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写真家として、大事にしてること。

どもども。しんやっす。暑いね?生きてる? 

さて、今日は写真家として、自分が若い頃から大事にしてきたポイントを語ろうと思う。とはいっても、これは俺が大事にしてることであって、みんなも自分にとって大事なことを守っていくとよい。

ということで、大事にしているポイント

① マニュアル撮影で撮る。
これは、早ければ早いほどマニュアルで撮影した方がいいんだけど、別に絞り優先でも、それで写真LIFEを楽しめているならそれでいい。
ただ、マニュアル撮影を覚えれば作風の幅は広がるし、自分の意図した写真が撮れるようになる。カメラ任せではなく、自分任せというやつだな。
もちろん、初めは難しいしめんどくさいかもしれない。だが、マニュアル撮影は覚えれば超簡単だし、写真の表現はぐんと広がるので自分は写真を初めてやり始めた頃からマニュアルで撮影している。もちろんいかなる状況でもサクサクと絞り、シャッタースピード、感度を使い分けるのに数秒もかかることはない。これで写真家を目指すものとして一歩前身である。

②フィルム写真で撮る
これは、自分がフィルム好きというのもあるけど、露出の感覚を養うのにとても便利である。なんといってもその場で確認できないのである。
写真屋さんで現像して、初めて撮影した写真があがってきた時はちゃんと写ってるのか?ってドキドキするものである。だがネガというのは
多少露出がオーバーだろうがアンダーだろうが、仕上げの段階で写真屋さんがなんとかしてくれてるので、よっぽど露出を間違えてない限り写っているだろう。まぁ、眠い写りが多かったりしたら反省するばよい。ここで大事なのはポジフィルムで撮影することだ。ネガと違ってポジはラチチュードの領域が狭く、露出設定を間違えれば失敗する。自分はこれを数年撮りまくることにより、露出計など見ることもなくある程度この状況なら、こう表現したいから絞りはこれで、シャッタースピードはこれでってのが身体に染み付いて、フィルムでも迷うことなく設定を
調整できるようになった。今はデジタルの時代だが、この感覚を養うことはとても大事である。いまでもフィルム大好きな人多いからね。

③先生を作らない。
さて、これは真似しなくていい。自分にとってはとても大事だったということである。写真を長くやっていると、若い頃なんかは嫌でも教えたがる、批評したがる先輩方がとても多い。そこで『は?ウッセーな」なんて言ったら未来は暗い。「へー、そーなんですね、勉強なります!」って若い頃が軽く流していたな。
なぜなら、俺の方が絶対写真うまいやんけ。って思ってたからだ。そう、あの頃から生意気であった。自分は写真の技術本は読まないし、特にググることもない
ひたすら写真集を見てた。信しているのはファインダーの中に写る自分の視点と肌感覚である。もちろん、勉強した方がいい。はっきり言うと、先輩の言うことは聞いた方がいいしわからないことは絶対に勉強した方がよい。これに関しては俺はかなり変わり者であるが、これが俺の持ち味でもあるので、今後もこのスタイルでいくつもりだ。自分の感性を信じるというやつである。じゃあ感性ってなんですか? そんなもん俺は知らん。一つ言うなら、写真とは関係ないことで感性を磨くことだ。

④SNSを続けること。
これは、もうずっと前からフォトグラファーとしては必要であり、商業や広告フォトグラファーや、地元に根付くスタジオカメラマンでもない限り必須項目である。
個のブランディングの時代であり、個の集合体で革命を起こせる時代にもなってきている。
このnoteを見てくれてる人のほとんどは、ツイッターやインスタグラムで俺のことを知った人が多いと思う。実際、インスタグラムやTwitterをしてることで
俺の仕事は成り立っている。ただ勘違いしないで欲しいのはフォロワーが多くても仕事がこない人はこないので、そこ勘違いしないように。
というのと、俺のような世代はブログやflickrをずっと昔からやっていたので、ある程度有名なフォトグラファーや、いまではプロで大活躍しているフォトグラファーがまだアマチュアであった頃からお互いに知ってることが多い。俺がインスタグラムを始めて、あれよあれよというまにフォロワーが増えたのもSNSでの実績があったからだ。
カメラメーカーも、いまではSNSで影響力のあるフォトグラファーを起用することが多い。これからもっと加速していくだろう。今からでも遅くはない、フォトグラファーを目指すならフォロワーを増やす努力はした方がよいが、それと比例して写真のセンスもあげていかないと仕事なんてのはやってこない。最近はフォロワーが増える戦略が流行っているし、それはいいことだ。ただ人間てのは愚かなものでフォロワーが増えると力を得たと勘違いして発言までわかったような発言になる人も多いが、俺からすればまだまだ写真下手やのになに言うてんの?である。調子に乗るのもバランスが大事だと言うことは覚えておこう。人に優しく、自分にはもっと優しく精神だぞ。

