アドリブソロでリズムが走らないようにするための練習

私は昔からソロを弾くとめちゃくちゃリズムが走るタイプだったのですが、走らないための意識改革と効果的な練習法を導入してからリズムがだいぶ安定しました。

ここで解説した方法で練習をし、セッションなどで実際の演奏をした後に更に修正していく・・・というようにやっていくと効果が出やすいと思います。

■走らないための意識改革とは

それは、走らないように気を付けていないと絶対に走ってしまうという意識を持つということです。
つまり、何も考えずにフレーズを弾き続けていると絶対に走ってしまうため、例えば8分音符で8音のフレーズを弾いたときなどは、必ず「今走っていないかどうか」をチェックする、というような意識付けを行うということです。

またこの時、走っていることに気が付いた場合の一番簡単な対処法は、フレーズを切って休符を入れることです。

■走ってしまいがちなポイント

①1拍目のオモテ拍
下記のようなフレーズを弾こうとした時に、フレーズを弾く意識に気を取られすぎて1拍目のオモテ拍が突っ込み気味になってしまうと、その後の音もドンドン走ってしまいます。

走らない

こういったミスを防ぐには、ジャストもしくは少し遅めに弾くイメージをして弾き始めるか、休符を入れて1拍目のウラ拍または2拍目から弾き始めるフレーズを多用するのが良いです。

②8分音符のフレーズを弾き続けている時
ソロを弾いていてドンドンフレーズが思いつくと、8分音符で4小節くらい弾き続けてしまうこともあると思います。
この時、あるフレーズを弾いている時点で次のフレーズが浮かんでいるので、意識が前へ前へ向かってしまって結果走ってしまうということになりがちです。

ですので、こういう時は特に走る可能性が高いということを自覚しながら演奏するようにし、弾きながらフレーズのスピードを緩める小節の1拍目のタイミングを合わせる、という意識すると良いです。
または、走ってしまっていることに自覚した時点でフレーズを切るのもOKです。

③16分音符のフレーズを弾く時
BPM=100~120くらいのテンポだと、フレーズの緩急をつけるために16分音符のフレーズを弾くときがありますが、これもかなり走りやすいポイントです。

特にフレーズの入りが走りがちなので特にそこは意識する必要があり、小さめの音量から入って、何音か弾いた後は必ずスピードを緩めるイメージを持った方が良いです。

<16分音符フレーズ例>

走らない2

また、フレーズが実際に走ってしまった場合は休符を入れるか、もしくはその後に4分音符・8分音符のフレーズをくどいくらいに遅くして弾くと、緩急がついた形になるので結果的にそう悪くないサウンドになります。
また、次で紹介する練習をすると、1小節ごとのタイム感がよりつかめるようになるため、16分音符のフレーズを合わせやすくなります。

以下の有料部分では、メトロノームを使った練習方法の解説(約7分半)と、全体の内容に対する動画(約12分)を掲載しています。
↓一部抜粋動画


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