だけでやりがいなどありません。

 その結果を達成するために、無理をしてでもやりたい場合が出てきます。思いが過剰だと、身体が無理だと警告を出していてもやったりします。また、やらなければならないことさえ無視してやりたくなります。そこがワークライフバランスとして重要な部分だと思います。

やりがい創造のために会社がすること

 やりがいの根本が、私の体験から生まれたもの同じなのであれば、会社が行うことは、結果への期待に応えることだと思います。上記の期待に応えるには、
・成果を認める
・成果に向かって努力した行動を認る
・大変な仕事を達成したことを認める
・高額な報酬を出す
ということになるでしょう。

そして同時に無理を通してやらせないような配慮や、やらなければならないことに対するサポートをすることです。

 えてして、高額報酬やサポートばかりに目が向いて、やりがいを削いでしまうケースもあります。人によっては
「金のためだけにやってるわけじゃない」
「いまやって欲しいサポートはそれじゃない」
と感じる場合もあるのです。一律で制度を導入したからやりがいが生まれてくるわけでは無いことを理解して、個別にどうあるべきかを考えることで、能力を引き出していくことが、これからの管理職の在り方だと思います。

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