⑤人脈を作れ。
俺のように、地方暮らし、コネなし、実績なし。ましてや動きの遅いおっさん。おまけに家族持ち。フリーランスになる条件としてはリスキーすぎるし最悪である。
じゃあ、なぜ、今では「あの高橋さん?」って言うぐらい有名になれたのであろうか。そう、人脈を作ったからである。それもフォトグラファー達と。
とにかく横の繋がりをしっかりしておくと自然と名前は羽が生えて飛んでゆく。メーカーからは、Twitterで危険な発言をたまにする取り扱い注意な男として扱いずらいかもしれないが実は全然そうじゃない。実際、仲良くさせてもらってるメーカーさんからすれば単純で扱いやすい男だと思われてると思う。そもそもインスタグラム経由の仕事なんてのは今は全然ない。
あんなものは流行りもので、新しい世代が出てくるし時代も変わる。それに頼って生きるなんて自ら寿命を縮めるようなものである。同じ境遇のフォトグラファーと
しっかり横の繋がりを作ることによって、自然と仕事は入ってくるようになるし、自ら仕事を生み出せるようになる。最近では、オンライン写真教室で300人が集まるようなことをやってのけた。おそらく俺が一番最初にここまでの人を集めたフォトグラファーであろう。が、これは全くもって俺の力ではない。いつも仲良くしているフォトグラファー達のおかげである。人物写真が得意なフォトグラファー、現像が得意なフォトグラファー、風景写真が得意な先生と言われるような人達。それも、これも、俺が率先して会いに行って、仲良くさせてもらったからである。そういう意味でも、フォトグラファー同士でけなし合うのはやめておこう。何もいいことがない。健全にね。だって同じことが好きな仲間だろ?
もっと上を目指して突き進むのだ。

⑥単焦点レンズにこだわれ。
ズームレンズはたまに使うけど、90%は単焦点である。なぜなら美しく撮影できるから。あと、自分が動くことによりズームの役割もできる。以上。

⑦ポートレート撮りは、女性を美しく撮ることに全力を注げ。
先日、オンラインサロンでフォトグラファー達の講評が少しあったが、数秒もしないうちに俺のダメ出しが入る。なぜなら女性を全く美しく撮れてないからだ。カカシのように立っているだけの写真。
腕は短く写り、女性特有の美しい曲線もない。O脚をそのまま写してる。角度変えろや。って話である。多少太ってようが細かろうが、角度でいくらでも細く見せれるし、体をひねることでラインを美しく見せれるのであるんだけど、そういうことができていないフォトグラファーが多いのが現実だ。横顔一つにしてもそう、顎の角度、目線の位置、必ず美しい瞬間がある。そこは同じ構図でも何度も撮影して
自分が美しいと思う瞬間を見つけるまでこだわり続けることが大事である。それを瞬時に見抜けるのもフォトグラファーとしての才能である。絵画を見たり、映画を見たり、写真集を見たりして、見る目を鍛えよう。昔、あるカメラマンに質問したことがある「どうしたら、タイプでもない女性をテンションあげて撮影できるんですか?」「その瞬間、誰よりも美しい人を撮ってると思うことが大事」
とてもシンプルだが、今でもずっと心に残っている言葉である。

