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沈黙のロングラン

多摩球
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 TOHOシネマズ立川立飛たちひ(以下、TC立川立飛)は、ららぽーと立川立飛内に併設されているシネコンで、多摩モノレール立川北駅から2駅の立飛駅にある。

 『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』は轟音シアター(SCREEN5)で上映されていた。その名称と目を惹くアイソバリック方式のサブウーファーとが相俟って重低音が厚いという印象があるが、高音域までしっかりと鳴らしている。他の映画館と比べると締まった音で、素直な演出という印象が残る。2020年9月開業ということもありスクリーンのコンディションが良く、映像も綺麗だった。

 TOHOシネマズは劇場ごとのSNSアカウントを持っていない。そのためイオンシネマ海老名とは対照的に継続の告知もなく、観客は毎週火曜日のプログラム発表で公開継続を知ることとなった。夏を越え、淡々と上映を続ける様は狂気さえ感じさせた。しかし直接的な言葉がなくとも、スケジュール編成からメッセージは伝わる。土日の上映がない週もあれば、レイトショーになった週もある。TC立川立飛の轟音スタァライトのファンはやきもきしつつも、どんなスケジュールであっても上映を続けてくれているという信頼を持っていた。

 とはいえ何事にも終わりはある。12月24日からの1週間は轟音シアターではなくSCREEN8での上映となった。大作『劇場版 呪術廻戦 0』の公開に伴う移動だったため、これでいよいよ終了かという雰囲気が生まれた。そんな中、終映日が12月31日に決まった。金曜日であり、大晦日とはいえ上映週を跨ぐイレギュラーなスケジュールである。加えて最後の2日間は轟音シアターに戻っての上映となった。花道を飾るように見え、最後まで粋だったように思う。公開初日から211日目での終映は国内最長であった。

TOHO シネマズ立川立飛での上映スケジュール(公開26 週目~最終週)

著者コメント(2022/10/10)

 贔屓にしていた映画館に纏る記憶を、ささやかな文章にしたためました。
 かつて上映してくれた、また今なお上映してくれる映画館に感謝いたします。

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