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トコジラミを自力で駆除した話

いま話題になっているトコジラミについて、数年前に自力で駆除した話を思い出して書いていきたいと思います。

割といま不安に思っている人も多いと思うので、参考になれば・・・
調べるといくつか参考になりそうな記事やツイートも見られたので、貼っておきます。
(数年前にはあんまりなかった;;)

ちなみに筆者はトコジラミに苦しめられたため、親の仇のように憎しみがあります。(笑)
そのため画像を見るのもいやなので、「トコジラミとは?」みたいな詳しい解説はしません。(笑)

悪夢の始まり:ソファでくつろいでいると虫が!?

ある日よくある人をダメにするソファでくつろいでいたところ、自分の服に見慣れない虫がくっついているのを見つけました。

筆者は普段あまり虫を殺さないタイプで、きっと部屋に迷い込んでしまったんだなとそっと取って外に逃がしてあげました。(一生の後悔)

しかしそういったことが数回続いたので、
「もしかしたら部屋に虫がいるのかも?」とここで初めて調べます。
ちなみに筆者は1LDKアパートの一人暮らしです。

~愚かな誤解~「シバンムシ?」「無害ならいっか」

ただ当時は「トコジラミ」という名前も聞いたことなく、すでに逃がしてしまっていたので(ばか)一応とっておいた写真しか調べる手掛かりがありません。

「虫 部屋 平ら」とか「虫 部屋 茶色」とかで調べていた気がします。
そして、一番出てきた結果が「シバンムシ」でした。
ここで完全に誤解のルートを歩み始めることになります。

(シバンムシの)幼虫のエサとなるのは、粉類や菓子類、漢方薬や乾燥麺類。
成虫はそれらを探し求めて食品工場・製薬工場・家庭などに出現、さまざまな食品に入り込み、食べ物の隙間などに産卵。
一度に約70個産卵して、数を増やしていきます。
食品などを食害しますが、人を刺したり噛みついたりして、人に危害を加えることはありません。
(中略)
成虫の大きさも幼虫とほとんど変わらず、体長2~3mm前後。
茶色や赤褐色の、ぷっくりとした愛らしいフォルムです。
カブトムシの雌などにも似た形をしていますが、頭部が下を向いていて、背面からは確認できません。
成虫は午前中ほとんど活動せず、午後から夜間にかけて活発に活動します。光に誘引されやすく、ライトトラップなどにも捕獲されることがあります
種によって若干異なりますが、だいたい4~11月ごろに現れます。
ただし、暖房の効いた暖かい室内では、年間を通して現れることがあります。

シバンムシとは?生態や発生時期・駆除方法を解説 | For your LIFE (fumakilla.jp)より抜粋

調べた際に出てきた画像と実際の虫は少し違うような気もしていましたが、他の候補よりは近いと思い、とりあえずシバンムシ対策としてパスタなどをジップロックで密閉し、周りを掃除しました。

気づき:異常な痒みに苦しむ数週間

シバンムシ対策をした後に、ある日足首に異常な痒みを感じます。
蚊なんて比べ物になりません。
常に掻いていないと気が済まないくらいの異常な痒みです。
患部を見てみると、虫刺されの跡が1センチ程度の間隔で2箇所ありました。

今なら「2か所並んで虫刺され跡+異常な痒み+足首など露出している部分」でほぼほぼトコジラミでは?!と気づくことが出来るのに!!

トコジラミの性質上(明るいところではあまり活動しない)あるあるだと思うのですが、自分を刺している虫を目視することができないので、いつ刺されたのかもよく分かりません。

すぐさま「虫刺され 2か所」などで調べまくりますが、当時は「トコジラミ」という名前も・・・(中略)
結果「きっとダニなのではないか?」と勘違いしてしまうのです。

~愚かな誤解②~「ダニ対策をちゃんとやらなくちゃ!」

虫刺されの原因をダニと勘違いした筆者はまず、薬局で寝具に使用するダニ除去のスプレーを購入しました。

寝具を洗濯し乾燥機をかけて、マットレスにはスプレーをする。
数日に一回の頻度でこれを続けます。
しかし、痒みは収まりません。
むしろ虫刺されの跡はどんどん増えていきます。

そして気づきました。
「ちゃんとしたダニ対策をしなくては!」(おばか)
すぐさまダニ対策といえばと銘打っているネットで話題の商品を定期購入。
使用してしばらく様子を見ますが、効果はありません。かゆい。

そこでふと思います。
「あれ?これダニじゃないかも???」

急展開:やっとトコジラミ発覚

よくよくここ数週間の自分を思い返します。
そしていくつかの矛盾点に気づいたのです。

・そもそもダニでこんなに痒みがでる体質ではなかった
・寝具は十分なダニ対策をしている
・刺されている箇所が足首、ふくらはぎなどパジャマでおおわれていない露出している部分で、ダニの好むわき腹などは無傷

