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韓国で働きたいあなたのための一読の書

こんにちは、セム(@ssem1622)です。
GWに一冊本を読んでみよう!ということで手にとったのがこちら。

「はじめに」を読んだ時点から一番に思ったのが、

これ、韓国で働くことを目指す人にとって必読の書だわ

この本にはわたしがこれまで歩んできたキャリア観と共通する点が多くあります。今までぼんやりと経験則で知っていたり考えてきたことががきれいに言語化されており、思わず読み進めずにはいられない本でした。(2日で完読)

この本によると日本ではようやくジョブ型採用が行われるようになっているらしいのですが、韓国は昔からバリバリのジョブ型採用社会です。外資だけでなく国内企業(韓国企業)でも採用の際には必ずジョブディスクリプション(JD)が存在し、それにマッチした人材であることをアピールすることでポジションに就く、といったやり方で仕事を得ます。(韓国企業の日本勤務ポジションの場合も同じ)

そして2〜3年経ったら次を考える、これもまったく同じです。ただ、欧米諸国の違いは…中高年がプロフェッショナルで居続けることの難しさがある、という点でしょうか。

ハイライトを引いたところはいっぱいあるのですが、その中でも激しく共感したポイントをひとつ挙げたいと思います。それは宮坂 学氏(現 東京都副知事)とのエピソードです。

「株式会社俺」とは、自分にとっての幸せが最大限になるように、自分自身の経営者になるということ。宮坂さんは自分という会社に「会社事業部」「家族事業部」「アウトドア事業部」といった事業の柱を持っていて、「株式会社俺」の時価総額は幸せの総量で表されると語っていました。

引用元: 『転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール』より

これは本当に激しく共感でした。5年くらい前からこれに気づいたのですが、自分の幸せを最大化するためにポジションを選ぶという考え方で進めるようにしたことで、仕事は楽しく、月曜日がつらくない環境で働けています。

転職のときにも我慢せず遠慮なく要望を言うことで、幸せが最大化するのでパフォーマンスも上がるという良い循環を作り出せています。本当、妥協せずとりあえず言ってみるの、ほんと大事です。

ちなみに本書では自分のタグを発信することや、ゆるいビジネスネットワークを形成することをおすすめしているのですが、韓国のビジネスパーソンとのネットワーク構築や彼らに向けてのタグ配信なら、LinkedInがおすすめです。

日本のビジネスにおけるFB利用、あれホントもう何なの、と言いたくなる

これは著者の村上氏がLinkedIn日本代表だからではなく、LinkedInの普及率が日本よりも高いからというのが理由です。もちろんその場の性質上ヘッドハンターが多いっちゃ多いのですが、特にIT系だと多くのビジネスパーソンが登録し、自分のバックグラウンドを実名で公開しています。会社によってはマーケ部署からブランディングするように言われる場合もあって、うちの会社(本社は韓国)もヘッダー画像やテンプレ文が提供されています。

会社名>ユーザーで調べるとプロフィールが普通に見つかるくらいの普及率なので、会社研究にぴったりです。志望ポジションで実際に働いている人のプロフィールを見ることで、具体的な仕事を内容をイメージすることができるのはもちろん、面接の下調べにも大活躍です。

また、最近韓国でもリファラル採用やダイレクトリクルーティングが流行っているので(ホント西海岸のやり方取り入れるの大好きな国です)、HRマネージャーから直接声がかかる可能性もLinkedInならあります。わたしもそういえば今の会社はダイレクトリクルーティングで入りました。このへんの詳細はまた別記事で語らせてください。

ちなみに使用する言語ですが、プロフィールは英語で、日本語や韓国語の投稿をシェアしつつ、たまに日本語や韓国語で発信する運用がおすすめです。

この本を通じて、ぜひあなたにやってみてほしいことが2つあります。それは、

1. 自分のタグ付けを行い、それを日々更新していくこと
2. あなたの他のタグに「韓国語」をかけ合わせた時にどういうシナジーが起こせるか想像してみること

サクサク読み進められるので、まずは手にとって見てください。きっとあなたのキャリアに大きな影響を与える一冊になるはずです。

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