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Gutsヒロのスイーツ・ストーリー:Gutsヒロと小田々農園様とのタッグ篇

Gutsヒロです。今回は投稿企画「#買ったわけ」をテーマからお話ししたいと思います。
それから、noteでの繋がりで「小田々農園様」とタッグを組んで、小田々農園様の季節の作物の「自然農法 土佐文旦」を使ったお菓子を紹介をします。


2週間ほど前に、小田々農園様からコメントをいただきました。私の作る柚子マドレーヌに感銘を受けていただいて、小田々農園で作られていて40年以上続いている有機柚子を使ったお菓子の依頼がありました。

私はこの嬉しい話を頂いて、母と相談し、どうするか迷いました。まだ2月から開業したばかりの私のお菓子屋さんに期待を寄せてくれているのは嬉しかったのですが、まだネット販売も始まったばかりのことと、厨房設備的にまだ足りないものが多く、軌道に乗っていないことが多々あり、その場では将来的に小田々農園様の柚子を使う日があれば、その時は「宜しくお願い致します」と話をして終わりました。

しかし、小田々農園様のネットショップを見ると、とても魅力的で惹かれる自然農法の商品がありました。

そして、ちょうど3月1日から「自然農法 土佐文旦」の販売が開始されると掲載されており、予約注文をして、その日を待ちました。関東に住む私と母は、普通の文旦すら食べたことがなかったのでとても楽しみに待ちました。

そして、届いた「自然農法 土佐文旦」がこちらです

私の母はせっかちで、「自然農法 土佐文旦」が届くのが楽しみすぎて、フライングで近所のスーパーを周りに周り「文旦」という柑橘の作物を見つけて買ってきたのでした。
そして、驚くことにスーパーの文旦と「自然農法 土佐文旦」を比べたら大きさも味も香りも全く違うことに私と母は衝撃を受けました。

左が「自然農法 土佐文旦」
右がスーパーの文旦。
写真ではわかりづらいですが、3倍ぐらい大きさと重さが違います。

「自然農法 土佐文旦」は、とても活き活きとした新鮮な文旦で、果肉の弾ける瑞々しい美味しさはこれまでに食べたことのない素晴らしい美味しさでした!

農家様の魂がこもった絶品でした。


私は、「自然農法 土佐文旦」を食べてすぐにインスピレーションがわきました。

これは美味しいお菓子が作れる逸品だ。

私は、「自然農法 土佐文旦」の果肉のほかに、ワタや薄皮、表面の皮まで全集中で味わい、文旦の全てを感じるようにして、頭の中でレシピを描きました。


そして、出来上がったお菓子がこちらです。

自然農法 土佐文旦のティグレのケーキ

「自然農法 土佐文旦」の美味しさの全てを使ったケーキです。
このケーキは、
果肉をシンプルなジャムにして、
表面の皮は砂糖漬けにして、
果肉の薄皮とワタは乾燥させてパウダーにしました。

私は、農家様の大変さはわかりませんが、作物を食べれば伝わるものは感じ取ることができます。「自然農法 土佐文旦」を食べて、これは文旦の全てを使うことが使命だと直感しました。それと同時に、「自然農法 土佐文旦」のお菓子の味わいの起承転結を描くことができると思い、このようなお菓子の発想が生まれました。


それでは、このケーキを作った経緯をご紹介したいと思います。

「自然農法 土佐文旦」をそれぞれに切り分けました。

まずは、貴重な「自然農法 土佐文旦」を丁寧に切り分けました。使わないのは写真左下のヘタだけです。他の材料は全て使います。

そして次の写真を見てください。私は調理をしていて驚いた場面です。

ワタを綺麗に取り、果肉が見えた状態です。大きな文旦の中には、房が15〜16個もあるのです。しかもひと房が大きいこと。私は、様々な場面で柑橘の材料を使いましたが、このような立派な柑橘は初めて見ました。


そして、表面の皮はオレンジピールのように糖化させていきます。3日かかります。
まずはシロップ作りです。この美味しい「自然農法 土佐文旦」を水で煮るのは勿体無いので日本酒でシロップを作ります。写真はアルコールを飛ばしてます。

