三が日が明けてから初めて電車に乗った。
　暮れから年明けで職場に通っていたから人の多さに改めて東京だな、と実感はした。
　帰りにいつもと違う経路で帰ったのだが初めての出来事に出会った。
　途中駅で乗り換えたら結構な乗客だったのだが車椅子スペースに先客が乗っていた。
　そういうことはままあるのだが結構な混みようで周りに恐縮しながら電車に揺られていた。
　するとある程度大きな駅に止まったらまたもう一台車椅子が乗ってきた。
　幸いある程度の人が降りたので混み合いはそれほどではなかったが車椅子3台がひしめき合っているとかなりのスペースを取る者で相変わらず身動き取るのも気を使うくらいだった。
　下車駅に着いて降りる段になったら最初に乗っていた方も同じ駅で下車した。
　その後の電車はかなり余裕ができたのではと思った感じだ。
　車椅子は階を移動するにはエレベーターが必須だが2台乗るのは気が引けたので先客に先を譲り見送って次のエレベーターに乗った。
　今の時期は旅行、帰省の関係が大きいカバンを抱えた人が結構いてその人達もエレベーターを使うからかなり並んでいた。
　が、こちらとしたらそんな方々に気を使うほど心の余裕はない。
　先に乗り込めたから待つだけは待ってじどうでとびらがしまるに任せていたら誰も乗らずにひとりで降りた。
　こういうことはよくあることだから気にしたことはない。
　やはりエレベータでイラつくとすればまた健常者がわれ先に乗って車椅子が乗るスペースがなくなってからこちらをみてあれ？乗らないんですかと言った雰囲気を出された時か。
　こちらが言うのもなんだがモラルを疑う瞬間だ。
　こういうことは若い子はしてこない。
　圧倒的におっさんが多い。
　先達よ、後進に模範となる行いをしてくれないか。