ストックオプション〜ベスティングの事例研究

前回は、「ベスティングとは何か?」について説明しました。今回は、株式会社ラクスルの新株予約権の発行事例をもとに、ベスティングの事例を研究していきたいと思います。

下記が株式会社ラクスルの第1回新株予約権の発行概要です。

ベスティングの記載例

履歴事項全部証明書の記載例を見ていきます。

新株予約権者は、上記(4)により新株予約権を行使できることを条件に、平成26年2月1日、平成27年2月1日、平成28年2月1日、平成29年2月1日に、新株予約権の25%ずつが権利行使可能となる(以下、権利行使可能となることを「ベスティング」という。)但し、新株予約権者が当社又は完全子会社の取締役、執行役、顧問、使用人のいずれの地位も失った場合又は死亡した場合は、当該時点以降のベスティングは中止する。なお、ベスティングされる新株予約権の数については、新株予約権者に発行された新株予約権の数にベスティング割合を乗じて算定するものとし、1個未満の端数についてはこれを切り捨てる。また、4回目のベスティングにおいて、新株予約権者に発行された新株予約権のうちベスティングされていない残りの当該新株予約権も全てベスティングされるものとする。

ストックオプションの割当て後、最初の2年間は権利行使ができず、2年後から6年後の4年間の間に1年につき25%ずつ権利行使が可能になる設計になっています。


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