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人前が苦手で、人見知りの娘が学ぶ英語

娘(小5)は同年代の友達は無限に作れるようです。実際、クラス替えがあってもなんのその。新しい友達ができるから嬉しいな~くらいの余裕を見せていました。
しかし、そんな娘もなぜか大人と話すときはボリュームが7割減。耳をそばだてないと何を言っているのかわからない。

先日、トゥシューズを買いに行った時もフィッティングをしてくださった店員さんが聞き耳立てて娘の話(履き心地とか)を聞いていたのでこっそり失笑していました。

今日はそんな娘の英語の話。

幼いころから英語を習わせなかった理由

娘は性格上、今までの勉強もまじめに取り組んで成績も悪くないので、今年度から本格的に始まった英語の成績もそこそこの結果を出すことでしょう。
呑気にアルファベットの書き取りをしているのを横目で見つつも、そんなに心配はしていません。

ちなみに私自身は、高校の時に英会話部に入っていたり、大学の時もバイト代で英会話教室に通っていたり、他の大学の英語の授業を取りに行ったり、積極的に英語を勉強している意識高い系学生でした。

そんなこともあってか、子どもには小さいころから英語を習わせるのだろう、と周囲から思われていたようです。
実際、少なからず見学や体験に出かけたこともあるのですが、子ども向け、ベビー向けの英語は遊び要素が強く、費用対効果的なものを感じられませんでした。
よくあるのは「英語のシャワーを浴びせましょう~♪」みたいなやつ。
テンションが高い先生と遊ぶのは、私自身も楽しくないという理由も少なからずありました笑

しかし、英語を習わせなかった大きな原因は、何より娘が人前に出るのが苦手であること。
公園に出かけたら、初めて見た子でも「一緒に遊ぼ―」と友達を現地調達しているくせに、大人がいる空間や、順番が回ってきてみんなの前でお話しないといけない機会は本当に苦手なようでした。
これは今でも学校の先生から「発表の機会が少ない」と言われることからも何となく分かります。そして親はどうしてあげることもできない……。

英語教室に通って少し年齢が上がったとき、英語で自己紹介や好きなことをプレゼンするような内容になると本人もつらいだろうなと思って、英語に関しては自宅でちょっとした教材学習をするにとどめていました。

その子に合った時期に、合った方法で

きっと、娘には英語の学習分野である「聞く」「話す」を重視している子どもの英語教室よりは、昔ながらの「読む」「書く」の学習の方が向いているのだと思っています。
実際、娘に小学3,4年生あたりで中1のテキストを使って少しずつ英語を教えると、すごく理解が早かったです。単語や文法を順序立てて学ぶことに向いているのでしょう。

さらに、精神的に同年齢の子よりも大人びていることも関連しているように思えます。
3~4年生の時は現在の小学校英語への移行期間として英語学習が行われていたのですが、娘としては「英語の勉強というよりは、内容が歌やゲームで、やっていることが子どもっぽい、楽しくない」ということでした。
それは、私も小学生の時にちょこちょこ思ったことがあるから、気持ちはわかります。

「英語は世界の共通語」と言われていますが、私自身はネイティブに近い発音が素晴らしいとか、幼いころから耳を育てることが大事とか、そういったことにはあまり興味がありません。
情報を得る手段として英語が聞けること、読めることが大切で、仕事や学業で必要だから話すのであって、現状において、英語の必要性を感じていない娘が英語の勉強に積極的になれない理由も分かります。

英語でも他の勉強でも、必要を感じたときに、ぐっと集中して勉強するから身につくものだと思うので、それまでは、たまに食いつきそうな英語ネタを放りつつ、質問されたことに答えつつ、「英語を頑張りたい」と思える日が来たら助けになろうと思います。

とにかく伝えようと必死になる体験を

私は高校の時、英会話部に入っていたのですが、たまたま巡りあわせで英会話部の部員が2名か3名になってしまったことがありました。さらに部員の出席率が悪いので、部活の日は大抵ALTの先生とお茶をしながらサシトーク。

最近、友達の間で流行っていることとか、出かけた場所とか、おすすめの音楽とかを取りとめもなく話して、時間になったら一緒に帰っていました。ALTが若い女性だったこともあって、内容としてはただの女子トークなのですが、言語が英語なだけでとても勉強になりました。

この時に感じたことは、単語を知らなくても、恥ずかしさなんて横に置いて、身振り手振り、たまにはイラストを描いてみたり、似たような単語を出してみたり、とにかく伝える!という心意気が大切、ということでした。
「頑張って伝えたい!」という私の思いが、先生に取ってみたら「なんとか汲み取りたい!」という気持ちにさせていたようです。

それまでの私は発音が間違っていたら恥ずかしい、ジェスチャーが変だったら恥ずかしい、と日本人だからか、思春期だからか、よくわからない気持ちを持っていました。でも、全部捨てて「伝える!話を盛り上げる!」と思ってからは英語力も上がり、発音もよくなったように思います。

たまに「どこで英語を勉強したのですか?」「発音がいいですね」など声をかけてもらえるのですが、おそらくこの「恥ずかしい思い全捨て体験」が功を奏しているんだと思います。

人にどう思われているかなんて関係ない。
言語なんて関係ない。
とにかく思いを相手に伝えるんじゃー!

……という振り切り、まだ小5では難しいかな。

記事を読んでいただき、ありがとうございます。