ストックオプション〜なんで新株予約権がインセンティブになるの?

前回の「新株予約権って何?」のところでは、「新株予約権とは、(その時の株価にかかわらず)決められた価格(権利行使価額)で、決められた数の株式を、一定期間内(権利行使期間)に、決められた条件に従って、購入できる"権利"」と説明しました。

今回は、「なんで、新株予約権はインセンティブになるのか?」について説明していきたいと思います。

簡単に言うと、①新株予約権を使うことで、過去の安い株価で株式を買って、将来時点の高い株価で株式を売却できて、株式の売却益を得ることができる。②また、自社の株価は、自分が頑張って働くことによって、業績を向上させることが出来る(かもしれないw)。③よって、新株予約権を付与することで、新株予約権を付与した相手に頑張って仕事をしてもらう効果がある。のです。

下記が新株予約権の効果を説明する図です。

①一番左の権利付与時点で、権利行使価額100円のストックオプションをもらいます。                                    ②一生懸命仕事をした結果、晴れて会社が株式上場しました。株式上場時の株価が200円の時に、権利行使を行い、100円で株式を購入しました。         ③株価が300円くらいの時に、株式を売却しました。              ④売却と購入の差額は200円でした。(一生懸命、仕事頑張ってよかったね!)

こうして、権利行使価額が低い新株予約権を従業員等に付与することで、彼ら彼女らが一生懸命働くインセンティブを引き出すことにつながります。

次回は、「ストックオプション制度のメリット・デメリット」について説明していきたいと思います。

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