コードトーカー

いろんな魚が食べたい新潟県民。主に新潟で仕入れた魚介類を解体して調理して話題にします。…

コードトーカー

いろんな魚が食べたい新潟県民。主に新潟で仕入れた魚介類を解体して調理して話題にします。 多分他の話もする。 コメントがあると調子に乗って変なネタやる。

最近の記事

2024年のお初はギンアナゴ&新年の挨拶。

2024年のご挨拶。あけましておめでとうございます。 昨年末からブログの書き方や語彙選びに悩み投稿が滞っており年明けは能登半島地震の影響で物書きができる心の余裕がありませんでしたが この度、当ブログを再開致します。 何卒よろしくお願いいたします。 ギンアナゴ。元日の地震から数日、新潟も徐々に落ち着きを取り戻しつつある頃。 人も魚も少ない鮮魚センターで一風変わった魚を見つけた。 一目見たときに「なーんかいつも見ているアナゴとは違うな…同じサイズのマアナゴに比べても安いし」と

    • 「ドワイエネ・デュ・コミス!」コイツは「洋梨」だーーーーっ!!

      「幻」の洋梨達。 はい。出落ちです。 これがやりたかっただけ。 新潟の晩秋から初冬の名産品といえば「ル・レクチェ」そして最も見かける西洋ナシといえば「ラ・フランス」 しかし新潟ではマイナーなれど多くの品種に出会えるのでその一部を紹介したい。 「幻」の洋梨「ドワイエネ・デュ・コミス」 今回のタイトルを飾る西洋ナシだ。 1849年にフランスのアンデという土地で開発された品種で日本には明治初期にやってきたそうだ。 11月頃に収穫されるが栽培が難しく収量が安定せず市場にも出回り

      • イシ×ヌマcp 忍路鰈

        何者か「オショロガレイ」猛暑過ぎ去った11月、ホームグラウンドの新潟ふるさと村を物色していると違和感のあるシルエットをしたカレイを見つけた。 一見すると「こいつがなんやねん」といった感想を持つだろうが魚が好きな人には「ここいらで見かけない顔だねぇ…」となるだろう。 事実私もしばらく確信は持てなかったし、前のお客さんはしたり顔で「おっ!今日はマツカワあるんだね」と言っていた。 挙げ句の果てには仕入れた張本人である社長は「いんや…白身なんだけど よく分かんね…」と最後には図鑑と

        • 芳しきマクワウリ「黄金まくわ」

          マクワウリ第二弾。 突然だが私にはとても可愛い彼女がいる。容姿は勿論だが気立てが良くて… と彼女自慢は本筋じゃないな。 ただ今回の話に無関係というわけではなく彼女は私の趣味に非常に理解が深く何かに見つけると送ってくれるのだ。 そして今回送られてきたのが「黄金まくわ」なのだ。 知る人ぞ知る…というよりは料理好きや菜園好きの人に馴染みがある印象だ。 以前紹介した「なり駒」よりも大きくなり黄色みが強い品種で古来より栽培され食味の良さから親しまれた伝統野菜だ。 こと奈良県のものは

        2024年のお初はギンアナゴ&新年の挨拶。

          スーパーのイワナを生で食らってみる。

          イワナを見つけたので買ってみた。 5月に入り夏が近づくとスーパーにニジマス、アユ、イワナが数匹セットでパックで売られるようになる。 基本、養殖物で初夏はこれらを塩焼きにして旬を楽しむのだが今回は別の目論見があり1パック買ってきた。(というか1パックしか売っていなかった) イワナを刺身で食べてみよう。 さて。ここで読者諸氏は「淡水魚の生食なんて危険じゃないのかよ」と思う方がいるだろう。 結論から言うと「まぁリスクあるからやめとけよ」ではある。 この記事自体もどちらかと言え

