私たちは、
まだ信仰を持っていない人を、
教会やキリスト教のさまざまなイベントに誘います。

そして大抵の場合、そこでは茶菓や食事が提供されます。

なぜ、私たちはそれをするのでしょうか。

パリサイ人や律法学者も、イエス様とその弟子たちに質問しました。

「なぜあなたがたは、取税人たちや罪人たちと一緒に食べたり飲んだりするのですか。（ルカ5:30）」

レビは、それまで彼にとって当たり前だった全てを捨てて、
イエス様についていきました。

新しい生き方を始めたばかりの彼は、
イエス様やその他大勢の人を招いて食事会を催します。

それは「招いた人に最終的には信仰を持ってほしい」ことを
目的としたものではありませんでした。

なぜなら、イエスはすでにそこにおられたからです。

イエスは、
「貧しい人に良い知らせを、囚われ人に解放を、
目の見えない人には目が開かれることを、
虐げられている人を自由の身とするために（ルカ4:18-19）。」という預言が自分を通して実現したことを宣言して、
公生涯をスタートしました。

イエスは天国への道を教えるために来られたのではありません。

イエスは神の国が地上に来たことを知らせたのです。

イエスによって悪霊が追い出され、
病が癒やされ、罪の赦しが宣言されていることは、
神の国がもうすでに、地上において建て上げられ始めたことを示していました。

そして取税人や罪人と一緒に食事をすることもまた、
神の恵みが手を伸ばせばすぐ触ることができるほどに近くにあることを示し、
宣言することだったのです。

私たちは、
人を悔い改めさせる手段として、食事会や音楽会を催すのではありません。

神が造られたそれらの良いものを、
味わい楽しむ時、
そして屈託なく笑顔になる場所に、
神の国はすでに来ているからです。

その喜びを分かち合いたくて、
私たちは大切な人や様々な人を招くのです。

イエス様についていくために立ち上がったレビは、
そのコミュニティの中で祝福となりました。

悔い改めはその結果として、
本当の喜びの場所に聖霊が与えてくださる実です。

【本日の説教を振り返るために】

あなたが本当に楽しむことができ、親しい人と分かち合いたいと思うアクティビティや趣味はありますか？そこにも、神の国と恵みとを見出すことができますように。