STAR MAGNOLIA

note初心者です。小説を書きます。 現在は実話をベースに人種、文化、価値観の壁を越…

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note初心者です。小説を書きます。 現在は実話をベースに人種、文化、価値観の壁を越えて…様々なルーツを持つ人種のるつぼ、NYで情熱的に瑞々しく生きる女性を描く恋愛小説を書いています。時折、官能的な描写が出てきますが物語なのでご理解下さい。 ぜひ一読頂けましたら嬉しいです。

最近の記事

ポールは聖人のような友人になった②

-------------- 話は少し逸れるが、 『男女の間に友情はあるか?』 の議題はよく話に出てくるけど、 私は“YES派“だ。 まぁ大抵の異性は、異性として見てしまう。 だけど、時々、性的な感情なしで男性を見ることもある。 理由をよく考えると多分、相手に男性としての色気のようなものがない場合や、年齢、恋愛対象にならない相手限定でお友達になれるのだけど、それはこちらの勝手な感情で、相手はどう思っているかは分からないんだけどね。 前回、ニューヨークで韓国人男性に、出会った

    • ポールは聖人のような友人になった。

      ニューヨークに来てから、たった一ヶ月の間に 一年分出会う人の数以上の人たちと出会った。 23年間の人生でこんな短期間に大勢と出会い、人と密に関わったのは初めてだ。 私は新鮮で濃厚な時間を過ごしていた______。 友人も知人もいない、誰も知らない外国に、 たった一人で乗り込んできたわけだから、 出会う人出会う人みんな初対面…。 そう意味では本当に自分の人生を、今、一から築き上げているんだと感じた。 全てを捨てて渡米した23歳の日本人女性がどのようにニューヨークで暮らす人

      • 未知なる者と重なり合う

        今まで触れたことのない肌の感触。 未知なるものと重なった時、なぜだか分からないけど宇宙のような暗くて広い世界が私の頭に浮かんだ。 ジョンが私の中に入ってきた時は、その映像と同時に、人間の血と筋肉と力強さを受け取ったような感覚だった。 黒人とセックスするのは生まれて初めてだった。 よくAVとかで見る黒人のセックスシーンとは全く違ってた。 それは優しくて力強いはじめての感覚だった。 彼のモノはやっぱり大きくて、私の中はいっぱいいっぱいでちょっと苦しかった。でも痛くはなかった

        • なんでも受け入れてみる

          顔面崩壊事故から一年が過ぎようとしていた。 顔に褐色のケロイドがいくつも残っているけど、 8割元の顔に戻ってきた頃だった。 顔が元に戻らなかったら、もっとお金を貯めて整形しないといけないかな〜なんて考えていたけど、なんとかしなくても生きていけそうだ。 毎日休まず働いて少し貯金もできた。 人生をやり直すためニューヨークへ単身、長期留学する目標を立てたので、まずは1ヶ月間、下見を兼ねて行くことにした。 日本からミッドタウンのドミトリーを予約した。 午前中〜お昼までは語学学校に

        ポールは聖人のような友人になった②

          これが生きる原動力になるのか

          ニューヨークに留学すると決めてからはとにかく働いて、働いて、働いた。 顔面崩壊で半年間引きこもってたおかげで、生きる原動力というか、溜め込んでいたパワーみたいなものを放出したかったんだと思う。この寂しさにも憎悪にも似たパワーは、ニューヨークに引っ越してからもずっと切れることのない行動力に変換し続けた。 これは良くも悪くも今後の自分の生き方に大きく影響していく_________。 留学費用を貯めるために、平日は朝から派遣会社、アフター5はダンスのインストラクター、土日はアロ

          これが生きる原動力になるのか

          絶望からの始まり

          顔面骨折をして、半年間引きこもった。 バイクの交通事故だった。いったい誰なのか分からないほど顔が腫れた。皮膚は何十針と縫った傷ができた。病院の待合室でも、ふとすれ違う道でも私の顔をみた人は可哀想、、、と言わんばかりに顔をしかめる。街で友人とすれ違っても気づかれない、気づかれたときは言葉を失うか同情される。もうそんな生活に疲れ果てた私はとにかくここから逃げたかった。そしてずっと行きたかった海外へ留学することにした。 22歳の多感な女子としては、可愛いメイクもしたいし、恋愛も

          絶望からの始まり