Every day I write the book

エルビスコステロの曲のタイトルから頂きました。

コステロは政治的なメッセージ色の濃い歌詞が多く、それはそれで素晴らしい事だし、言いたいことを言うのは、言う本人にも、或いはその言葉を聞く側にもとても爽快な気がします。そんなコステロさんですから、この曲は「ちょっとアルバムに入れる曲が足りなかったから、チャチャっと10分で書き上げた」などとのたまわっているのを漏れ聞いたことがあります。

でもこの曲、めっちゃ好きなんですよ、私。チューイングガムのように甘くてポップなメロディー。どこか懐かしいような”古き良き時代”のポップスを彷彿とさせる、素敵な楽曲だと思います。PVも面白いので、載せてみました。懐かしい、なんて思われた方もいらっしゃるんじゃないかしら。

さて、私も(本ではないですが)文章をほぼほぼ毎日書いています。この曲の歌詞は、メロメロのラブソングのようですが、ラブソングってポピュラーソングの王道だと思います。皆さんはラブレターって書いたことありますか?今はスマホの時代だし、通信プラットフォームは幾らでもあって、わざわざ手紙なんて書かないでしょうね。

年賀状も出さないお若い方なら、偶には旅先で絵葉書などしたためてみては如何でしょうか?え、コロナで旅なんかできないし、時間も暇もない?はぁまあそう言われて仕舞えばそれまでなんですが。字も綺麗になるし、なんか優雅じゃありませんか、手紙なんて。せめてこのクソ暑い今日日、妄想にでも耽って暑い暑い夏の午後を凌いで下さい。

高原のテラスで手紙
風のインクでしたためています。

松田聖子さんの『風立ちぬ』でした。大瀧詠一さんのメロディーも素敵ですし、やたらエコーのかかったコーラスと、「すみれ、ひまわり、フリージア」というイメージのみで書かれたんじゃないかな、だってスミレは春、ひまわりは夏、だけどフリージアは春の花じゃないか、秋の歌なのに秋の花がひとつも出て来ない、という私の個人的な印象のある曲です。因みに松本隆さんの歌詞は本当に秀逸で、何かの番組でお話しされていましたが、「花の名前に意味はありません、強いて言えば、ラ行の韻を踏んでいる」とのことでした。

せっかくなので大瀧さんのセルフカヴァーで聞いて下さい。合掌。

早く来い来い、秋よ来い。