アバウトタイムというイギリス映画が
あるんだけど

主人公は二十歳の時に父親から
家系に伝わる不思議な力の事を
打ち明けられます

主人公の家系では男子に限り
二十歳になると過去にタイムトラベル
出来る力を持つというのです

押入れやクローゼットなど
暗い箱に入り両手を握り締め
戻りたい過去を思い浮かべると
そこに戻れます

主人公は最初は色々過去を変えようと
やってみるのだけれどそうすると
起こった事が起こらなかったりして
大切なものが消えちゃったりもするので
何度も過去に戻ってやり直したり大変

最終的には父親と同じように
もう何も変えようとせず
1日をただもう一度同じように
丁寧に繰り返すというやり方に辿り着き
１度目では慌ただしくて
気づけなかった様々な細部に
目をやれることでたくさんの
恵まれているものや愛すべきものに気づき
豊かでハッピーな気持ちになれると
いうお話です

ちょうどこの映画がネットに
上がって来て半分くらい見た後に
ハワイアン八卦掌の2回目のクラスに
出たので何だか面白かった

神戸ではハワイアン八卦掌のクラスが
月に2クラスあり　今月は意拳も武学も
キャンセル待ちだったので
こっちを2回受けてみました

一回目のクラスとはメンバーも違い
やる事も少し違いましたが
大体の道筋は同じ

そうするとやはり一回目の時とは違い
もっと細かく深い感覚を感じる余裕が
出て来ます

初めてのことをやる時は
ちゃんとやらなきゃ的な
意識がテンぱって
思惟的になりやすかったり
対象への反応になりやすかったり
自分の内側の感覚が疎かになる

感覚がどうしても浅くなる

目の前の事を何とかしようとしちゃう
頭の癖が働きやすいから

だけどもう一度繰り返すことで
もっと丁寧に身体の深い感覚を
味わうことができる

日々の暮らしも同じだなと思いました

もちろん一瞬一瞬　時間は過ぎ去り
同じ時は２度とないのだけれど
毎朝やることや毎日やることでも
心を穏やかに深く感じながら行うと
人生はより豊かに幸せに感じられる

頭で考えるとただ同じ事を繰り返してて
つまんないように思えても
本当はそんな事はなくて
かけがえのないものがいっぱいある

私たちは自動的に反応する
AIロボットじゃないから

そこには生命の流れが存在し
無機物有機物関係なく
形があるか無いかすら関係なく
色んな繋がりがあって共鳴し合ってる

そういう感覚を忘れないで生きたいと
思っています