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読書を始めてみたい方へ

こんにちは、あかりです。

今日は「読書に興味はあるけど、不安もあるから始められない」という方に向けて、不安を取り除くような記事を書けたらいいなと思っています。

私が想像した「読書に関する不安」を挙げて、それに答えていく形式です。目次の中から、あなたの不安に近いものを選んで読んでいただければ幸いです。

※今回は主に小説についての記事ですが、実用書にも当てはまることは多いです。

※書いてみたら長くなったので、要約版を書きました。

⑴本は全部読まないといけないんでしょ?

「本を買ったら、1ページから最後のページまで全部読まないと、読んだことにならない」というストイックな考えがあって読書を始められない方。

本はもっと自由に読んでいいんです!

飛ばし読み、斜め読み、拾い読み、つまみ読みなど、「本の一部だけを読む」、「本を本腰入れずにさらっと読む」という意味の言葉はたくさん存在しています。つまり、最初から最後まで全部読まなくてもいいんです。

中には「小説は会話文だけ読むことにしている」という方までいます。

飽きたら閉じていいし、なんなら開始3ページでやめてもいいです。読書は自由です。これは楽しく読書していくうえで大事な考えなので、ぜひ頭の隅に置いておいてください。

⑵好みじゃなかったとき、書籍代が無駄になった気がする

本の内容があまり好みじゃなくて、途中で読むのをやめてしまったとき。本に払ったお金が無駄になったように感じる方。

ここでは5つの考え方を紹介します。

①本好きの友達に選書してもらう

「本を読みたいんだけど、自分に合いそうな本がわからない」と相談してみてください。自分が読みたい本がどういう種類のものかさえ説明できれば、本好きの人たちは喜んで紹介してくれると思いますよ。

自分が読みたい本がどんなものか、どう表現したらいいんでしょう。ここでは、私のTwitterアカウントで募集した「私の好きな本の種類を表す単語」を紹介します。想像以上にたくさんの意見が集まったので、一部抜粋してお伝えします。

すべての回答を見たい方は、こちらからアクセスしてみてください。

読みたい本の表現の例

ほっこり、しっとり、のんびり、わくわく、ハラハラ、どろどろ、スッキリ、キュンキュン、爽やか、驚愕、恐怖、狂気、戦慄、想定外、鮮烈、繊細、静謐、淡々、斬新、嘆き、勇気、閉塞感、不思議、神秘、ときめき、切ない、王道、感動、ハッとする、やさしい気持ちになれる、元気が出る、胸が締め付けられる、涙があふれる、エロス、学び、余韻、幻想、成長、愛情、浄化、旅、破壊力、そうきたか!、なるほど!、嫌な後味

②「一文だけでも響いたなら、十分買う価値のあった本である」

ビジネス書について、何かの本で読んだ考え方です。ビジネス書にはいくつものアイデアが書いてありますが、そのうち1つでも自分に役立つものがあったなら、十分買う価値があった、という考え方です。

③勉強代と捉える

私なら「自分には合わなかったな。でもそれを知れたから良かったかな」と書籍代を勉強代と捉えます。

本に限らず、服や家電製品でも「買ったけどほとんど使わなかったな」ということは起こり得ますよね。でもそのときに「無駄な買い物をしてしまったな」と考えるより、「この商品のこういう側面は、自分に合わないということがわかった」と考えたほうが建設的ではありませんか?

それに本1冊は、服1枚や家電製品1つよりも断然安い場合が多いので、傷は浅いように思います。

④文庫本を買う

小説は初めは単行本として出版され、単行本がたくさん売れたら文庫化される、という流れが基本です。つまり、「文庫化された=人気がある」とも捉えられます。なので、単行本よりも当たる確率が高い、と考えることもできます。

あくまで目安ですが、頭の隅に置いておいてくれると嬉しいです。

⑤安く買う

購入した際の値段が安ければ、ちょっと傷が浅くなりますよね。値段に関しては、次の章をお読みください。

⑶値段が高く感じる…

書籍代が高く感じられる方。以下の2つの考え方を参考にしてみてください。

①中古で買う

本を中古で買う方法で、私が思いつくものは主に3つです。

●ブックオフで買う:探している本がどこにあるのかわからない場合は、店員さんに聞いてみてください。3つの方法の中で、一番価格帯が安そうです。
●Amazonで買う:作者に印税が入るので、作者を応援したい人におすすめ。検索ができるというのもメリット。ちなみにAmazonプライムスチューデント会員の方は、本・コミック・雑誌を3冊以上まとめて買う際にクーポンコードに「STUBOOK」と入力すると最大10%ポイント還元されるらしいです。
●メルカリで買う:これは私はまだ試したことがないのですが、これもAmazonと同じく家で完結できるし、検索できるのがメリットかなと思います。

逆に読み終えた本を売る際は、以下のようなイメージです。
ブックオフ:たくさんの本を一度に売れる。ただし安いことが多い。
Amazon:試したことがないからわからないけど、他の2つに比べると少し手間がかかりそう。でもその分高く売れる可能性が高い。
メルカリ:自分で値段を操作できる。その分、他の人より安くないと売れないかも。梱包、発送の手間がある。

