見出し画像

フードデリバリー市場で挑むスターフェスティバルがビジネスアカウントを作った理由

フードデリバリーを提供してきたスタフェスが、ビジネスアカウントプロジェクトを始動して半年。
これまで購入の際に利用いただいている「ごちクルID」を、法人単位での契約をしてまとめて管理することで、企業としてご利用いただく際に請求先や配送先を共有したりまとめたりできる、法人向けの機能「ビジネスアカウント」の開発をしています。今回はこの「ビジネスアカウント」の開発に携わるプロダクトマネージャーのメンバーインタビューです!

データ整備ができていない事から新たなプロジェクトが始まった


PdM 田島

田島:sotarokさん (※ 弊社CTO 柄沢)が以前の記事でもお話したように、弊社が取得しているデータが網羅的で、一元的に把握できていないという状況だったことから、私が所属している基盤系のプロジェクトでデータの整備を進めてきました。

そのような中で、同じ企業に所属されている複数のご担当者様からご注文をいただいても、その方々が同じ企業の所属だという事をデータとして取れていないという状況が大きな課題として出てきました。企業名はお客様にフリーテキストでご記入いただくので、表記ゆれがあるだけで同じ企業と認識できない。これをきちんとデータとして整備できれば、様々なサービスの展開にも繋がると考えたことがきっかけになり、今年の3月からこのプロジェクトがスタートしました。


PdM 金安

金安:スタフェスにはCSや配送系など様々な部署がある事に加え、製造・配送パートナー、他にも多くの関係者のもとに成り立っています。そんな多方面から集まってきたデータが様々な場所に様々なツールを使って蓄積されてしまっているんです。


サーバーエンジニア 兼 PdM
小笠原

小笠原:必要な所に必要なデータが無い事に加え、データを取りに行くために遠回りしなければいけないような構造になってしまっているんですよね。企業ごとに割り振ったコードやIDがあればもう少しデータが整備できるのですが、今はそれができていないような状況です。

田島:そこを整備していくと企業ごとの正確な情報が把握できるようになり、企業単位でのサービス提供ができたり、業界にあったお弁当を提供できたりと、マーケティングにも活用できるようになるんですよね。

キャリアの違う私たちが、これまでの経験を強みにして働いています

田島:私はPdMとしてプロダクトの価値を最大化する責任を持って全体を見る立場で、ロードマップを作成・管理し、全体に関わる意思決定を行っています。
また、関係部署や経営陣などと影響範囲の大きい部分の要件を詰めたり、エンジニアのリソース管理や開発の進行管理もしています。
WEBディレクターとして、ごちクルNowを立ち上げた時にプロジェクトリーダーを経験したことはあったものの、2020年に弊社がプロダクトファーストを掲げた時にPdMになってようやく2年半という経歴です。

金安:私はPdMとして主にUI/UXに関する部分を担当しています。この要件で問題はないか、このUIでユーザビリティがきちんと上がってMVPとしてリリースできるのか、等の細かな要件をエンジニアの皆さんに確認する舵取りの部分を担当しています。
私はWEBディレクター出身なので、UI/UXにすごく詳しいという訳ではないのですが、UXデザインにすごく興味があり、このプロジェクトでやってみたいと思っていました。今回、普段はデザイナーが入る部分を勉強しながらやらせてもらったという経緯があるので、このプロジェクトを通して経験を積みながら、自主的に勉強して更に突き詰めていこうと思っています。

小笠原:私はエンジニアと兼任でもあるので、出された課題やPdMが知らないデータ構造・裏側の動きについての情報をエンジニア目線で田島さん・金安さんに共有しています。
PdMとしては、田島さんから共有される内容をエンジニアに対して適切に伝える役割や、実際に手を動かしてPdMとエンジニアの差分がないよう調整する役割も担っています。
もともとカスタマーサービス部(CS)で働いていたのですが、プログラミングやシステムに興味があったので、部署に相談してエンジニアに転向したんです。
CSでも同じシステムを使っていたので、そのシステムがどこと繋がっているのかであったり、サービスに関するドメイン知識や関連性が理解できていたのは大きかったです。データ設計や新たなシステムをリリースする際の過渡期を経験したからこそ、今居るエンジニアやPdMが知らない部分を見つける事ができますし、双方に共有もできています。

ロードマップを描きながら夢見る、ビジネスアカウントの展望

田島:今後はデータ整備だけでなく企業様向けのサービスとして、ビジネスアカウントに所属する管理者の方が企業の従業員(お弁当を発注する方々)を招待していき、企業単位でのサービスを受けられるような機能を充実させていくことを考えています。

金安:まず最初のサービスとして、請求書をまとめる単位をグループ設定できる機能。これができるようになると、企業ごとや部署ごと、イベントごとに一括で請求書を作成できるようになります。
営業担当が企業様へヒアリングしたところ、困っているという声が一番あったのが請求書関連だったんです。請求書を取りまとめる際、細々した作業や複数の部署とのやりとりが大変ということで、そこを解決する機能を最初にリリースする事になりました。

