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凍土

夕焼けに染まる人生

風邪をひく心の重心が狂い

瞼を開けているのに夜のとばりが降りて

光を失った天使のように街を彷徨う

次元の裂け目から漏れてくるのは

金木犀の香り

感度が氷点下の極限に迫り

凍らない感性が痺れて見えるのは幻は

永久凍土の中で息づくマンモスの牙のようだ

夕焼けがせかす帰り路は全てが静止している雪の中

バランスを失って倒れそうだ

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