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エンジェルフライトが超絶オススメな理由

Amazonのオリジナルドラマ「エンジェルフライト-国際霊柩送還士-」

まだ3話までしか観ていないけど(今のところ配信されているのは6話まで)
どっぷりハマり込んでいます。

エンジェル・フライトってどんなストーリー?

海外で亡くなった人の遺体を日本の遺族に送り届ける
国際霊柩送還士という仕事を描いたドラマ。

以下は3話までの感想と見どころ

■暴力的で圧倒的な「死」という現実について丁寧に描く

海外で、突然亡くなる人がいる。
事故や事件に巻き込まれて、あるいは病気で。

日本にいる家族にとってはもちろん納得できる現実ではないし、
加えて「海外」ということでさまざまな事情や手続が入り組む。

そのような遺された家族に、どう寄り添うのか。

どのような状態の遺体でもすごく丁寧に扱って、
できる限りきれいにして送り届ける。

遺族に対して余計なことは言わず、とにかく丁寧に、真摯に対応する。
押し付けがましい説教めいたことなんかもちろんしない。

親しかった人が突然失った人たちがその故人を思い出して、
喪失感に向き合い始めるか。

それらをすごく丁寧に描くのが1話目と2話目。

テーマは「送り人」に近いかな。
だから3話目もこのパターンだとちょっと疲れるなと思って見たら、

さすが。

しっかり展開しました。

3話は、どんでん返しに次ぐどんでん返し。
1〜2話が割と正当で、丁寧なストーリー展開だったので、
3話の展開の速さにはさらに引き込まれました。

■圧巻の映像表現

海外ドラマなのかな?ってくらい、
一つ一つの絵づくりが最高です。

オープニングは、
フィリピンで財布を奪われた日本人の男の子がギャングを追いかけるシーン。

ドローンでの空撮、
フィリピンのスラム街のカラフルなコンテナや屋根、
いちいちかっこいいテロップ、

最初だけかなと思ったらずっとそんな感じの映像です。
それだけで見応えがあります。

それから遺体の表現の仕方も、
テロなどに巻き込まれてすでに黒ずんでしまっているところなどは描写することで
「死んでしまった」というメッセージを強く出す。
(こういった描写が苦手で観られない方はもちろんいらっしゃると思いますが)

あるいはひどく損傷していると思われるところはフレームアウトさせるなどして、
視聴者の想像力をかきたてるなど、
ほんとに上手。

しかし決してグロテスクさで引っ張っているのではない。
それだけ、ストーリーや人物描写が力強い。

■BGMをはじめ、クリスチャンっぽい描写

オリジナルだと思うけど、
BGMが讃美歌やゴスペルをイメージしたような曲調。

さらに1話目は舞台がフィリピンということもあってか、
日本人青年が殺されてしまう場面や、
彼の仲間たちが青年を悼むシーンなど、
随所随所に十字架やキリスト像をかなり意図的に映り込ませています。

だからクリスチャンの私としては、
圧倒的に押し潰してくる死に対して、

これで終わりではない。
慰めてくださる神がおられる。
その理不尽な現実を神はどのような眼差しでご覧になっているか。

など、ここから勝手に読みこめます。

■人物描写が丁寧

ダブル主演っていうのかな??
米倉涼子のパワフルさ、松本穂香のジトっとした存在感。

それぞれ背景に色々あるんだろうなっていうのを、
ほんとにちょっとずつ出してくる感じも◎

「拝啓、母さま、」
という松本穂香のモノローグ自体も伏線になっていそうで、ここから楽しみ。

その他の脇役の人たちも全て演技最高です。

ということで、オススメのドラマ紹介をしてみました。

みなさま。ぜひ。
Amazon Prime会員なら誰でも観ることできるはずです。

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