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私史上最○のネイリストさんに会って〜一生懸命やってもできない人にどう対応すべきか〜

一生懸命なのはわかるけど、金銭に見合った仕事ができない人はいる。

先日ネイルサロンに行った。
花のデザインを頼んだが、そのネイリストさんが描くものは、花びらにならず、ただの棒だった。サンプルデザインの花びらは1枚1枚が丸みを帯びた菱形(つまり、ふつうの花びらの形)。だが何回やり直しても彼女が描くのは細長い棒だ。(写真)

プロレベルとは間違っても言えない幼い筆のタッチ。

何度も塗っては拭き取り、塗っては拭き取りを繰り返す。
黙って見ていた私もついに「サンプルと、あなたの描いているものの違いはわかってる?」と聞いた。
彼女は「サンプルは花びらと花びらの間がくっついていて、私のはくっついてない」と答えた。
「あなたの描く花びらは細すぎるんだよ。丸く描いて」
彼女は描いていたデザインを消して、あらためて描き始めた。だが、なんど描いても棒だった。
そして、やり直すたびにカラーを間違えたり、物を転がしたりしはじめた。
負の連鎖だ。

他の人に代わってもらおうかとも思ったが、時間もなかったので、デザインはすべてとってもらって、ワンカラーに直してもらった。
その塗りがまた分厚くてセンスのないものだった。

要するに、プロとしてギャラをもらうだけの技術と経験が彼女にはまだなかったのである。

「一生懸命なのはわかる。でも、修行した方がいい」

そう、はっきりと言ったことが、せめてもの私の誠実さだ。

代金はワンカラーの分だけ払って欲しいと言うので、内心「これで金とるんだ」と思いながらも、ちゃんと払った。

予約サイトから「クチコミ」の依頼が自動メールで届いている。
果たして評価を書くべきか。

いや、もう、これは書きようがない。(と、少なくとも今は考えている)

サイトで低評価しなくても、彼女にははっきり「ダメなものはダメ」と言ったのだから、成長してくれることを祈るにとどめよう。

私の目的はクレームをつけることではなく、腕のいいネイリストさんが育って、客である私たちに高度な技術を提供してくれるようになることだ。

使えないネイリストを使って、十分な研修をしていない経営者の責任は、巡り巡って返ってくるに違いない。もちろん、その店には二度と行かない。

経験の浅いネイリストに苦言するのはまだしも、とんでもない経営者に親切なクレームをつけてあげるほど、私はいい人ではないのである。

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