⑧素材にこだわる。撮ってほしいと思われるような写真を撮る。
いまはアプリで素肌ピチピチ、顔が多少痩せるようになる、目が大きくなる。そんなアプリがいっぱいある。女性は美しくありたいと思うことに年齢は関係ない。素晴らしい時代である。
が、フォトグラファーの大半はそのアプリで加工された写真を見ても何にも感じないし参考にならない。そして何にも言わない。別に悪いことではないからだ。今は、現像でいくらでもお肌を綺麗にできれば、身体まで細くできる。そんなフォトグラファーはめちゃくちゃいる。誰に撮影してもらってもある程度綺麗に撮影してくれるだろう。特に個性のない綺麗な写真を。
女には二面性がある。どこかで心の奥底にあるもう一人の自分を演出したい欲求がある。人は職業関係なく表現者だから。それを引き出すのがフォトグラファーの役目でもある。男女関係なく、誰にでもコンプレックスというものがある。が、それは他人からしたら魅力的であったりする場合が多い。そういうコンプレックスに自信を持たせるのも腕次第だ。可愛くて清楚な女子も、急に女の顔になるときがある。ゾーンタイムである。一度でいいから、あんな写真を撮ってもらいたい。素の自分を撮ってもらいたい。それには、あの写真家さんじゃないとダメだ。そう言われるようなフォトグラファーを目指そう。それがフォトグラファーの個性になる。

⑨リスクを取っても、負ける勝負はするな。
俺はもう48歳である。この年齢で勝負する人は少ないと思う。今まで好きなように生きてきたが、飽きると次のステージを目指すのが人の常だ。俺がフリーランスで勝負するにはあまりにもリスクが高い条件が揃っていたわけなんよね。子供は大学生。毎月最低でも50万は稼がないと家族を養えない。コネも何にもないのにフォロワーがちょっと多いだけでやっていけんのか?ちなみに毎月50万稼いだところで俺がフォトグラファーとして動けるお金なんてない。つーことは毎月100万は稼ぎたい。そんな感じでスタートした。この時に俺が決めたルールに、副業フォトグラファーで貯めたお金が尽きたらすぐに会社員に戻って、元の生活に戻る。高橋家の貯金は使わない。(そもそもないけど)なので、半年無収入でもフリーランスとして暴れれるので(毎月50万は最低いるから400万くらい俺単体の貯金あったってことね)どう転んでも負ける勝負ではない状態でスタートしたわけ。そもそも会社は自分達で新しく作ったこともありいつでも戻れる状態にしておいた。そうやってどう転んでも負けない勝負をすると気持ちに余裕があるから、本来の自分の魅力を存分に発揮できるわけですな。そんな感じでやっていたら、フリーランス1年目の年収は1500万。2年目は1800万。今年はコロナがなければ2000万以上はいく予定にしてた。何が大事かというと、いつでも気兼ねなくハイジャンプできる状態で勝負は望めということである。借金なんてしてたら自分の腕や足に鎖をつけるだけである。ま、俺も若い頃は財布に30円とかしかなくて借金ばかりしてたけどね。背負うものが多くなる年代ほど身軽になるべきであろう。ちなみに、俺は貯金が全くない。所詮紙切れである。それよりたくさんの経験にお金を使う方が人生は豊かになる。

⑩人生の勝ち負けを決めるのは他人ではなく自分だ。
若い頃に順調にいって成功して、俺は勝ち組だー!なんて言うてるのを見てると、可愛い奴だなと思う。人生は長く、険しい道の連続だ。成功もあれば失敗もあるの繰り返しで深みを増してゆく。別れがあり、病気があり、そしていつかは死んで、100年後には誰も知ることのない者となる。一瞬の成功であぐらをかくことなく、次の一手二手を考えることだ。それでも失敗するときはする。
それを成長と感じることだ。落ち込まないことである。人間てのは素晴らしい。俺はこんなに長く生きてるが嘘も裏切られたこともない。(実際は嘘も裏切られたこともあるんだろうけど、本人はわかってない)常に自分が今を正直に生きているのか自問自答するとよい。他人の悪意なんてのは気にしなくなる。若い頃から縮こまることに慣れたら一生その癖は治らない。失うものがお金ぐらいなら常にハイジャンプで挑戦しろ。人生の勝ち負けを決めるのは自分自身だということを忘れないで欲しい。


ということで、久しぶりに長々と書いてしまった。
では、また。

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