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地方で育つことと、東京で育つこと

学費が無料のIT技術者養成機関ができたようですね。

年齢や経歴を問わず、学ぶことができるという画期的なスタイルです。
日本の大学ももっとこういう感じになっていってほしいな。というか、日本の企業が、勤めてからもこういう学びができるような働き方を認めてほしいな。

一日5時間以上の学習が目安で、基本的には六本木のキャンパスに通う必要があるということです。

サッと見ただけでは分からないことも多いですが(選考の内容とか)、18歳以上であれば入学できるというのだから、多くの人に学ぶ機会があるということですよね。

「何をするにもやっぱり東京」

これは、六本木のキャンパスに通う必要がある、という点で思ったこと。

私自身は大学まで北海道で育ちました。私が小学生の時は中学受験なんて、クラスに1人か2人という感じで、しかも白熱している様子はありませんでした。

その頃の地元は大概が地域の公立中学へ行き、中でもとりわけ勉強ができれば「東西南北」と言われる道立高校へ行き、北海道大学に入学したら万々歳。親戚にも自慢できる。というような田舎でした。とにかく「北大ブランド」が強い。
両親も、道内の地方都市から職を求めて札幌へ来た人たちだったので、「娘が北大に入ってくれたら嬉しいなぁ」という重たいオーラを感じていましたね。

結局、なんだかんだで北海道大学へ入れなかった私は、実家から通える名の無い私大に入り、無難に地元企業への就職活動をしていたわけですが、やはり、その時、東京に進学している子たちの就活はうらやましかったですね。

北海道から飛行機で東京での就活へ行くには滞在費を含めると1回10万は見ておく必要がありますし、滞在中に何社も説明会に参加したり、面接を受けたり……体力的にも精神的にもハードだと聞きました。
まぁ、氷河期最終世代だったので、そもそも道内でもまともな働き口はなく、道内組もある意味スーパーハードでしたけどね。

そうは言っても東京の方が幾分景気は良く、その頃から「やっぱり東京に住むというのは、それだけで価値があることなのかもしれないな」と思うようになりました。

それから10数年後、私自身が東京に住んで思うこと

時は巡って、私も人の親として、夫の転勤であちこち飛び回りながら子育てをする身となりました。

1年前に巡ってきた東京での子育ては、地方に比べて多少お金がかかるものの、私や家族が流行りの遊び場やファッションに興味があるわけではないので、大きな負担とはなっていません。

なにより、子どもの進学先を考えるにも、選択肢がたくさんある、というのが大きな魅力です。私自身は子どもが大学へ行こうが高卒で働こうが本人の自由だと思っているのですが、どんな選択をしてもなんとかなりそうな街だなと思っています。

それゆえに、たまたま目に留まった「42Tokyo」の記事は「あぁ、東京に住んでてよかったな。自宅から通えるし、気軽に選択肢の中に入れることができるな。」と思ったのです。

本人には言ってませんが、小2の息子はこの分野に非常に向いていると思っています。それとなく興味を持ってもらえそうな餌を撒いてみるつもりです。

そうは言っても

実は、私自身は子どもたちが独立したら住む場所にこだわらず、旅をするように働きたいと思っています。

東京に住んで私自身がよかったと感じることは、美術館がたくさんあること。多分この一点のみ。地方に住んでいるときは、年に1度の巡回展を楽しみにする他ありませんでしたから。

この身が自由になったのなら、あちこちの美術館を旅をしながら巡りたいのです。私が巡回する感じ?しかも一人で(大事)。なので、それまでは子どもの進学先に困らなさそうな東京で生活する、ということで今の生活を満喫したいと思っています。

そんな我々の、以前の赴任地は地元・札幌でした。野山で駆け回り、冬はスキーをする子どもたちを見て、「北海道の子育てもいいな」と思ったのもウソではありません。
畑を見ただけで何が植えられているのかわかるのは、自分で耕した経験があるからですし、美味しい海産物の目利きが効くようにもなりました。

東京の閑静な住宅街に住んでいると、子どもたちは時々無性に野山を走りたくなるようなので、落ち着いたら今年もキャンプに行きたいと思っています。

記事を読んでいただき、ありがとうございます。