ただ、私はブックオフや買取王子にしか売ったことがないので、正確な情報が知りたい方は検索してみてくださいね。

②図書館を利用する

節約の極みと言えば図書館ですよね。図書館のメリット、デメリットを以下にまとめます。

メリット:
●読みたい本があるかどうか、どこにあるかを館内のパソコンで検索できる。(最近だと図書館に行かなくても、ネット上で検索できる)
●図書館員さんにおすすめを聞いたり、本を探してもらったりできる。
●他の図書館から取り寄せることもできる。
●相互返却サービスにより、近所の図書館で他の図書館の本を返却できる場合がある。
●貸し出し中の本は予約できる。予約した本が準備できたらメールで知らせてくれる機能がある場合もある。
●図書館を歩くことで、新たに読みたい本が出てくる場合がある。

デメリット:
●期限内に返却しないといけない。(ネットから延長できる場合もあります)
●読みたい本が貸し出し中だと、待たないといけない。(特に人気作は順番待ちが長い)
●読みたい本が置いていない場合がある。

~注意~
本を借りるためにはカードを作る必要があります。現住所がわかる免許証、保険証、マイナンバーカードなどを持っていきましょう。

~補足~
人に借りるという方法を思いついた方もいるかもしれませんが、私は個人的にはあまりお勧めしません。万が一なくしたり汚したりすると、貸してくれた人からの信頼を失うかもしれないからです。でもいろんな考え方の人がいますから、なくさないし汚さないという自信のある方は、借りてもいいと思います。(また、図書館から借りた本ももちろん大切に扱ってくださいね)

⑷何から読めばいいかわからない!

この世界には本がありすぎて、何から読めばいいかわからない。そんな方は、以下の6つの方法を検討してみてください。

①本の紹介ブログを読む

Googleなどで「小説感想ブログ」などと検索してみてください。読みやすいなと思うブログから、「読んでみたい!」と思える本を見つけられると思います。

ただし、「ネタバレあり」と書いてある記事は、読書前に読むと読書の楽しみが減ってしまうと思うので、読むならば読書後がおすすめです。

②インスタの本紹介アカウントをフォローする

Instagramでも、小説やビジネス書の感想や、「〇〇な人に読んでほしい」といった情報を発信している人がいます。

小説が読みたい方は「小説」や「小説紹介」、ビジネス書が読みたい方は「ビジネス書」で検索してみてください。

③ブック系YouTuberの動画を見る

一番有名なのは、おそらくベルさんだと思います。YouTubeで「小説 ベル」で検索すれば出てきます。

また、ほかのYouTuberを探すなら、YouTube内ではなくGoogleなどで検索した方がいいと思います。「読書系YouTuber」「ブック系YouTuber」などで検索してみてください。

④ブックガイドを読む

この世には、「本の本」とでも呼ぶべき、様々な本を紹介してくれる本が存在します。例えば以下のようなものです。

笑える本、泣ける本、ジャケ買いした本、タイトルが斬新な本、人生を変えた本、プレゼントしたい本など、全30項目に、本のプロである書店員さんが、本気で答えた!好みや目的、気分に合わせて本を探せる、「本のカタログ」です。(ブクログより引用)

この本以外にも「本を紹介する本」はたくさんあるので、Googleで「ブックガイド」で検索してみてください。

ちなみに雑誌のBRUTUSやCasaでも本の特集をやっていることがありますが、あれはどちらかというと読書をする習慣がすでに身についている人向けな気がします。

⑤本好きの友達に選書してもらう

これは、この記事の(2)①でも書いたので、詳しくはそちらをご覧ください。

読書好きの友達におすすめの本を聞くときのポイントは、なるべく具体的なキーワードを出すことです。「心が温まる」とか「切なくなる」とか「ハラハラする」とか。

しかし、同じ本を読んでも人によって感じ方が異なることもあります。人間なので自然なことですね。私はそれもまた読書の面白さのひとつだと思っています。

なので「友達がハラハラすると言っていた本」を読んで、必ずしも自分もハラハラするとは限りません。でも、そのぶん友達とは違う何かを感じ取ったということだと思うので、自分の素直な感想を大切になさってくださいね。

⑥Twitterで読書垢を作る

紹介した6つの方法の中で、機能するまでに一番手間のかかる方法かもしれません。しかし一度作ってしまえば、タイムラインに続々と本の感想が上がってきます。読書を始めてみて、「読書を好きになりそう」と思った方におすすめの方法です。

~読書垢の作り方~

①Twitterで新しいアカウントを作ります。名前のうしろに「@読書垢」と入れておくと、ほかの読書垢の人に見つけてもらいやすくなります。
②読書垢をたくさんフォローします。自分と好みが近そうな人を積極的にフォローすると、自分好みのタイムラインになります。(なので逆に世界を広げたい方は、自分と読書傾向が似ていない人をフォローすると良いです。)
③あとはタイムラインに流れてくる投稿を眺め、読みたい本を探すだけ。みなさん思い思いに自分の読んだ本と感想をツイートされています。
(④気が向いたら、あなたも読んだ本の感想をツイートしてみてください)

