職場の空気がけっこう大事(カルチャーコードとオープネスを読んで)

こんにちは、ナザレです。

最近、Kindle Paperwhiteを買いまして、電子書籍の利便性に驚嘆している毎日ですが、そんな中でもきちんと読書をしており、今日はその話をしたいと思います。

仕事柄、職場の問題には敏感で、どうして組織がうまくいかないのか、なかなか答えが出ない日々が続いていました。
しかし、北野唯我さんの「オープネス」、ダニエル・コイルさんの「THE CULTURE CODE」を読んで、「なるほど!」と感じました。
それは、職場における空気感の重要性や、心理的に安全な職場を構築するためにポジティブなメッセージを送り続けるなど、漠然と思っていたことが言語化されていたからでした。
そして、職場の空気を改善したからといって企業業績にどう影響があるのかといった疑問についても解決した気がする。

「オープネス」には、社員の士気が高い会社は変化に強いと書いてあった。これはつまり、トップダウンであれボトムアップであれ、社員が一丸となって変化に立ち向かっていけるということだと思う。
そういった職場は、仕事に対する満足度の高い職場なのだと思う。

では、仕事に対する満足度の高い職場を作るにはどうすればいいのか。
本を読みながら考えてみた。

やはり、何をしても笑われないということではないか。
何をしても恥ずかしいと思わないような空気がある職場のことではないか。
そして、常に「自分はここにいていい」と感じられるようなコミュニケーションが行われている職場のことではないかと考えている。

何か行動をするたびにいちいち注意されたり、失敗したらすぐに文句を言われる環境だと挑戦する心が失われてしまう。
職場はあくまで仕事をさせる場所だ。いかに社員に動いてもらうかが重要なのに、今まで行われてきたマネジメントというのは、どうも社員をネガティブにさせるものだったように思える。

社員に本来の力を発揮してもらうためには、ポジティブなメッセージを送り続ける必要がある。
それも一度ではなく、何度も伝える必要があるのだ。
一方で、ネガティブなメッセージはたった一度でもものすごい影響を及ぼす。
たったの一言で、人を奈落の底に叩き落とす力があるのだ。

よくネガティブな発言ばかりする人、文句ばかり言ってる人がいると思うが、そういう人たちがいることで、周りの人のパフォーマンスが著しく落ちているということに気づいてほしい。
こういった状況下では、早急に問題を解決する必要があるのだが、経営側はあまり重要だと捉えていない。
なんとなく注意して終わり、といったケースは多い。
転職市場が開拓されてきた昨今、あえてネガティブな人の近くで働く必要もありません。どんどん辞めていくでしょう。
そして、いらない人ばかりが残って、その会社は腐っていくのです。

そうなる前に、職場の空気をポジティブなものにするために、前向きなメッセージをたくさん社員に届けましょう。
これは決して甘やかしているわけではありません。
良い職場でも、当然問題があれば叱ることもあるでしょう。
そこは叱ったっていい。
でも、その前提が、ポジティブなメッセージを送っているかということなのです。
日ごろからポジティブなメッセージを送っているからこそ、ネガティブなメッセージが生きてくるのです。
ただネガティブなことを言ってるだけでは、パワハラだと騒がれるのがオチです。

ポジティブなメッセージを日々浴びているからこそ、叱られても頑張ろうと思えるのです。叱られても腐らずに戻ってこれるのです。
社員がイマイチなのは、社員の問題なのかどうか、もう一度考えてみてください。
彼らの働く環境はきちんと整っているのでしょうか。
「ここなら大丈夫」と思わせるようなコミュニケーションがとられているでしょうか。

新年度までに、上記の事項を社内で一度チェックすることをお勧めします。


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