アルコールを飛ばして火をつけることをフランベと言います。

そして、味付けはグラニュー糖だけでは物足りないので酸味に「蜂蜜」を使いました。私の理想とするシロップのベースができました。

そして、1日ごとに糖度を上げるために砂糖を少しずつ足して煮ます。徐々に糖度を上げることで美味しく仕上がります。

砂糖を追加しています。


次にオーブンをフル稼働して、ワタと果肉の薄皮を乾燥させます。

こちらは果肉の薄皮です。
乾燥させたワタと果肉の薄皮です。
まずはフードプロセッサーで細かくします。
仕上げにもっと細かくします。この機械は抹茶や小麦粉も作れる機械です。
綺麗なパウダーが完成しました。
この粉を粉糖と混ぜて味を整えます。

果肉は程よくほぐし、固めのジャムにしました。

あとは、細かくしたピールと、酸味のある果肉のジャムで酸味や味わいと風味を付けて生地を作って、ティグレ型で焼いていきます。

焼き上がったケーキは冷ませたあと、作ったパウダーを付けて、ジャムを乗せて完成です。

完成品がこちらです

「自然農法 土佐文旦」をたっぷり使った焼き菓子のケーキに、果肉の美味しいジャムを乗せて食べるという贅沢な一品です。

では実食してみましょう!
まずはケーキをパクリ。生地は文旦の香りや味わい、文旦の甘みや酸味がいっぱい広がります。これだけでも本当に美味しいですが、やっぱり果肉のジャムも気になります、食べてみましょう。ん?これがジャム?煮ているはずの果肉が活き活きしていてとても果肉が弾けるジューシーなジャムです!これはすごいジャムですね!では最後の一口は全部合わせて食べてみましょう。一言に尽きます「激ウマ。」最高の土佐文旦を贅沢に使っているわけですから最高の味わいになるわけです(笑)
このケーキのサイズは小さいですが、小田々農園様のが入った土佐文旦と、Gutsヒロのおりなす技術がかけ合わさった、思いも味わいも夢がいっぱい詰まった一品でした!


最後に。

私は、自分なりに最高のケーキを焼き上げましたが、このnoteを書く前に「小田々農園」様に連絡しました。省略していますがこのようなメッセージを送りました。

「この土佐文旦の賜物は小田々農園様のものなので投稿や販売の企画にお名前をお借りできますでしょうか?小田々農園様の土佐文旦の素晴らしい商品を発信できればと思っています。」


そして、小田々農園様は快く承諾していただき、「Gutsヒロと小田々農園様とのタッグ」が実現したのです。

私に声をかけてくれた小田々農園様のメッセージや、そこから出会った「自然農法 土佐文旦」の美味しい商品を買ったわけがこのような嬉しい展開になるなんて思いもしなかったです。

noteで出会い、素晴らしい食材との出会い、美味しいケーキが生まれたことにパティシエとしてこれ以上ない幸せです。
また小田々農園様から応援のメッセージも頂き、私のパティシエ人生に力強い仲間ができたことに、これからの人生が益々楽しみになりました!

改めてご紹介させていただきます。
小田々農園様のネットショップで「自然農法 土佐文旦」が現在買うことができます。興味ある方は下記のURLのリンクからご覧ください。

小田々農園様のネットショップ


そして後日になりますが、「土佐文旦のティグレケーキ」の販売は準備が出来次第、私のショップから販売させて頂きたいと思います。下記のURLのリンクからご覧ください。

Gutsヒロのminneページ


今回のnoteはいかがだったでしょうか。Gutsヒロの新しい挑戦がスタートしました。小田々農園様の協力で生み出すお菓子など、これからも美味しくて甘くて幸せな共有をしていきたいと思います(^^)

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。これからもどうぞ宜しくお願い致します。

Gutsヒロ


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最後まで読んで頂きましてありがとうございました!とても嬉しいです♪ これから更新して頑張って参りたいと思いますので今後とも宜しくお願い致します!