ちなみに私がnoteのホームに貼っているTwitterアカウントも、読書垢です。私は月に2冊くらいしか読まないので、本に関する投稿頻度は低い方かもしれません。逆にいうと、月に2冊しか本を読まなくても、本が好きなら「読書垢」を名乗ってもいいと考えています。

読書垢は眺めているだけで楽しいし、自然と本に詳しくなれるので好きです。あなたも、よかったら作ってみてくださいね。

⑦「読書初心者におすすめの小説ランキング」を参考にする

私が以前に書いた記事です。これは読書垢の方々の力を借りて書き上げた自信作なので、「最初の1冊を迷っている」という方はぜひチェックしてみてくださいね。

⑸そうはいっても、挫折しそう!

本との出会い方は分かった。でも、そもそも1冊目が自分に合わなかったら、そこから展開していく気になれなさそう。そんな方には、短編集やショートショートから読むことをおすすめします。ショートショートとは、短編小説よりもさらに短い物語です。

私が人から「簡単に読める本ってない?」と聞かれたとき、たいてい以下の本を挙げています。全部読んだことがあります。

『砂のお城の王女たち』赤川次郎
『毒』赤川次郎
『輝く夜』百田尚樹
『阪急電車』有川浩
作者・星新一って書いてある本なら何でも!(笑)

星新一さんはショートショートの王様みたいな方なんですが、作品数が多くて自分がどれを読んだか覚えてないので、気になったタイトルを読んでもらえばいいかなと思います。

⑹感想を言うのが苦手…

人に紹介してもらった本を読み終えたら、紹介してくれた人に「どうだった?」って聞かれるかもしれない。そんなとき、うまく言葉にすることができない。

そんなあなたは、「うまく言葉にできないのがもどかしいんだけど、とにかく面白かったよ!」と伝えてください。面白くなかった場合は、「私には合わなかったみたい」って言えば大丈夫です。

「読書」というと、学生時代の「読書感想文」を思い浮かべて、苦い気持ちになる人もいるかもしれません。でも、「本を読んだら必ずどこかで感想を表明しなければならない」なんて決まりは、もちろんありません。安心して読んでください。

しかし、もしあなたが「この感情を、なるべく正確に誰かに伝えられるようになりたい!」と願うのであれば、Twitterで読書垢を作りましょう。詳しくは(4)⑥に書いています。読書垢の人たちの感想を参考に、素直な気持ちを綴ってみてください。繰り返すうちに、しっくりくる表現を使えるようになっていくと思いますよ。(私自身も、「もっとうまく表現したい!」ともどかしく感じることは多いですがね。)

⑺読めない自分を責めてしまう

せっかく買った本を、読まずにずーっと置いたまま。そんな自分を責めてしまう、律儀な性格の方もいるかもしれませんね。ちなみに読書好き界隈では、「買った本を読まずに、あるいは途中まで読んで、しばらくほったらかしておくこと」を「本を積む」と表現します。(諸説あるかも)

そして積んでる本を「積読本(つんどくぼん)」と表記します。

これは読書初心者の方に限らず、読書好きのあいだでもよく嘆かれています。

「積読を消化しないと…」
「積読がまだあるのに、また本屋に行ってしまった…」

といった言葉をたまにTwitterで見かけます。

私は「積読の何が悪いんだろう…?」という感じなのですが、世の中にはそれを嘆く人もいるみたいですね。一部では「読書好きあるある」として、あえて言及してネタへと昇華している人もいる気もしますが…(笑)

だいぶ話が逸れましたが、とにかく気にしなくていいです。

試しにTwitterで「積読」と検索してみてください。世の中には積読している人がいかに多いかがわかると思います。安心してね。みんな積んでる。

読み始めたものの、「この本は自分には合わないかもな~」と思ったら、遠慮なく閉じていいです。時が来たら読みましょう。時が来るまでは、また他の本でも読みましょう。

「1年読まなかった本は、永遠に読まない」という考え方の人もいるようだが、私はそうは思わない。長らく放置していた本を、ふいに読みたくなることもある。

という内容のツイートを見かけ、共感しました。

いつか時は来る。しかし今はまだ、そのときではない。

この言葉を胸に、楽しい読書ライフを送ってほしいと思います。

最後に

なんやかんや言ってきましたが、一番伝えたかったことは、

読書は自由だ

ということに尽きます。好きなタイミングで、好きな本を、好きな読み方で読んでください。ときに投げ出してください。そうしていつか、大好きな一冊に巡り合えることを、心から祈っています。

この記事があなたの不安を少しでも取り除くことができたなら幸いです。

記事で挙げたことのほかにも、「読書をためらう理由」があるという方は、よかったらコメントでお知らせください。この記事の感想もお待ちしています。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

サポートしたいと思ってくれて、ありがとうございます!もし「こんなこと書いてほしい」があれば教えてくださいね!