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サッカー選手の転職(by 竹本将太)

前談
株式会社ステージ社長の毛利信之です。
現在当社ではアスリートキャリア事業にも注力しており、今回、実際にアスリートからセカンドキャリアを歩み始めた竹本君にサッカー選手の転職について綴ってもらいました。
竹本くんとはスペインでプロサッカー選手として活動している期間からの付き合いになります。現在ステージではアスリートキャリア事業責任者も務めており、彼の探求心や向上心には日々良い刺激をもらっています。是非最後までご覧ください。 
毛利

ー以下、本文ー

竹本将太です。
今回はサッカー選手の転職について書きたいと思います。
まずは改めて僕の自己紹介をさせてください。

竹本将太
1998年2月生まれ
神奈川県横浜市出身
横浜市立東高校サッカー部で、県2部リーグながら主将として神奈川県2位。その後一般入部で当時日本一の大学、関西学院大に入部。主将として関西リーグ2位、全国3位。2020年からスペインへ渡り、1年間ロックダウンでプレーできない日々を送り、2021年5部リーグで全試合フルタイム出場。2021−22シーズンは1カテゴリーステップアップして、全試合フルタイム出場。2022年8月に現役引退を決断。

という人間です。
引退の決断の経緯などは私のnote記事からご覧ください。

転職活動について

2022年8月に現役引退を決断し、すぐに転職活動を始めました。

没頭する。全力で今ここを生きる。
サッカーを楽しめた理由はこの2点にあるので、次のキャリアでもこれらはマストです。就活風にいうと、「就活の軸」とも言い換えられるでしょうか。

これを転職活動の基準に置き換えると、「自社でサービス・商品を開発していて、それが世の中に必要とされている」ことが自分が仕事にエネルギーを注げられる条件だと考えました。

兎にも角にも情報収集が必要だったので、所謂アスリートのセカンドキャリアに特化したエージェント的な人に話を聞きました。

紹介された企業は、
・ひたすらオフィスで電話してノルマ達成に命を懸けるインサイドセールス
・離職率が高すぎるウェブマーケ
・コンサル会社とは名ばかりのNHK集金代行営業
・固定給は低いけどインセンティブでボロ儲けを謳う不動産セールス
・同じような感じの外資系保険会社
・朝礼で大声で社訓を叫ばされるIT会社
etc.
これらが悪いという話ではなく、自分の条件にはそぐわないものばかりでした。
やはり自分は正道より、自分の特徴・特長を生かした形でキャリア選択して行ったほうがいいな、と思いました。

元々、僕は人材サーチ会社のステージで1年以上スカウティングをしていたこともあり、企業の分析やキャリアイメージが作りやすかったことが大きな助けとなります。

ステージの社長である毛利さんとは、一瞬だけ流行したクラブハウスという音声コミュニティのアプリで出会いました。2020年、まだロックダウン中だったスペインで、僕の経歴やスペインでの現状を話すと、真っ先に助けてくれた恩人です。
サッカーができなくて困っていること。バイトしようにも店は開いていないという八方塞がりな状況。既にnoteコミュニティ運営やクラウドファンディングで資金繰りをしているが、それでも厳しいということ。全て話したら毛利さんがなんとかして助けたいと言ってくださいました。
とはいえ、私に広告塔としての力はないので、リモートでスカウト業務の一端を担うことになりました。
今も副業で業務に携わらせてもらっています。サッカーをしている間も、転職活動中も、働いている今でも関係が続いているのはとても嬉しいです。サッカーを辞めた途端関係が終わる繋がりも多いですから。

サッカー選手時代に代理人を務めてくださった方の紹介で知り合った方に相談し、実際に企業の人事と話す機会もありました。もちろん自分でエントリーして話したりもして、朧げだったキャリア像が少しずつ鮮明にもなっていきました。
「自社でサービス・商品を開発していて、それが世の中に必要とされている」という軸と、欲を言えば、「スタートアップ並みの裁量権と、大企業並みの基盤の安定」がある会社があれば理想だと考えていました。

結果的に、僕はUSEN-NEXT HOLDINGSに入社し、グループ会社のスタートアップに内部出向しています。 まさにスタートアップと大企業のいいとこ取りをした環境です。 昨年10月に入社し、営業職として働いています。飲食店の売上向上に貢献できるシステムを売っています。 初月は個人店に対する営業で目標をハイ達成し、11月にグループ代理店の立ち上げ・推進を成功させ、今年からエンタープライズ営業の立ち上げ・推進をしています。

今後の課題

社会人になって半年と少しが経過し、すでにマネジメント職まで昇格できました。
個人としては数十億円規模の大型プロジェクトリーダーをしているので、2024年上半期までにサクセスさせることが中期的な大目標になります。
部署を横断してプロジェクトの推進、そして難易度の高い交渉をするヒリヒリ感を楽しんでいます。
チームメンバーのマネジメントにおいては、KPIを達成するということを念頭に、内的動機づけをし、心理的安全性を保ち、生産性の最大化を全て実現させるよう取り組んでいます。1on1での傾聴は大きな課題にしています。
メンバーが自ら気づき、アクションプランを描けるような質問の仕方、聞き方は高めていなければなりません。

なぜ転職活動がうまくいったのか?

社会問題とも目されるアスリートのセカンドキャリアですが、転職活動はうまくいきました。
最後にその要因について考えてみたいと思います。

ひとつは、考えてサッカーをしてきた点です。
プロになるには?試合に出るには?うまくなるには?を思考し続け、戦略的に考えてきました。

もうひとつは、サッカーのために、サッカー以外のことにも全力を注いできた点です。

クラウドファンディングで200万円の資金調達、ステージでの人材紹介のスカウト業務、オンラインコミュニティの運営、YouTubeやnoteでの発信、大学時代の部活で使うツールの営業、学生の頃から積極的に社会人と話をしてきた経験など。

どちらもサッカーで成果を出すためにやってきたことです。でもそれが結果的に転職や就職後の働き方に繋がっています。

「サッカーのために頑張ること」と「社会人として頑張ること」は結局同じでした。

僕の生き方、考え方、働き方が万人に共通する正解だなんて思っていません。でも、サッカーに20年もの歳月を捧げ、キャリアを転換した今でも僕は相変わらず楽しく生きていることは、ある種の希望になるのではと思ったりはしています。

生き方は人の数だけあるので、僕は僕の人生をこれからも謳歌していきたいと思います。

竹本将太

今回はサッカー選手の転職について弊社社員の竹本将太さんに書いていただきました。
Jリーグ(プロサッカーチーム)からのオファーを蹴ってまでスペインでサッカーをすることを選んだ竹本選手がなぜ当社で働いているのか?
その理由はこちらから。

これからの竹本さんの活躍に期待です!

現在当社ではアスリートキャリア事業についても注力しております。
キャリアについて、未来について、少しでも相談したいという方は弊社HPより是非ご連絡ください。


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