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#009 フレームワークありきで生きたら、しんどくなった話

ファームノートでUXデザイナーをやっている秋山ウテです。
フレームワーク(ここでは、ビジネスフレームワークを指します)の用法・用量を誤って使用したことで、頭がバグってしまった時代のことについてお話します。
フレームワークを一生懸命勉強している新卒の方とかにぜひ読んでいただきたいです。

フレームワークに魅せられた22歳の冬

19歳の時(大学2年)から働き出した僕ですが、気合と根性のみで働いていました。
キチキチに絞った雑巾からなんとか水滴を絞り出そうみたいなイメージです。(インプットの重要性をわかっていませんでした)
そんでもって、インプット不足に陥ってしまい、あとから入社した仲間との力の差を痛感していた時期がありました。

その仲間たちは、3C、4Pなど、マーケ系のフレームワークを駆使して、バリバリ仕事をこなしていました。
そもそも、成果物すべてがMECE(モレなくダブりなく)の極みでして、それはそれはかっこよかったのです。

「俺も、あんな感じでかっこよく仕事したい!」

すぐにフレームワーク系の本を買い漁って、ひたすら叩き込んでいったのです。

答え合わせしかできなくなった

叩き込んだおかげもあって、それっぽい感じで、PEST分析(っぽい)ことをしたり、5F分析(っぽい)などなどをやって、成果物を作っていきました。

でも、頭では理解できるんだけども、心にどうもこう、クッと落ちてこないと言うか、問題を解いて答え合わせをしているような感覚に苛まれていました。
そのうちに、自分が発言することすらもフレームワークに沿っているかいないかが気になってしまって自由にできなくなってしまいました。

1年後くらいになって、ようやく気づいたのです。
その成果物でどんな世界観を目指したいか、誰を喜ばせたいかが、一切ないことに。
すごく無機質なアウトプットをし続けていたのです。

フレームワーク通りにやることを目的にしていたら、そうなりますよね笑

課題はなにか?論点はなにか?

フレームワークの多くは、個々の事象を一般化(パターン化)したもののはずです。
今、目の前で起きている事象すべてが必ずしも、そのフレームワークに当てはまるとは限りません。
なぜそのフレームワークを使うか?という意識がなければいけません。

大事なのは、課題や論点を明確にして、その状況に合うかを考えてから使うこと。使う目的をはっきりさせること、これに尽きます。

フレームワークは検算に使おう

なにが課題か?なにが論点か?をはっきりさせたあと、自分の意見(主張とか理由とか解決策とか)を出します。

そのあとに、自分の意見に、モレがないかダブりがないかを検算のように使うのがいいのではないかと最近思います。
こういう観点があったのか!という発見もあるかもしれません。

自分の意見を大事にして、フレームワークは用法・用量をしっかり守って正しく使いましょう。

ではでは!

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