このあたりで「もしかしたらダニじゃないのかも」と気づき始めます。
そして再度ネットで調べてみて「トコジラミ」にたどり着くのです。
その理由は以下の通りです。

・刺されている箇所はたいてい2つ虫刺されの跡が並んでいる
・ほかのことが手につかないほど強烈なかゆみ(ムヒも無力)
・どうやら即日ではなくて数日後に痒みが出るらしい(泊まりに来た人に数日後症状が出て発覚)
・症状は数日~1週間程度で和らぐ(その代わり常に新しく刺されているので痒みはエンドレス)
・そういえば数週間前に見かけない虫をソファで見たな、、、

ここまできて「もしかしてあの虫って!?」となったわけです。
真実にたどり着くまで長かった、、、
ちなみにネットでトコジラミの画像を見たら全くその通り過ぎて一瞬で確定しました。
あの時今みたいにトコジラミが話題になっていたらもっと早く真相究明できたのに!!!

そして敵を認識したここから、長い闘いが始まりました。

駆除①洗濯&乾燥機

「トコジラミは50℃なら30分、60℃なら10分、100℃なら数秒程度で死ぬ」

この情報を手に入れたので、これまでにもまして寝具の洗濯と乾燥機を行いました。

気をつけなくてはいけないのは、洗濯のみでは温度が足りず死なないということです。
筆者は乾燥機付きの洗濯機だったので大丈夫でしたが、トコジラミは水攻めだけでは死なないようなので注意してください。

乾燥後に布団カバーを裏返して縫い目部分をよく見ると、トコジラミが死んでいるのを数回発見しました。(恐ろしい)

駆除②場所を特定

「トコジラミは飛ぶことはできず、移動は苦手」

この情報と実際にトコジラミを見かけた経験から、人をダメにするソファがトコジラミたちの安息の場所になっているのでは?と考えました。
わりといいお値段するものなので、シーツを乾燥機にかけてはいたのですが、改善しなかったためソファを撤去することを決意。

もうひとつの隠れ家として考えられる寝具は乾燥機にかける&マットレスをコロコロで対策していきました。

ちなみに決意した日は粗大ごみの日ではなかったので、ソファは袋に入れて密閉し、玄関に置いておき粗大ゴミとして処分しました。
しかしこれが失敗で、スキマが大得意な奴らは袋から出て、玄関にも居座るようになってしまいました

駆除③ジェットをひたすら

「ピレスロイド系殺虫剤に耐性があるスーパートコジラミは一般的なキンチョールなどでは効果が薄い」

洗濯だけでは守りばかりで攻めが出来ていないと感じ、駆除スプレーの購入を検討しますが、ここで「スーパートコジラミ」という意味わからん言葉を見かけます。
つまり、駆除剤をまかれまくった過去からそれらを克服して強くなったトコジラミが現在はいるということです。
自宅にいるのがスーパーなのか凡人なのかは見分けがつかないので、とりあえず「スーパー」だと思って対策をしていきました。

スーパートコジラミには普通の駆除スプレーではなくて、以下の成分が入ったものが有効のようです。

・メトキサジアゾン(オキサジアゾール系)
・プロポクスル(カルバメート系)

筆者は「バルサンのまちぶせスプレー」を購入しました。

まちぶせスプレーを毎日→一週間→2週間と頻度を見ながら、家中に噴射しました。
結局2か月程度噴射し続けて4本使いました。

具体的には以下の場所です。

・ソファのあった部屋の巾木部分(壁と床の間にある境目)
・寝室の巾木部分
・玄関(内外両方)と、玄関から続く廊下の巾木部分
・各部屋のドア回り(床から天井まで1周)
・洗面所、トイレの巾木部分

トコジラミは人間の血を吸うと、糞をします。
この糞の分布で大体どのあたりにいるのか、どのルードを通っているのかが予測できます。

家具の中を住処にしている可能性もあったのですが、この時点でよくトコジラミ&糞を見つける場所は玄関と寝室、ソファのあった付近だったので、あまり移動が得意ではない、かつ飛ぶことができない性質を考えて場所を選びました。

ちなみに全く目視できないスキマでもトコジラミは潜むことが出来ます。
巾木部分を壁に沿うようにスプレーしたら、見えないスキマからトコジラミが出てきたことが何度かあり、恐怖しました。

駆除スプレーは効果があったようで、朝になると弱ったトコジラミたちがスプレーをまいた場所あたりにいたので、コロコロで駆除していきます。
死んだトコジラミはまっ平ですが、生きているとつぶしたときに血がつきます。(憎い)

駆除④自分を生贄に夜中に駆除

「トコジラミは明るい環境が苦手」

ある程度トコジラミは減ってきたようにも感じましたが、まだまだ刺される。許せない。
ということで、究極の作戦を行いました。

寝室で寝るのはやめリビングでマットの上に寝て、その周りにスプレーを噴射しておく。
そして数時間おきに起きて、奴らのゴールデンタイムである深夜2~3時に活動しているところをしとめるという作戦です。

