夜のイートリブスホテル2

"生活に寄り添う歌"になるまで

STAND「C」
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STAND「C」ラジオイベント

"夜のイートリブスホテル"
vol.2 〜生活に寄り添う歌ができるまで〜

ゲスト:横顔(シンガーソングライター)

歌詞解説やライブも収録されています。
ぜひ、下にある歌詞をご覧になりながら聞いて見てください。

0:23 企画者3人の自己紹介
0:53 えぶりシティの紹介
1:35 前回の反響
2:30 横顔さん紹介
3:20 「横顔」の理由
5:14 歌を好きになった経緯
7:04 発信するのは怖くない?
8:40 きっかけをくれた世界文庫アカデミー
10:32 曲の育み方
13:55 歌詞解説「ひるね」
22:18 歌詞解説「ある夜のうた」
24:40 歌詞解説「地平線」
29:45 リスナーさんからの質問コーナー
・30:00 歌詞やメロディの材料はある?
・31:50 シンガーソングライターとしてどうありたい?
・32:50 家でギターを弾く時の防音はどうしてる?
・33:57 横顔さんの一番古い記憶はなんですか?
・35:00 言葉を書くときはどんな気持ちですか?
38:00 横顔さんにとっての歌とは
39:33 生ライブスタート
・40:15 (cover) BABYBAY/銀杏BOYZ
・43:50 (original) 地平線/横顔
・49:05 (cover) ベガ/キセル
・53:10 (original) ある夜のうた/横顔
・57:14 (cover) 恋は桃色/細野晴臣
・59:55 (original) ひるね/横顔


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ひるね / 横顔

寝ぼけたまぶたの裏で 自販機の明かりが見える
うす暗い靄の中 目の前を魚が泳ぐ

届いた青色のハガキ どこに置いたか
光に向かう泡のように 儚く消えて海になる

特別なことはしなかった 笑った顔が見えないよ
小さな椅子に座って 動かないの テレビの前

さようなら 手を振る 遠い日の夢を見た
もう膝の上には 乗ることのない あの人の
何にも起きない ずっと同じまま 思い出してはまた横になる

そのうち会える日が来たら 隣を空けておいて
膨らむカーテン模様 今でもすぐそこにいるの

あの歌こっそり 歌っていたでしょう
聞こえた気がした スイスイと

植木越し 夕暮れ 赤くなる
夏はそろそろ急ぎ足で

さようなら 手を振る 遠い日の夢を見た
もう膝の上には 乗ることのない あの人の
何にも起きない ずっと同じまま 思い出してはまた横になる

滲んだ飛行機雲 消えるまで 眺める

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ある夜のうた /  横顔

芝生の上に 遠くで汽笛が 夜露に濡れて あぶくになった
影の色した 霞んだ林 奥に動かぬ 海を見たのさ

いつの間にか 深くに 水の底で息をする

泳ぎくる魚の群れは 鉄の柵を越えてゆく
点滅する灯台 今夜はまだ眠くない もう少し話そうか

水面の上に 遠くでお船が 波間に揺れて カモメになった
天の川の砂利道抜けて 鎖連なる 公園を飛ぶのさ

いつの間にか 歪んで 空の端で さようなら

帰りゆく魚の群れは 名月を超えてゆく
ちらちら瞬く 今夜はもう眠ろう 星の数数えてさ

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地平線 /  横顔

言葉は軽い 気持ちは重いのに 訳も分からず 悲しくなる
貧しいとはなんだ 幸福とはなんだ ソファーに沈む 日も沈む

裸足の足跡は 駆け回る 並ぶ背表紙をなぞって
ページをめくると モノクロのはにかむ顔が見ている

願うような毎日と 代わり映えない営みが
たくましく笑うシワに 溶けて刻まれていくのです

あぁロマンチックな言葉は捨てたのさ 生意気で情けない私を慰める
今生まれて生きて 死んでいく人たちの
夢に揺られ暮らす 歌を歌いましょう

「誇りは失わない」 少年僧はつぶやいた 雨の境界線 遠ざかる道
レースをめくると はみ出す腕が 濁った水をかき分ける

赤い花ちぎる 大きな手を 遮ることができるだろうか
脈打つ鼓動に 誠実に 生きていけるだろうか

あぁドラマチックな毎日はいらないよ 地平線の先も同じ紙の上に
今生まれて生きて 死んでいく人たちの
ページの裏側で 今日も歌いましょう

あぁロマンチックな言葉は捨てたのさ 生意気で情けない私を慰める
今生まれて生きて 死んでいく人たちの
夢に揺られ暮らす 歌を歌いましょう

誰かの片隅に いつもあなたがいるように
あなたの片隅に いつも誰かがいるように

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ゲスト: 横顔
https://twitter.com/_yokogao_
京都のシンガーソングライター。「生活をすこしだけ豊かにする歌」をコンセプトに活動中。2018年、世界文庫アカデミー入学をきっかけに弾き語りを始める。2018年9月ごろから曲づくりを開始。2019年2
月、世界文庫アカデミーCクラス主催イベント「ヒミツの冬眠パーティー」にて初めてライブを行うと、会場が満席となる。


企画者

笹田 峻彰
https://www.instagram.com/shun8128/
1992年生まれ。京都府在住。
大阪市立大学在学中、スペシャルティコーヒーに出会いバリスタの道へ。コーヒーをきっかけにして温かな想いが広がっていけるように、関西を中心にさまざまなイベントを開催する。2018年 京都で行われた大会『2nd BREWERS TOURNAMENT』にて優勝。普段は、LIGHT UP COFFEE にてコーヒーの魅力を伝えている。

西田 峻也
https://note.mu/shunya800
広島産まれのカジュアルバーテンダー。立命館大学を卒業後、東京で6年間働き、今年10月に古着とBARのお店、STAND「C」を京都にオープン。「カクテルをカジュアルに」をコンセプトに気軽にお酒を楽しめる場所を提供しています。

高橋 舞
https://twitter.com/mai040301
千葉出身、京都在住。
アパレル企業にて5年程勤め、海外での古着の買い付けも経験。ブランド品でもヴィンテージ品でもない古着に価値を見出し、その人の魅了が引き立つような古着を提供したいという想いから、2018年にSHEER-used clothing-をスタート。同年、パートナーの西田とともにBAR×古着屋のSTAND「C」をオープンする。

えぶりシティ
企画者の3人が出会った場所。
https://everycity.fun/
つくり手とつかい手が心地よくつながる「心を満たし合う街」
つくることを通じて、つかうことを通じて、もっともっと生活を豊かにしたい。僕らの周りには素敵なつくり手とつかい手が溢れてるから。みんなが繋がって、みんなで一緒になって、心を満たし合いたい。

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