見出し画像

【2022年】12月に出会った本/映画/場所

12月は各方面の納会もあったので、日々楽しく忙しなくあっという間に過ぎていきました。本はすっきりした気持ちで新年を迎えるため、読みかけだったものをきちんとひとつずつ終わらせていく形で読み納めしました。

12月に出会ったものたちを感想とともに紹介します。

『インストラクショナルデザイン 教師のためのルールブック』島宗 理

来年は「学ぶ」仕組みをつくることにもっと時間をかけようと、インストラクショナルデザインの本を読み始めた。内容的にとても簡潔でわかりやすく、さらに興味も湧いたので最初の一冊として適切だった。

『転職2.0』村上 臣

制作ディレクターと同時に会社の人事部を兼任しているので「今」に合った転職の考え方を読んで、とても納得感があった。また今後制作する採用サイトやコーポレートサイトをどう見せるのかを考える面でも学びが多かった。

『クリスマス・プレゼント』ジェフリー・ディーヴァー

華麗などんでん返しを楽しませてくれるJ・ディーヴァーの短編集。16篇も入っていて、各話少ないページ数なのにしっかりした骨組みとテンポの良い展開そして最後の最後で「あぁそうきたか!」とだまされる楽しみを味わえる。

『フィフティ・ピープル』チョン・セラン

50人の物語でつながる韓国の連作短編小説。登場人物が少しずつ関わっている箇所が多いので、あ、今出てきた人は前に読んだあの人か?…とページをいったりきたりしながら読んだ。ここに出てくるひとはいい人ばかりではない。起こることがいいことばかりでもない。理由がわからない理不尽な不幸にも見舞われる。それでもみんなそれぞれなんとか生きていて、みんな弱くつながっている。良い作品だった。

『いつもだれかが見ている』大竹 昭子

14枚の写真から着想を得て書かれた14の小説。国籍や性別、シュチュエーションがバラバラの印象的な写真に対してお話の方はぶっ飛んでいるわけでもなく、ほどよい妄想という感じだった。写真はクミ・ヒロイ&アネケ・ヒーマン。

『目をあけてごらん、離陸するから』大崎 清夏

詩人である大崎清夏さんのエッセイといくつかの小説が入った本。これはエッセイなのだろうか創作なのだろうか、曖昧な境界で行き来する感じが心地よく好みだった。

『にき』蟹の親子

下北沢のBONUS TRACKにある日記の専門店「日記屋 月日」で店長を務めていた著者の2021年4月から12月末までの日々のこと。最近は手紙や日記など「個人のフィルターをとおして受け止められ切り出された発信」に惹かれているので、来年はそういった本をまた探してみようと思う。日記屋にも行ってみたい。

『庭とエスキース』奥山 淳志

写真家である著者と、北海道の丸太小屋で自給自足の生活を営み暮らす「弁造さん」との14年にわたる交流の物語。人と人との出会いの美しさを感じた。

映画

『マチルダ・ザ・ミュージカル』

Netflix映画。ロアルド・ダールの名作児童文学を原作とする大ヒットミュージカル舞台を映像化した作品。子どもに愛のない両親のもとで育った賢く想像力豊かな少女が、学校に通い始めたことで学校を支配する校長に立ち向かうストーリー。
小学生の頃からロアルド・ダールの作品が好きなので、原作のままでない要素も楽しんで観れた。(1996年の映画『マチルダ』は結構原作通りで、そちらもおすすめです)とにかく子どもたちの歌や踊りがパワフルでよい。ちいさいマチルダが理不尽な大人に立ち向かうときに歌う「人生は不公平なの。笑顔で耐えてちゃだめなの」という歌詞がとくに好き。

ドラマ 『未成年裁判』 (全10話)

Netflixドラマ。未成年犯罪への加害者への嫌悪を抱きながら、正義と処罰に対する信念を貫く少年部の女性判事が主人公。
年末の休みに見始めたら、引き込まれて全10話を一気に観てしまった。未成年が起こした殺人事件やDV、家出、いじめなど、実際の事件をモチーフにしたこの作品は、未成年犯罪の法的判断の難しさを考えさせられる。観客の感情を掴むために結末をご都合よくまとめず、常に見ている側にどう考えるべきか何が正しいのかを問いかけてくるような脚本が見事だった。

場所

東洋文庫ミュージアム(文京区本駒込)

東洋文庫の数あるコレクションのなかで最も有名なのがモリソンコレクションです。1917年、東洋文庫の創設者、岩崎久彌は北京駐在のオーストラリア人G. E. モリソン博士から東アジアに関する欧文の書籍・絵画・冊子等約2万4千点をまとめて購入しました。それから一世紀の時間が流れた今ここにその貴重なコレクションがよみがえりました。
東洋文庫 HP
モリソンコレクション

広くアジア全域の歴史と文化に関する東洋学の専門図書館ならびに研究所である「東洋文庫」の展示を見に駒込へ。東洋と西洋との間の「発見(ディスカバリー)」の歴史を扱っているディスカバリールームが面白かった。読み物が多いので、ある程度時間かけてじっくり回れる大人向け。

古書店「青いカバ」

近くに古書店があったり、東洋文庫では六義園のお得な組み合わせチケットも購入できる。良い天気だったので六義園にも初めて行ってみた。


六義園

ザ・ゲートホテル雷門(台東区雷門)

オンライントラベルエージェントが主催する「朝ごはんコンテスト」で3年連続東京都1位に輝いたこともある、ザ・ゲートホテル雷門とその流れを汲んだ各ホテルの朝食。ご宿泊の際はもちろん、ご宿泊以外のお客様もお召し上がりいただけますので、お近くにお越しの際は是非、召し上がってみてください。
ザ・ゲートホテルHP
サラダはビュッフェ
メインはエッグべネディクトを選んだ

今年最後の朝ごはん会はちょっと豪華にホテルで。(朝ごはん会も納会仕様)
東京の朝ごはん1位になったゲートホテルのエッグベネディクト、そして搾りたてのオレンジジュースとっても美味しかった。宿泊していなくても、予約なしで食べることが出来ます。

以上、12月に出会ったものたちでした。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?