ギター指板上の音名を覚える練習方法

ジャズギターなどアドリブソロを弾くジャンルでは、ギターの指板上の音名を覚えるのが必須になってきます。
また、譜面を読む際にも当然必要になってきます。

おそらく、他の練習に比べて地味で面白くないので意欲は上がらないと思いますが、つまらない練習にこそ意味があると捉えて取り組んでみてください。

①指板上をCメジャースケールに塗り替える

指板

調号のついていない音、つまりCメジャースケールの音は上記のように配置されています。
図では音名まで書かれていますが、まずはこの形が指板上で浮かび上がるくらいまで覚えてください。
これができていないと、ピアノで言えば12音がすべて白鍵になっているようなものなので、音名が非常に見えにくくなってしまいます。

覚える手順としては、スケールとして考えて図のように第1-5ポジションに分けて覚えても良いですし、分けずにひたすらマッピングしていっても良いです。(最終的にはポジションにかかわらず見えるようになるところまでやります)
12Fより上の音についてももちろん見えた方が良いですが、最初は12Fまででも良いです。

習得速度としては、毎日この図を見ながら10分程度音を弾いていく練習をしたとすれば、2週間もあればほとんど見えるようになるのではないでしょうか。(もちろん、図を見ないで思い浮かべる練習も含めて行ってください)

②オクターブでの把握

Cメジャースケールの位置を覚えたら、次は音名も覚えます。

指板 - コピー

ギターは図のような形でオクターブ上の音が配置されているので、例えば6弦の音名がわかれば4弦2弦の同音の位置がわかります。
この方法は、低音弦の音名がわかれば高音弦の音もわかるという意味では便利な方法ですが、この方法に頼ってばかりいると、例えば2-4弦あたりの音名がいつまで経っても瞬時にわかるようになりません

ですので、練習初期の頃は音名の確認のためにこの方法を多用しても良いですが、それよりも、指板上に音名が直接書かれているように見えるイメージになるよう練習をしてください。

そのためにはポジションマークの活用も重要で、たとえば2弦の7Fと9Fの間(つまり8F)はG音だ、というようにこのポジションマーク上の音は〇音、このポジションマークの隣の音は〇音というような把握の仕方をしていきます。

③譜面を読む

上記の図をいくら眺めて練習していても、音名を確固たる記憶にとどめるのは難しいと思います。
ですので、実践的な練習として、五線譜を読むことも重要です。
初めはKEY=Cの曲から始めて、Cが完璧になったら他のKEYでも練習しましょう。
また、すべての弦をまんべんなく練習するためには、五線譜をオクターブ高くもしくは低く読みかえて練習するのも良いです。

④頭の中で練習する

これはけっこう重要な練習で、ギターを持っている時しか練習できないとなると、そもそも長時間やるのもつまらない練習のため、時間が不足しがちになってしまいます。(思い出す回数を増やすことが重要な気もします)

そこで、電車に乗っている時や何かの待ち時間、もしくは夜布団に入ってからの時間などで、脳内で練習をしましょう。

具体的な練習方法は2種類あって、1つ目は弦を指定して音名を思い出す方法で、例えば「2弦のB♭音」「3弦のE♭音」というような具合でピンポイントで思い出す練習です。

もう1つは、各弦の調号なしの音名を思い出す方法で、例えば2弦で開放=B音、1F=C音、3F=D音・・・というように上がっていったり、反対に12Fから下がっていったりして1つの弦の調号なしの音名をすべて思い出します

それ以外では、上記の図のCメジャースケールの位置を頭の中で浮かべる練習も効果的です。


これらの練習を毎日10-20分程度根気よく続けていけば、1-2か月で調号なしの音名はほぼ見えるようになり、調号ありの音名も慣れている音ならすぐにわかる、というレベルになるのではないでしょうか。

もちろん、記憶力は人によって異なるとは思いますが、日常的な認知機能でまかなえるレベルだと思うので、根気よく続けてみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?