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音楽評論アンソロジー『ferne ZWEI』刊行のお知らせ

2023年11月11日(土)、音楽評論アンソロジー『ferne ZWEI』(読み:フェルネ ツヴァイ)を刊行します。

『ferne ZWEI』表紙イメージ

本書籍は、音楽・アニメ領域をメインに編集者・ライターとして活動する北出栞(筆者)による個人出版プロジェクト『ferne』の第2号(前号の内容は以下のリンクより)。

〈セカイ系〉という言葉を「大切な誰かとの関係」と「世界の終わり」を等価に扱う概念として再解釈し、疫病と戦争の時代となった2020年代の文化を考えるキーワードとして位置づけた『ferne』。2年ぶりの続刊となる今回は前号のコンセプトを継承しつつ、アニメカルチャーとの融合、流通プラットフォームの整備とジャンルの再編、Y2Kリバイバルなど、ポスト・コロナのオルタナティブな音楽文化にフォーカスした一冊となっています。

■書誌情報

品名:ferne ZWEI(フェルネ ツヴァイ)
発行人:北出 栞
デザイン:竹久直樹
イラストレーション(表紙・口絵):cosgaso
サイズ:四六判、269ページ
価格:1,500円(税抜)
BOOTH(ウェブ通販):https://fernebooks.booth.pm/items/5228509

書店、レコード店、クラブ・ライブハウスなどへの卸も受付中。
ご連絡は【siori.kitade@gmail.com】まで。

■収録内容

ferne ZWEI 刊行に寄せて

Interview
Telematic Visions × cosgaso

流体のムード――東京のインディーミュージックシーンの観察ログ
NordOst

遠泳音楽とは何か――天使、破壊、「君」に触れられないこと
門脇綱生

〈セカイ系〉音楽としてのParannoul――シューゲイザーにおける「脱構築」の系譜
鴉鷺

Interview
佐藤純一(fhána) × eba(cadode)

明日の叙景『アイランド』と架空のノスタルジア
清家咲乃

浜崎あゆみにおける〈セカイ系〉の詩学――あるいはTohji的ロードサイドの風景について
北出 栞

Interview
十五少女
Part1. 音楽プロデューサー・N/Part2. 酒井伸和(minori pictures)

ボカロ・コーリング・ユートピア――あなたのためにあったかもしれない理想郷について
江永 泉

ここがどこかでありますように――『イルミラージュ・ソーダ』から探る〈セカイ系〉的聴取論
患者mono

Interview
久保田晃弘(多摩美術大学 情報デザイン学科メディア芸術コース教授)

新鋭トラックメイカー・Telematic Visionsとデビューアルバムのアートワークを手がけたイラストレーター・cosgaso、アニソン作家として多くの実績を持つ佐藤純一(fhána)とeba(cadode)、avex発の音楽✕仮想世界プロジェクト「十五少女」、メディアアート研究の第一人者・久保田晃弘へのインタビューを収録するほか、近年のリバイバル・ブームの立役者であり、レーベル〈Siren for Charlotte〉の発起人でもある門脇綱生、商業音楽メディアでも活躍する音楽ライターの清家咲乃、NordOstらが論考を執筆。

デザインはKabanaguや長谷川白紙といったミュージシャンのアートワークも手がける竹久直樹が前号に引き続き担当し、表紙イラストは巻頭インタビューにも登場のcosgasoが担当しています。

各記事のより詳しい見どころは下記リンク先のツリーをご覧ください。
https://twitter.com/sr_ktd/status/1727529949849125099

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