田島:私達のチームでは、ビジネスアカウントだけではなく既存サービスの運用も並行して行っていて、改善についての要望・不具合対応・調査などのあらゆる質問や相談が日々届きます。想定外の大きな案件が入ってきた際のリソースの割り振りと優先順位は私が判断していますが、経営判断が必要な場合は経営陣にも相談しながらどちらをやるべきかの判断をしてもらう事もあります。

金安:ビジネスアカウントがリリースされたら、私達の描いているロードマップはあるものの、実際に出てきたユーザーの声とを天秤にかけて、今どちらを進めるべきかの判断も必要になりそうですね。

田島:まずは、ボリュームゾーンであるWEBからのご注文のお客様をターゲットにした機能を充実させていこうと考えています。
予算を超えそうになったらアラートが出る機能や、支払い方法・配送先情報・お気に入り情報などをビジネスアカウント内で共有できる機能も提供していきたいですね。

将来的には規模の大きな企業様向けの機能や、企業様のご要望に沿ってサイトをカスタマイズすることも考えています。業界やライフイベントに特化したサイトを出していくことも可能になりますし、機能を充実させて、法人すべてのお客様が快適にお弁当を注文できるような経験を提供していきたいです。
ただ、現時点で描いているロードマップにとらわれすぎず、プロダクトの価値を最大化できるよう日々進化させていきたいと思っています。

スタフェスでPdMとして働く魅力と、目指したいチームの姿

小笠原:私はエンジニア未経験のところから始めたのですが、エンジニアの目線だと、何を作る?どこを作る?となりがちですが、PdMはお客様が実際に使用したときの流れやユースケースを考えた上でアプリケーションの設計をしなければならない。アイデアとして出せることが沢山あるので、これまでとは見え方が全然変わってきましたし、学ぶことが多かったです。

田島:その経験がエンジニアとしての自分にもプラスになっていくという事ですよね。日々開発に追われていると、この先プロダクトをどのように展開していくかという所まで意識しづらいところがありますが、小笠原さんはPdMも兼任しているので、1年後2年後のプロダクトのありたい姿を考えながら、今どう設計したら良いかを立ち戻って考えられるのが強みだと思います。
その強みを活かして、この先のビジョンを技術寄りの言葉にかみ砕いてエンジニアに共有したり、開発の進め方をリードしたりしてくれています。

小笠原:エンジニアは、誰かがシステムを使うという事は分かってはいるものの、サービスに対しての知識が少ない事も多いです。スタフェスは縦割り感があまりなく運用チームにも気軽に聞きにいける環境なので、「社内やお客様に価値のあるものを作っていきたい!」と自ら動く楽しさがあります。

金安:PdMチームでは要件定義は基本的に私達三人が中心となって進めていますが、エンジニアやデザイナーがこの段階から入る場合もあります。要望が上から下りてくる感じではないので、活躍の幅は自分次第で広げられますよね。

田島:PdMはミニCEOとも言われているくらいなので、プロダクト側からの提案でどんどん進めていくのが基本。ミニCEOと聞くとプレッシャーに感じるかもしれませんが、「今WEBディレクターをやっているけど、もっとプロダクトに責任を持ちたい」という方がチャレンジするのにすごく良いポジションだと思います。
経験がある方は勿論、これから一緒に頑張ってくれるアソシエイトの方も一丸となって、お互いに成長できるチームを築いていきたいですね。

フルリモートになっても、オープンで自由に動ける社風

田島:フルリモートで勤務していますが、Slackはオープンチャンネルを基本としているので、コミュニケーションは目配りしやすく、自分がどう動けばいいかを考えて実践しています。

金安:情報を取りに行きやすい環境ですよね。日頃の動きやその中で頂いたお客様の声なんかもSlackで拾えますし、他部署からの発信は見えにくい部分もありますが、聞きにいけば教えてくれますし、なんならすごく教えてくれます!

小笠原:色々な職種や部署が存在していますが、共通してみんなで一つのものを作り上げようという気持ちがそういったカルチャーを作り出しているのかもしれませんね。

田島:会社にもよると思うのですが、エンジニアとの壁を感じて孤独になってしまうPdMも少なくないと思います。これまで、開発の時間の邪魔をしてはいけないという勝手なプレッシャーがありましたが、思い切ってエンジニアに声を掛けてみると、2時間でも3時間でも、要件が決まるまでとことん付き合ってくれた事もありました。みんなが協力的というか、職種関係なく一体となっているのがスタフェスのいいところだと思います。

リリース後もどんどん開発していきます!

田島:ビジネスアカウントは、まずはクローズドでトライアルを始められるように只今絶賛開発中です!PdMとしては現在、リリースに向けて最終的なヘルプやマニュアルの作成に注力していますが、それと同時にこの後開発しなければいけないものの要件を詰め始めています。ファーストリリースが終わったらすぐにセカンド以降の開発に入るので、そのあとも1、2週間に一回何かしらリリースしていきたいですね。

小笠原:そりゃあもう、どんどん開発していきますよ!!!

\ 進化を遂げていくスタフェスビジネスアカウントに、今後も乞うご期待! /

~参考リンク~ 
■CEO岸田のインタビュー

■エンジニアブログ
stafesさんの記事一覧 スターフェスティバル株式会社のエンジニアが運営しています! zenn.dev 

■スターフェスティバル採用情報


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?