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愛着・癒やしを科学する。LOVOTから学ぶ、「癒やす」というコンセプト具現化に向けた示唆

image from https://lovot.life

GROOVE X のLOVOT、可愛すぎますよね。個人的にこのコンセプト、体験づくりが秀逸だなと思ったので、私なりの解釈をメモ。

Groove Xについて
ソフトバンクの感情認識ロボット「Pepper(ペッパー)」の開発に携わった林要氏が2015年に立ち上げた企業。米国3大メディアVergeの「the Verge Awards at CES 2019」においてBest ROBOTを受賞した注目のハードウェアスタートアップ。
LOVE×ROBOT、LOVOTを開発し世界的な注目を集めている。

LOVOTは、名前を呼ぶと近づいてきたり、抱っこをねだってきたり、抱っこをしたり寝たり、バイバイと表現してくれたり、本当にかわいいやつです。抱くと人ほどの体温も感じられる、というのはなんとも。

個人的最大の注目ポイントは、「頼るけど、頼りすぎない」設計

LOVOTの作り込みですごいなぁと思ったのが、「癒やし」の体現の仕方。ロボットが誰かの役に立つわけではなく、「人がロボットの役に立つ」感覚を持てるんです。

総務省の定義では、ロボットの役割は下記に分類されるらしいんですよね。
1. 産業用ロボットのような「生産環境における人の作業の代替」、
2. 無人システムのような「危機環境下での作業代行」
3. それに日常生活の中での家事支援や介護支援等の「日常生活支援」

でもLOVOTは、「代行」とか「支援」とか、そういう概念ではないんですよね。「ロボットは人の役に立つもの」というバイアスを一気に壊した例だと思っています。どっちかと言うと「人がロボットの役に立つ」という感覚のほうが近いです。抱っこをねだるとか、喜んで寄ってくるとか。

「人の役に立つこと」「人に頼ってもらうこと」って、ある意味人の生きがい。それをうまく体現していると思います。


また、「2体セット」にすることで、人への依存性も緩めることができる。程よく、可愛がりたいときに可愛がれる存在として居続ける事ができるのは、本当に素敵だと思います。

秀逸過ぎたのと可愛すぎたのでメモとして。お金持ちになったら親に買ってあげたい。


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