          スーパーのイワナを生で食らってみる。

          セイヨウタンポポを食べてトマトの旨さを知る。

          セイヨウタンポポを食べよう。セイヨウタンポポを取る。 この記事の読者諸氏であればタンポポがゴボウなどと同じキク科で食用になるという事は周知の通りであろう。 そして成人男性が街中にある植物を採取しようとすると不審人物になることも。 というわけで取ってきましたセイヨウタンポポ。 じゃあ食べます。 セイヨウタンポポのキッシュ。 かつて戦時中、タンポポの根っこがコーヒーの代用とされた事はあまりに有名だが葉や葉っぱの味を知る人は少ないように思える。 産地にもよりけりだが青臭さは

          セイヨウタンポポを食べてトマトの旨さを知る。

          北海の鎧魚「トクビレ」を喰らう!

          トクビレを味わい尽くす!という訳で前回に引き続き八角ことトクビレの調理編に移りたいと思う。 そして文言通り味わい尽くしてやろうと思う。 ↓前回。 私自身、トクビレは何回も食べており恐らく新潟で一番トクビレを食べたであろう人間という自負がある。 しかし今回のものは今までのものよりも遙かに身の旨味が強く、脂のノリが凄く間違いなく一番うまいトクビレにぶち当たったと思う。 白身の大トロに名乗りを上げろ。 解体編では割愛したのだが捌いていると兎に角脂を感じたのだ。 刃を滑らせる度

          北海の鎧魚「トクビレ」を喰らう!

          北海の鎧魚「トクビレ」を捌く!

          八角ことトクビレ。旬の魚。 お久しゅう読者諸氏。 突然だがこれを読む皆様方には「毎年買う魚」というものは存在するだろうか? 意識はしてないと思うが季節のものとして味わう事はあるだろうし魚好きの人間はよりもっと明確に意識していることだろう。 最近の日本の気候は四季もへったくれもなく時として「日本には四季があるw」と嘲笑される事すらあるが私は毎年その時期に獲れその時期に美味しい魚を食べて日本の四季を実感するようにしている。 トクビレという魚。 私には毎年「これを食べなければ

          北海の鎧魚「トクビレ」を捌く!

          アカガレイを推していきたい。という話。

          そこらに売ってるアカガレイ。 諸氏は「アカガレイ」という魚を知っているだろうか。 カレイなんぞいちいち気にしとらんわ。みたいな人間でもおそらくは見たことはあると思う。 北にいけば行くほどカレイの種類と漁獲量は多くなり鮮魚店のみならず鮮魚コーナーのあるスーパーならどこでも見ることができる。 アカガレイも他のカレイ同様北で多く漁獲されてはいるのだが流通自体は全国どこでも普遍的にあり大きくても1000円を超える事は少ない割と庶民的な魚だ。 ”急遽”この記事を書いており過去の写真

          アカガレイを推していきたい。という話。

          フグハムでパスタ作ったるぞ+おまけの写真。

          フグハムの続きをば。 というわけで今回は前に作ったフグハムの転成を計ろうかと思う。 ↓前回。 さて先ずはオリーブオイルにつけて塩味を調節していたゴマフグのハムだがまだ塩気があり美味しくはあるのだが一度に消費しようと思うと飽きが来てしまう。 と言うよりも下の感覚が無くなってくる。 最初はチャーハンにでもしようかと思ったのだが冷蔵庫に手をつけたままの牛乳と乾燥パスタがあったのでクリームソースっぽいパスタでも作るかというお話になった。 コードトーカー式フグハムパスタ 手順と

          フグハムでパスタ作ったるぞ+おまけの写真。

          フグで生ハムを作りたかったぞ。

          安いフグで強気に加工。 ここ最近、テレビでトラフグ特集をよく見るようになった。 だいたいが「温泉水でトラフグ養殖」か「天然高級トラフグを釣るor獲る」の二つだった。 致死性の毒をもつフグを提供する上での労苦のかかり様と大きなトラフグの希少性も相まって高価になるのだがそれを町おこしに活用させようとしたり少しでも安価になるようにと養殖が進み、グルメ番組等では庶民の憧れの的として芸能人やアナウンサーがヨイショしている。 しかし「フグ」という括りでいうとトラフグ以外のフグ類の大半

          フグで生ハムを作りたかったぞ。

          いいからハガツオを買うんだッ!!!!

