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【劇場版】喧嘩番長全国制覇の思い出

映画にまつわる思い出というタイトルですぐ思い出したのは「喧嘩番長全国制覇」(2010年)という映画のことだ。

私はそれまで映画を積極的に見るという事がなく、なんなら前売り券が映画公開前に売るものという事すら知らない有り様だった。

そんな私がこの映画を見たのは、友達の推しが出ていたのと、なんか君の好きそうな感じのやつだとおもう!というので誘われたからである。

あまり上映館がなくて、今はもうない渋谷のシアターNに見に行った。(この映画館には結局そのあと喧嘩番長全国制覇を見に五回くらい通うことになった)

友達の目論見はあたりすぎ、私はこの映画にドハマりした。
映画を観てるときに「も、萌え~!!!!」と萌えの感情で頭がおかしくなって叫びそうになったのは初めての経験だった。

言語化が難しいんだけど、なんか見てる間にどんどん萌えで頭が狂っていく映画だったのだ。

そうして見てる間にどんどん頭が狂ってしまったので、見終わってからもう一回みたすぎて、映画館のカウンターで喧嘩番長全国制覇の前売り券ってありますか?と聞いて店員さんに変な顔をされたりした。(映画を観るのが久々すぎて映画の券の買い方が分からなかった)

結局その後、あまりにも萌えすぎて、友達の入れ知恵で金券ショップで前売り券を買い漁って友達中に配りまくり、公開期限が終わるまで色んな友人と何度も何度も繰り返し見に行った。(後半は前売り券の在庫が尽きて普通料金で通った)

見る度に発見があったんだけど、五回目くらいから急にバッと視野が広がって登場人物の実家の壁に彼が子供の頃に描いたであろう絵が飾ってあるのが見えるようになったりしたのも楽しかった。

ロケ地の上野や浅草にも行って、上野の階段で映画のシーンをまねしてみたり、映画に出てくる建物に泊まったり、喫茶店で同じようにストローに水をかけたり、花屋敷の前の通路で映画と同じようにイキッて歩くのをムービーでとってもらったりもした。

この映画には特定の周波数が出ていて、それを受信した人間は萌えの感情で脳を焼かれるため、脳を焼かれた同志たちで紙にこっそり印刷したSSを、同志たちで回覧したのも胸がはちきれるほどワクワクして最高だった。

シアターNにいくときは、側にあるドーナツ屋さんに寄るのが嬉しくて、会社にいる間中何を食べるか考えたりしていた。

何もかもが幸せな思い出として残っているけど、DVDにスペシャルeditionとかが特になくて(たしか1980円とかだった)素振りしていたクレジットカードの振り下ろしどころがなくてそれだけはつらかった。あとなんかパンフが本じゃなくて紙だったの!オカネハラワセテ!!!オカネハラワセテ!!ってなっていた。

その後、映画ってこんなに楽しいんだ!って映画に前よりはよく行くようになり、全部の映画がこんなに楽しい訳じゃないことを知ったりもした。

ちなみにDVD版には入ってないんだけど、映画館でやってたときは+Plusのファイティングポーズがエンディングテーマで、最後のセリフのあとにこの曲がかかると、脳内のあらゆるホルモンが放出されてウワーーーー!!!!ってなるのが毎回本当にたまらなかった。

私の葬式の出棺のときには絶対この曲をかけようと決めている。

#映画にまつわる思い出

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