ジャズギター初心者が陥りがちなミス

ジャズの演奏なんて自由にやっていいわけですから、あまりこれはいけないみたいなことを言うのもどうかとは思うんですが、ジャズギターが上手い人でこれをやっている人はいない、という意味では参考になるんじゃないかと思います。

①リズムがシャッフルになっている
これはあるあるではあるものの、流石に早い段階で気が付くのか、意外とセッションなんかでは見かけなかったりします。
特にオモテ拍にダイナミクスを持ってくると完全に盆踊りになってしまうので気を付けましょう。
また、ソロでは気にならなくても、バッキングになると途端に3連感が出てくる人も見かけます。
スイングとシャッフルの違いについての詳細は省きますが、シャッフルになるくらいならイーブン(ハネない)で弾いた方がいいと思います。

②ビブラートをかけすぎている
ジャズではロックのような小刻みな細かいビブラート(ちりめんビブラート?)は使わない方が良いです。
音の出初めからこういったビブラートをかけている人も見かけますが、少なくともスタンダードなジャズには向かないと思います。
もちろんジャズギターでもビブラートは使いますが、ゆったりと大きくかけるのが良いです。

③大きい幅のスライド
1音以上低いフレットから、グイーっと上げてくるスライドを使っている人も見かけますが、これもあまりサウンドがマッチしていないと感じます。
マイナーペンタトニックで下から上がってくるフレーズのイメージですね。
ジャズでは基本的にスライドは半音で使った方が良いと思います。
(ノリを出す意味でも半音のスライドはめちゃくちゃ使います)

④グチャっとしたフレーズを弾いてしまう
これは多分覚えたフレーズを当てはめようとして、リズムがズレたグチャっとしたフレーズになってしまったということだと思われます。
フレーズを覚えるのも重要ですが、フレーズ単体でしか覚えていなくて、慌てるとこういうことが起きがちなので、スケールも併せて覚えて、余裕がない局面ではスケールを順番にリズムに合わせてなぞる、というような弾き方をするのが良いと思います。

⑤音が小さい
これは心理的な面も大きいと思いますが、音が小さくて何を弾いているのか聞こえないという人もたまに見かけます。
音量はドラムが入った時の音量を想定して設定し、また少し大きく感じるくらいの音量設定の上で弱めに弾いた方が演奏は安定すると思います。

偉そうなことを書いてしまいましたが、こういった演奏になってしまっている人は、おそらく独学でジャズを練習してこられたのだと思います。
また最近のセッションではアドバイスはご法度みたいな空気もあるので(アドバイスしたらセッションに来なくなってしまった、というのはよく聞きます)、あまり本人も気が付かないことが多いんじゃないかなとも思います。

自分に当てはまると感じた方は、レッスンに行ってみるのも良いかもしれませんね。

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