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【おでん】11/6よりseason2スタートです

明日11/6からまた週末はおでんの日
今年もこの季節がやってきました。

毎日炊いてるはがまご飯の横でグツグツと炊くおでんの風景。
冬が来たんだなーと
音や香りで実感します。

今年は魚を使って手作りのつみれにも挑戦予定。
昆布も地元のフード会社の方から入荷させていただけるようになり、
年を追うごとにおでんの繋がり、厚みも増してくるようです。

逆に、これはちょっと型にはまってとらわれてたかも、とか
意外とお客さんは好きじゃなかったみたいだったよね、と
具材の見直しもしています。

毎年コツコツと積み上げて、自分たちのやれる範囲や
挑戦できるかも、と思える部分を探っていくのはやはり楽しい。

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わたしは「大人になったら全て網羅できてて、あとはルーティンをこなす」
みたいなイメージでずっと子供時代を過ごしていました。
人間関係や自分の能力、ある程度全て整った庭、みたいなのが出来上がって
その柵の中でのほほんと生きられるんだろうな、と。


学校の中の手探みたいな友達付き合いも、先生とのめんどくさいやりとりも
わたしにとってはとても苦手で、早くここから脱出したいなーと思っていました。

大人になれば自分なりの庭をさっさと作って生きていけるようになりたい。
早く「大人」にならないかなーと思っていました。
羨ましく思う一方で、根底では「つまんなそうだなー」とも感じていました。

大人になるっていうのはいまだに解明できていませんが、
ある程度年をとって気づいたのは


子供のわたしが思い描いた「大人」も「庭」もどこにもなかったということでした。


いつの間にかあれもこれも自分で決めてよくなってたり、
あれもこれも自分で決めなくてはならなくなっていて、
周りを見ればみんな思い思いの乗り物で、
草木を分け入って「こっちは未知っぽいぞ!」とか
「ここはだれか走ったことありそうだし、わたしはここは行かないかな」
とか言いながら
走ったり、休憩したり、道を探索しているように見えます。
もちろん自分も「船」何だか「落ち葉」か何だか、につかまって
ずるずると進んでいます。時々溺れたりしつつ。

思い描いていた庭を作ってのほほんと暮らしている人は
周りのどこにもいなかった、と気づかされました。
むしろ、「大人っていいなー」と考えていた自分こそ
きれいに整ったお庭でのほほんと遊んでいたんだな、と。

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「大人になるって、いろいろあるし、大変だけどやっぱり楽しいよね」
という人が周りにいるのは救われることです。

道を走ってるのは自分だけなんだ、ぬかるみにはまって
ドロドロになってるのは自分だけなんだと思うと実際はそうではない。
こけたりぬかるみにはまっていても、
「あー、はまったわ」「どうしよ」「こうしてみるか」と
常に問題と向き合ってる人、見渡せばたくさんいるわけです。

あの時はえらいことになったよなーという経験値が増えれば増えるほど
「あの道、ちょっと行ってみるか!」
とかできる。

大人ってだから楽しんでいられるんでしょうね。
時には自分が作ってたマニュアルを打ち捨てて走ってる人もいます。
憧れる姿です。

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おでんのひとつひとつの具にも、いろんなオフロードを走ってきた人たちの手が加わってきました。
出汁として味わっていただけますように。




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