DX人材育成で注目の「越境学習」その課題にどう対処するか
「越境学習」はみなさんご存知ですか?
「ホームとアウェイを行き来することによる学習」によりDXやイノベーションを担う「冒険人材」を育てることができるという、今注目の分野です。
ホームとは、たとえば普段の職場。いつもの仲間、いつもの会話。安心して仕事ができますよね。そんな場所です。
アウェイは、たとえばコミュニティ「ノンプロ研」。みんな非IT職なのにSlackでプログラミングの話が飛び交っている。はじめて来た方は圧倒され、「ここでやっていけるのか?」と思うそう。こんな、まさにアウェイ感を感じるのがアウェイです。
二つの文化や価値観は異なるもので、そこを行き来するとこにより、新しい価値観を受け入れて自らを変化させる、ホームに持ち帰って仲間を巻き込んで組織を変える、そんな力、すなわち「冒険する力」が身につくと言われています。
さて、この越境学習ですが、二つの課題があります。
①アウェイへの不安から飛び込めずにホームに居続けてしまう
②アウェイからの学びをホームに持ち込むときに反発を受けてしまう
これはノンプロ研に参加するとき、もしくは参加したあとに、多くのみなさんがまさに体験されています。
この課題について、「越境学習入門」を石山恒貴さんとともに執筆された伊達洋駆さんが、コラムにて素晴らしい考察をされていたので紹介します。
キーワードは「内集団」と「外集団」。
内集団: 自分のアイデンティティの一部とみなし、「仲間」だと思う集団
外集団: 自分のアイデンティティと関連付けない集団
内集団、外集団に関する過去の研究から、前述の二つの課題へのヒントを得るというアプローチです。
課題①に対しては
外集団に対しては悪いイメージを持ちがちだが、実際に交流することで予想よりもポジティブな結果になることが多い
外集団の人たちの人間らしさを強調する情報を提供する
課題②に対しては
ホームの人たちに越境学習者やその考え方をどう捉えているかリフレクションする機会を提供する
越境学習者によるネガティブなフィードバックがホームの人たちの強い防衛的、感情的な反応を引き起こす
などのヒントが与えられています。
これらは、これまでの越境学習の経験からも納得感があるもので、ぜひ取り入れていきたいところです。
DXや人材育成に携わるみなさん、ぜひ越境学習について、そしてその課題の対処についてご参考いただければと思います。
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