篠塚辰樹 vs. 冨澤大智を見て感じたこと

大晦日のRIZIN.45の中で私が注目していた一戦である篠塚vs.冨澤ですが、結果は篠塚が二度ダウンを取り、判定で勝利となりました。

プロ戦績ではKrush2戦で現在はブレイキングダウンを主戦場としている選手とKrushの王者の一戦なので当然と言えば当然の結果ではありますが、KOされなかったのは少し意外ではありました。

現時点での冨澤のレベルとしてはKrushの王者クラスではなかったものの素人に毛が生えたレベルというわけでもないと試合を見て感じました。
また、試合後の冨澤のインタビューが私は印象に残っており、こういう結果になったことも格闘技界としては悪くないというニュアンスのコメントを残していました。

彼自身がプロの格闘技、キックボクシングをリスペクトしていたということだと思いますが、勝手ながら彼の今後について少し考えてみました。

今回の試合後のコメントなどを踏まえると彼自身はプロの格闘技、キックボクシングへのリスペクトがあるし、その舞台で活躍することも一つの目標と考えているのではないかと思いました。
その一方で、じゃあブレイキングダウンに出るのをやめてKrushやRISEに出て王者を目指すということになるかと言えばそうはならないと思います。

というのもKrushやRISEなどのキックボクシング団体に今から出て専念しても金を稼げるには相当な時間がかかるし、難易度も高くリスクがあります。
以前も触れたように家族の生活もかかっていることを考えるとキックボクシングに専念するのは厳しいです。

そこで私が考えるのは、ブレイキングダウンにも出つつ、キックボクシング団体にも参戦してキックボクシングの王者も目指すというものです。
まぁ今流行りの言葉で言えば、ブレイキングダウンとキックボクシングの二刀流です。

これはMMAではすでに前例があり、朝倉未来チャレンジの西谷やヒロヤは既に同じことをMMAで行っています。
それをキックボクシングで冨澤が行えばよいと思います。

ただ、これに関しては名も実も取りに行く考え方で、キックボクシング「王者という名誉を得て、ブレイキングダウンで金を稼ぐというものです。
別にキックボクシング王者になることに価値を感じなかったり、格闘技界で実力を認められたいという欲求がなければやる必要はないです。

今回の試合後のコメントを聞く限り、今後ブレイキングダウンだけに留まるというニュアンスの言葉は無かったように思えるので、ぜひ二刀流でやってもらいたいと思います。
また、今回の試合も結果的にブレイキングダウンのレベルはプロ格闘技のものではないことを証明しましたが、今後冨澤大智というファイターがプロとアマチュアのレベルの差をしっかり証明する橋渡し役になったらおもしろいなと感じました。

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