          晩秋のカツオ類は買わねばならぬ。 12月に入ろうという折りに馴染みの道の駅「新潟ふるさと村」に寄って物色していると「ハガツオ」を見つけた。 他にも面白い魚はいたのだが何故だか無性にこのハガツオに惹かれたのだ。 っちゅー事で買ってきました。 今更ハガツオの生き物としての特徴なんて誰でも調べられるから割愛させていただくが食べ物としての魅力はまだまだ全国的でない。 なので今回は美味なる食材としていかに素晴らしいかを自分なりに紹介したいと思う。 ハガツオを宣伝したーい! 今か

          いいからハガツオを買うんだッ!!!!

          新潟県民はメバル(型の魚)がお好き

          新潟県民の中でのメバル類のポジション。 これを読んでいる諸氏は「新潟県の魚」と言ったら何を思い浮かべるだろう? 勿論、食用であるが。 全国に名を馳せる「佐渡の寒ブリ」か。村上の「サケ」文化か。錦織圭選手が発言し有名になり完全養殖も可能になった「アカムツ(ノドグロ)」か。 はたまた知る人ぞ知る「ヤナギムシガレイ」「ガンゾウビラメ(フナベタ)」「サクラマス」「イトヨ」…。 豊かな漁場があり水産業にも力を入れている新潟県では天然、養殖問わず一年を通し実に多種多様な魚が市場に顔を並

          新潟県民はメバル(型の魚)がお好き

          イトヨを食べて思ったこと、考えたこと。(後編)

          イトヨの煮干し。 さて前回に続きイトヨの調理編だが色々考えた末今回はイトヨを前面に押し出したラーメンを作ろうかと思案した。 この小さい魚体の中にこんなにも力強く芯のある旨味が詰まっているでイトヨの煮干しを作ったならばカタクチイワシやウルメイワシの煮干しにも負けない上質な素材になること間違い無しだろう。 …ということで鰓と内臓を取ったイトヨを沸騰した塩水でさっと日を通し天日に晒して乾燥させた。 硬く干しあがった煮干しを最初はそのまま囓ってみる。 生や加熱した時同様魚臭さは

          イトヨを食べて思ったこと、考えたこと。(後編)

          トビエイを食べてエイとの付き合い方を考える。

          昨今の鱏事情。 ここ最近色々なバラエティ番組やニュースで”エイによる被害”が頻発しているという内容の放送をちらほら見かけるようになった。 ことアカエイの名前や影響は一般人にも浸透してきたと思われる。 漁業関係では網を損耗させたりアサリや有用貝類の潮干狩り会場ではエイが対象の貝を食らい尽くしたり海水浴場などで毎年刺される事故が発生し海水浴場そのものの閉鎖したりする。海上保安庁や地元の新聞、日本ライフセービング協会から注意勧告が出るほどだ。 そしてこれはアカエイだけでなく「トビ

          トビエイを食べてエイとの付き合い方を考える。

          ハチの食べ方を考えてみる(仮:第1)

          始めに。 先ず最初に二つお断りを入れさせてもらおうと思う。特に一番目の要項に不快感を示したのならば回れ右でブラウザを閉じてほしい。 ・「虫をとって食う記事」であること ・ ひょっとしたら虫シリーズが続くかもしれないのでタイトルに仮で第1と表記すること。 以上のことに納得できる諸氏だけが閲覧するがよろしい。 〜出会い〜 ある日、庭で洗濯物を乾かそうとしていた時やたらに飛んできては周囲を警戒するハチの群れを見かけた。 我が家の庭はわりと広く家庭菜園や薬味、果樹までも植わっ

          ハチの食べ方を考えてみる(仮:第1)