いつも会社に行くのと変わらないくらいに起床。眠い。シャワーをザッと浴びて支度する。夫も一緒に出ると言っていたけど起きてこない。寝室に入ってもう行っちゃうよと声をかけたら私がお風呂場から出るのを待ってたのにと言われた。それは悪いことをした。待つ、待つよと言って2階に上がりカフェオレを啜って待った。夫の支度が終わったところで出発。

夫が先に電車を降りる。見送ってさらに電車に揺られる。お正月以来の実家へ行く。もちろん引っ越してからも初めてだ。分かっていたけどまぁまぁ遠い。

途中で今から行くよと伝えるために電話をかけるが出ない。前もって今日行くことは伝えてあるからまぁいいや。電車を乗り継いで実家の最寄り駅に着いた頃、父から折り返し電話が来た。地元の駅で友人が参加している街マルシェみたいなイベントがあったのでそこに参加してからもう一度実家に電話して行こうと思ってたのに。あーもう。間が悪い。

渋々電話に出てもう着いたから今から行くと伝えた。タクシーに乗って家の近くへ。運転手がまた感染者が出ちゃいましたねぇ、これで隣町と○人対△人ですねぇ、などと話しかけられた。興味がないし窓を開けてないしあまり声を出さないでほしい。あぁそうですか、ああそうなんですか、と適当に気のない返事を続けてたら5分くらいで運転手さんは黙った。良かった。

到着。色々届いた郵便物の整理に年賀状の宛名の印刷。昼前に帰りたかったのに思ったより時間がかかって結局昼ごはんを食べに近くの寿司屋へ連れて行かれた。出ようとしたところで父が20分くらい誰かと電話してより遅くなり苛々が募る。

寿司を食べて戻ってきてもうすることねぇなとなったら父から新築祝いを渡された。いいよいいよと遠慮したがいいから、と押しつけられる。ありがたく頂いた。本当はもっとちゃんと計画してたくさん援助したかったけど、泥棒に全部持ってかれちまったから、と別れた母への呪詛をまた聞かされる。うんざりした気持ちでじゃあもう帰るね、と実家を後にした。

友人のイベントはとっくに終わった時間だった。はーあ。と思いながらバスを20分くらい待って駅へと戻る。せめて、と考えて前から気になっていたパン屋さんを目指した。私が地元を離れてからできた、おしゃれパン屋さんだ。

夫のお土産にパンをいくつか選んだ。併設のカフェがあるのだが、ダメ元でもうおしまいですよね…？と聞いてみたらまだ大丈夫ですよ、どうぞどうぞと言ってもらえた。うれしい。ホットコーヒーと勧められるがままあんバターサンドを頼んだ。

コーヒーもパンも優しい味でおいしかった。やっと今日来て良かったなと思えた。ありがたい。また来よう。今度は夫と来られたらいいな。

電車を乗り継いで帰宅。粗大ゴミを捨てるのに必要な自治体の出しているシールを買おうとコンビニに寄ったら取り扱いがないと言われてしまった。ここのコンビニは毎回目当てのものが買えない。仕方ないので線路を挟んで反対側まで歩き、別のコンビニで買った。

バスで帰宅。夫が鍋を作って待っててくれた。ありがとうと言って早速食べる。手羽元を入れたら出汁としても具としても優秀で最高だった。おいしいおいしいと食べ進める。今日の出来事を夫に話していたらものすごいモラハラな発言をされてあとからじわじわ怒りが湧き、謝罪を求めた。すぐに謝られたけれど何度もやめてと言っている内容で、許したけどたぶん一生忘れない。

食べ終わり後片付けをしてお風呂を沸かし直す。沸いたよの合図音が鳴ったので夫に入ろうよと再三促すが夫は動画を観てて動かない。もう先入るからねと言って風呂場で洗濯機を回して入る準備をしていたら素っ裸の夫が洗面所に現れて笑ってしまった。パンツどこで脱いだのよ。

2人でゆっくり温まって出た。終わった洗濯物を干し、その間に夫が粗大ゴミを捨てるためのシールを貼って玄関先まで運んでくれた。やらなきゃいけないことを終えたので一緒のタイミングで就寝。