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活け〆「マツダイ」との邂逅。解体編(ちょっと閲覧注意)

初めてのマツダイ。

過去の話で申し訳ないがとある魚の写真や感想がスマホの中から見つかったのでそれを綴ろうと思う。
2021年、7月某日。「道の駅 新潟ふるさと村」をぶらついていた所、ちょっと面白そうなものを見つけた。

こんなの。

強く黄みがかった体色に大きく盛り上がった背中。丸い尾鰭にカチカチの鱗…。
タイという名前がつくにしては厳めしい様相。
…マツダイだ。
マツダイという魚はスズキ目、マツダイ科、マツダイ属に分類される魚だ。
新潟では一般人はおろか鮮魚販売関係の間でも知名度が低くマイナーなため今まで市場に並んでいることは見たことが無かった。
ただ魚好きな人の間でいえば割と有名で幼魚が枯れ葉に擬態して海面をフワフワ漂う姿が思い浮かびtwitterではしょっちゅうタモで掬われている。
そんな魚が今日は氷の上に丁寧に二匹並べられている。
大きさとしては40〜50cm程で3000円ちょっとと歩留まりを考えるとちょっと割高だが即決でお迎えした。
初めて見る魚ということもあるが購入の決め手は「活け〆マツダイ」というシートが貼ってあったからだ。

分かりやすい写真。首と尾鰭の付け根付近を切って締めてある。

解体。

まずは鱗を落とす。マツダイには櫛鱗(しつりん)という硬く剥ぎづらい鱗が頭から尾までびっちりと覆っている。
本来はすき引きというテクニックを使うのだが私はそんな高等技術は持ち合わせていないので昔ながらのうろこ落としで力尽くで剥がしていく。
ビチビチ…!バリバリ…!ブワァァーッ!
もの凄い音と勢いで台所中に鱗が飛んでいく。掃除が大変そうだ…。
※この先、魚の内臓が出ますので苦手な方は閉じるか目を閉じてスクロールしてください。

一枚一枚が大きく、私の爪より一回りもある。生臭いネイルができる。

腹を割くと興味深いものが二つ出てきた。
見苦しくて申し訳ないがひとつは「内臓脂肪」。べっとりとした塊がゴロっと。

もう一つは「胃袋」

何かを食べていて膨らんでいる。

ハサミで開いて内容物を丁寧に洗うと殆ど消化されていないものが出てきた。

\コンニチハ!/

コノシロが出てきた。更に後日、別の個体を見つけて買った時にはより多くの内容物が出てきた。

マイワシとカタクチイワシが出てきた。

さて脱線したが内臓を抜き血を洗った魚体に包丁を入れ三枚に卸し皮を引く。
すると鮮やかな血合いと透明感があり適度にサシの入った素晴らしい白身が現れた。

触るともちもちしており黒い血管も見え確かに身だけ見ればマダイやイシダイ、或いはスズキにも見える。サクになってパックで並べられていても違和感は無い。
とても美味しそうだ。

さて1000時を超えたのでマツダイ解体編、今回はここまで。
次回は調理編に移ります。

\マタネッ!/


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