なぜGoPro HERO 9は公式が安いのかD2Cの課題
GoPro Hero 9が公式で購入すると、サブスク加入され、サブスク割引?が適用となり、トータルで安くなります。
・Amazonで定価
・公式サイトで割引
D2Cでは今まで考えられないような、(ある種革命の)販売手法なのでまとめておきます。
まずはこちらをご覧ください。
64000円程度で販売されています。次に公式です。
なぜGoPro HERO 9は公式が安いのかポイント1:販売日に値引きすること
先日GoPro HERO 9が発表になりました。
新製品発表で販売時に、販売日に値引きはありえません。
定価で発表したその日に割引が効くということは、定価そのものが間違っている?という謎の状況です。
それでも今回は、公式発表日から公式サイトではサブスク割引が適用になっています。
なぜGoPro HERO 9は公式が安いのかポイント2:サブスクによる割引
公式サイトの割引理由は、GoProの年間サブスク(ストレージ制限、EC割安購入権利など)に加入前提で割引適用の仕様です。
本来割引時は、1万円以上で送料無料、2つ買うと3つ目が割引など、条件満足時に割引適用されました。
今回の条件は、サブスク加入。
これがポイントで、サブスクを提供できるのは公式だけになります。
つまり、量販店やAmazonが同様のことはできないということです。
なぜGoPro HERO 9は公式が安いのかポイント3
:流通構造
GoProの代理店は長年tajima motorがになっています。GoProの日本における立役者です。
一方、GoPro Japanという会社も存在し(今でもあるのかな)、GoPro.comと、Tajima ECが両立し、流通経路が多少混乱?状態もありました。
一方、公式発表翌日からは、ヨドバシ他、量販店でも(定価で)販売されており準備は整っていた模様。
そのような背景も踏まえると、論点は、
・発売日割引
・公式のみのサブスク割引
・流通配下状況の整備
であり、要するに、量販店対策であることが見受けられます。
GoPro HERO 9の店舗販売状況
GoProは、カメラ系量販店、スポーツ・フィットネス系・アウトドア系の量販店、専門店で販売されています。
これら店舗展開をする上で、直販のみの割引がどう出るのか?今後の展開に興味大です。
新しい売り方の発明になりうるのか、量販店の抵抗で売り上げが下がり、企画が頓挫するのか、D2Cブランド化への挑戦に関心が高まります。
量販店等では、販売奨励金などの、販促費用を別途払う仕組みもあり、要するに量販店の場所代に対して費用を払わないと積極的に売ってくれない場合があるため、そこへのテコ入れとも取れます。
業界の古い慣習に飲み込まれるのか。WEB時代に、店舗と共存を続けるのか、どうなっていくのか、流通からも目が離せません。
D2Cブランドのジレンマ
D2Cブランドは、ブランド力を高めて、付加価値をつけて、ファンを自社サイトで囲い込み、持続的な成長を遂げていくのには必須のスキームです。
一方、普及という意味では、やはり全国一等地に店頭を構えて、販促をした方が(本当に売れれば、と言う話ですが)認知も販売も加速することは言うまでもありません。
Amazonの追従が加速している中、自社サイトだけでの販売に限界もあり、そのマネジメントがブランドとして力量を試される時代です。
セールス・マーケ・ブランドマネジメントは密接にバランスの関係にあり、どれかを減らすとモグラ叩きのように、売り上げや認知が減るので、ブランドも成立せず倒れてしまいます。
製造と同様に、販促活動はとても重要なので、プロダクトとマーケティングは両輪です。
これが絶妙に上手いのがP&Gです▼
エンジニアはMBAを。
ビジネスサイドはプログラミングでもなんでもエンジニアリングを。
この二領域の境界にイノベーションがあります。
今回のB2Cでのサブスク、GoPro販売イノベーションの結果を注視したいと思います。
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