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大真面目にふざけた映画「大怪獣のあとしまつ」

ウルトラマン、ゴジラ、モスラなどいわゆる一般的な特撮と呼ばれる作品の多くは怪獣が現れ、それを倒すまでの物語が多い。

そして、庵野秀明さんのシン・ゴジラの大ヒットや最近注目されているコミックの怪獣八号など、日本はもはや怪獣ブームが再来している状況で今まであまりフォーカスされなかった怪獣が倒された後の話が映画化される。

しかも、松竹と東映とタッグ、そして山田涼介さん、土屋太鳳さん、西田敏行さん、濱田岳さんと豪華キャストが加わればヒット間違いなしの大注目作品と期待されるでしょう。

しかーし、公開初日から悪い意味でTwitterのトレンド入るくらいの残念過ぎると評価がされていてYouTubeでも監督に物申すみたいな動画を上げる人も多かったみたいで。

公開されてからも話題になっている大怪獣のあとしまつを見てみました。

見終わった、まとめとしては
「お金をかけて思いっきりふざけてみたぜ映画」の印象です。

面白くないと言うよりも、思っていた映画ではなかった。予告を見て、勝手にシンゴジラの事後の物語なのをイメージしていたけど、三木聡監督ということを忘れていました。

三木聡監督といえば、オダギリジョーさん主演の深夜ドラマ「時効警察」が有名で、ゆるーい空気感、ゆるーいギャグなどが丁度心地よいドラマですよね。

しかし、大怪獣のあとしまつはシリアスな映画かと思いきや、コメディ要素が多く、しかもそれは親父ギャグ的なあえてはずしたギャグが満載。そりゃ時効警察と同じで岩松了さんとふせえりさんのギャグも全開で繰り広げられるわけですわ。
それを予想してなかった視聴者、いや予想させなかった宣言にまんまと嵌められたわけです。

キャスト陣はアドリブ禁止、セリフは一言一句正しく言って欲しいと要望を受けていたらしく、まさに大真面目にふざけた映画と言えると思う。
しかし、半分は時効警察のように緩く、ゆるーいシーンが続くのに対して、怪獣の処理シーンは力を入れた特撮としているので、このギャップがギャグに混乱を招くような味を出してしまった。笑いは緊張と緩和と言われるが、それが逆効果になった感じ、葬式でボケるようなズレた形になっていると個人的には感じてしまっと。

ツッコミながら見たら面白いかも。
政治家がアホすぎるやろ!首相意志弱すぎ!キス強引過ぎると思いきや、お前不倫しとるんかい!松重さん、二階堂ふみさん登場シーン少な!などなど、家で友人と喋りながら見たら、面白いけど、映画館で無言で集中するには個人的にはちょっと違う気がしたなー。

宣伝が上手く、いきなり公開規模からハードルMAX上がりきったが、公開初日から稀にみる評価をうけている大怪獣のあとしまつ。
やはり宣伝を鵜呑みにするのではなく、監督や製作陣を事前に調べた上で見に行ければ、全然違ったと言うギャップで怒ることは無いと教訓になりましたな。


あとYouTubeで映画プロデューサーが語る「シネマサロン」を見れば、本作の映画については納得させれますので、理解できないとか監督に物申すみたいな内容をSNSに書いてるかはおすすめです。

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