健康や安眠という犠牲は大きいですが、やはり朝にまとめて駆除するよりも、夜中に起きて駆除する方が圧倒的に多くのトコジラミをやっつけることができました。

また、この生活をまた数週間続けると、だんだんトコジラミが小さくなっていることに気づきました。
数も減ってきたためこの世代を子どものうちに駆除すれば勝利は近いかもしれません。
こういった敵の状況を見ながら、スプレーの頻度を下げていきました。

駆除⑤布団乾燥機

ある程度トコジラミの数(虫刺されの箇所)が少なくなってきたときに、そういえば布団乾燥機すれば一発でトコジラミ駆除できるじゃんと気づき、導入しました。

あったかい布団で安眠出来て、かつトコジラミは駆除でき、最高でした。
もっと早く導入すればよかった、、、

もちろんよってくるトコジラミ対策としてベッドの周り、ベッドの足にスプレーをまいておくことは忘れません。

ちなみにトコジラミは飛べませんが、天井伝いに歩いた後にベッドに落ちるという意味わからんテクニックを使ったりもします。(許せない)

~番外編~ありがとう、玄関のクモ

トコジラミの駆除時に気づいたのですが、玄関の角に小さなイエグモが巣をつくっていました。

「昼に見るクモは神様の使い」とおばあちゃんに教わっていたのでそのままにしていたら、数日後クモの巣にたくさんのトコジラミを捕まえていてくれました。
ありがとう、、、

終戦:粘り勝ちの結果

数々の駆除対策が功を奏して、やっと新しい虫さされ跡ができなくなり、トコジラミも見られなくなりました。
それをみて、念のためマットレスを買い換えました。

しかし油断はできません。
まだ死滅したのか、活動を休止しているのか分からないからです。

成虫の寿命は気温によって異なりますが、27度で3〜4ヶ月、20度程度で9〜18ヶ月生きられると言われており、成虫は1年間吸血しなくても生き延びることができるそうだからです。

トコジラミは気温25℃前後、日本では春から夏にかけて、その活動がピークを迎えますが、実は寒さに強い害虫です。 寒い時期は活動量が低下しますが、死滅するわけではなく、じっと身を潜めて温かくなるのを待ちます。 研究によると0℃で6ヶ月、10℃で2年近く生存したという報告もあるほどです。

トコジラミは冬を越すのか?放っておけば大丈夫?| トコジラミ駆除ならトータルクリーン (total-clean.co.jp)より

とりあえず筆者のトコジラミ事件からはある季節が巡っているので一安心していますが、100%絶滅させたとは言い切れません。(怖すぎ)

駆除にかかった総額:約7千円~3万円?

トコジラミ対策をしようとネットで調べると「業者に頼むしか道はない」といった情報が多くあり、大体5万円~10万円が相場のようでした。

実際に今回筆者がかかった費用をまとめたいと思います。

【勘違いダニ対策費用】
・ダニがいなくなるスプレー 約900円
・ダニ捕りシート 約900円
・ダニ捕りロボソフト3個組定期2回分【レギュラーサイズ】 7,290円

【トコジラミ対策費用】
・バルサンまちぶせスプレー 約1,700円×4本
・布団乾燥機 実家から拝借のため無料
・マットレス買い替え 6,299円
・ソファクッション買い替え 7,999円


合計 約3万円

今回はソファやマットレスの買い替え費用やダニ対策費用も含めているので、正確ではないかもしれませんが、業者よりは安くおさまりました。
(実際の費用はスプレー4本分の約7,000円?)

ただ、長く自力で戦う精神的なストレスや異常な痒みによる肉体的なストレスはここには表せないので、、、

今回の勝ち要因:1LDKのミニマル思考の部屋だった?

筆者は冒頭にも書いたように、1LDKのアパートに一人暮らしの賃貸で住んでいます。
もしこれが実家だったらと考えると今回のように駆除する場所が特定しづらく大変だったかもしれません。
(逆にトコジラミの被害が拡大してしまったら、大迷惑をかけていたのでよかったです、、、)

また、筆者の好みとして家においてある家具などもの自体が少なく、ロボット掃除機を使用するために床に物がおいていない&家具の足が長めだったのもよかったかもしれません
結果としてトコジラミが潜んでいたのは、一部の部屋の壁や床、マットレス、ソファだけだったからです。

最後に最大の要因は、「粘り強く殺した」ことだと思います。
特に駆除④で紹介した自分をいけにえにする作戦は、効果も大きかったですが負担も大きかったです。

反省

今回のトコジラミ騒動から、次回に(ないと願っていますが)生かすとしたら以下の反省が挙げられます。

・ソファはすぐ捨てる
・情けをかけず殺す
・布団乾燥機をもっと早くに導入する
・原因の特定はなんとなくで終わらせない

この記事がみなさんの役に立つことがないように、願っています。

疲れた時はうさぎの動画を見て癒されましょう🐰💛 (犬も猫も鳥も爬虫類も…みんなかわいいですよね)