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カナダ語学学校振り返り

カナダでのワーホリがスタートしてから、最初の4週間は語学学校に通いました。

その期間を振り返るとともに、「申し込み時にこんなことを知っていれば」と感じたことを最後にまとめているので、英語圏の語学学校に申し込む人の参考になればと思います。

なお、一般的な語学学校に関することではなく、私のクラスでの、私の経験と感想であることにご留意ください。

語学学校に通った理由

1番の理由は友達づくりのためです。せっかく海外にいるのだから、日本では出会えない人たちと出会いたい。

グループレッスンである以上、英語力の伸びは期待できないだろうなあと思っていたので、正直授業にはそこまで期待していませんでした。

むしろアクティビティやクラスメートとの会話で英語力を高めることができたらいいと思っていたので、以下の条件を満たす学校を探しました。

・イングリッシュオンリーポリシー(英語以外の言語使用禁止というルール)がある。
・日本人比率が少ない。
・アクティビティが豊富

この条件を踏まえて、エージェントからもらった資料を見ると、日本人比率15%であり、魅力として次のことが紹介されている学校がありました。

・厳しいEnglish Only Policyにより、徹底して英語環境に浸れる ・スピーキングを重視した授業カリキュラム
・放課後や週末に豊富なアクティビティを実施
○○(注 学校名が記載)のEnglish Only Policyは厳しさに定評があり、授業中だけでなく昼休みやアクティビティ中も徹底しています。 月~木までは、放課後に1時間無料の英会話クラブも実施しており、クラス外の生徒たちとも 話せる機会が多いです!

求めているものが全て入っていたため、この学校に決めたのです。

学校について

私のクラス、人数約15人(うろ覚え)
うち、日本人以外が2人。残り約13人は日本人。

別のクラスは100%日本人のクラスもあるそうで。15%から誤差ってレベルじゃない。

アクティビティは確かに豊富でした。週5回くらいはあった。だけど、そもそも日本人が多いのでみんな日本語で話している。先生の真横で話しているけれど止めない。イングリッシュオンリーポリシーを守らせる気は、先生たちにはないようで。

一人の日本人スタッフはイングリッシュオンリーポリシーに対して厳しかったのですが…。

一部の生徒は授業中ですら日本語で会話をして、先生も聞こえててもスルーする。それどころか「あの日本人スタッフはイングリッシュオンリーポリシーを厳しくしすぎだよね〜」とか生徒に対して話している。正直騙されたように感じた。

むしろ英語で話すと浮いてしまう空気なのがとてもつらかった

授業について

基本的にはテキストに沿って進むクラスでした。内容も、文法がメインでした。個人的には、大学受験の時点で基本的な文法は身についていたので、新しい知識は得られなかったな、、、という感想です。

教材については、クラスによっては先生がオリジナルのスライド資料を準備しているところもありました。

4技能の扱いについては以下の通り。

Speaking…話そうと思えば話せる。ただ、積極性がなければ丸1日話すチャンスがないこともよくある。隙を見つけて自分から質問、相槌、意見を述べる必要がある。これは文化差なのだろう。授業内での話す量は、先生7 対 生徒全員3 くらい。おしゃべりな先生のようで。

Listening…上記のように先生がよく話すので、その意味ではリスニング力はついたかもしれない。ただ、先生曰く「今はみんなのためにゆっくり話しているからね。ネイティブはもっと話すの早いからね」らしいです。その速度への対策を教えてほしい

Reading…テキストの英文を読みました。学校の授業でよくあるパラグラフごとに順番に音読する方法。リーディングのメソッドに関しては何も解説されませんでした。日本語環境ではないので翻訳はせず、分からない単語を最後に聞かれるだけ。

Writing…週末に200語程度のエッセイが任意課題で出されます。フィードバックとして2箇所くらい赤を入れて返されました。ライティングメソッドについては何も解説されませんでした

学校としての方針なのか、先生がそんな方針なのかは分からないけれど、正直英語力の伸びは全く実感できません。

一方で、自分から発言する必要があるのだというのも分かったのはよかった。自分から話さなければ一生話す機会は得られない。日本と違って「当ててもらえる」なんてないし、手を挙げるなんてシステムもなかった。

また、分からなくても意見を捻り出す姿勢に触れることができた。分からなくても意見を持たなければいけない。むしろ、分からない中で自分の意見を持つ姿勢が大事。

慎重に調べ学習をする日本のスタイルが好きだからこそ、分からなくても自分の意見を持つというスタイルに触れる機会を得られたのは本当に良かったと思う。

申し込み時の自分へのアドバイス

語学学校、正直いらなかった。(身も蓋も無いアドバイス)

リスニングならポッドキャストとYouTubeで十分、どころか、そちらの方が上質な場合もある。少なくとも私のクラスよりはYouTubeの方が上質だと感じた。
ただ、これに関しては私のクラスの先生は何の解説もしなかったから、というのが大きい。きちんと音の構造、どの音が落ちて、どのように発音されているかを解説できる先生がいるならまた別だっただろう。

スピーキングも、オンライン英会話 + 音読 ・暗誦+ 瞬間英作文を組み合わせる方が力はつくように思う。

では、肝心の友達作りはどうだったか、というと…クラスの半分、高校生でした。日本の高校との連携プログラムを実施しているのです。
語学学校独自に実施しているプログラムを確認しておけばよかったです。年齢差はやっぱり大きい。

海外の友達を作りたいなら、地域がやっているESLコミュニティに参加するのがよかったです。

例えばバンクーバーなら図書館がやっているESL Conversation Practiceとか。

Meet up というものもあります。

まとめと補足

Google mapのレビューはとてもよかったのですが、個人的にはネガティブな経験の方が強かったです。

実際に知る限りでも二人ほど卒業を待たずに来なくなった人もいました。その二人はワーホリで来ており、仕事が見つかったから、という理由なのですが。

ただ、学校やクラスに対してよい印象を持っていたクラスメートもいたので、結局は相性なのでしょう。

また、大学生の頃にオーストラリアで語学学校に通ったときは、ネガティブな印象はありませんでした。そのため、全ての語学学校に価値がないと言っているわけではありません。

問題は、

・語学学校に通わないという選択肢をそもそも考えなかったこと。
・エージェントからもらったパンフレットの情報が古いかもしれないことを考慮しなかったこと。
・地域のESLアクティビティの存在を知らなかったこと

などの視野の狭さや情報の不足でした。知った上で語学学校に通うことを選べば、もしかしたら違った印象だったのかもしれません。

もう少し慎重に、パンフレットに書かれていないことを想像してエージェントと相談すればよかったなと、反省点が多かったです。


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