人生やり直せるならいつからやり直すー？

そんな話を2日連続、別々の友達と話していた。ふとしたときに人生を振り返りたくなるときって、あるよね。だって先週誕生日だったから。

戻りたい時期は、友達はそれぞれ高校生と大学生、そして私は中学生の頃だ。全員バラバラ。それでも、全員に共通して「もっと勉強しておけばよかった」という理由だった。

私は勉強をする基礎が身についていなかった。出された宿題を消化することが勉強だと思っていて、「自分の力を育てる」なんて視点は欠落してた。いやあ。お恥ずかしい。
大学生の頃に戻りたいと言った友達は、「専門外のことだから興味なかった。けど、働き出したら必要だった」だって。何が必要か、なんて分からない。
そうそう、私は純粋数学が好きで代数学が専門だったけれど、実際働き出したら統計をちゃんとやっていればよかったと思う。専門にしなくていいから、せめて引き出しに入れとく程度でも。あの頃は「統計とか現実的すぎていやー」とか言ってたのにね。

口を揃えて言う。「いまの気持ちのまま、あの頃に戻れたらちゃんと勉強するのにね。」

でも、おそらく、「あの頃」に戻っても同じような人生を歩む気がする。だって、「あの頃」の自分にとっては、勉強よりも大切だと思った時間があった。

【Day5】昔はどんな子どもだったのか

そうだなあ、一言で言えばネトゲ廃人でした。うわあ、久しぶりに「はいじん」って変換したら、「廃人」が先に出るの。「俳人」じゃないの？そんなに日本に廃人が溢れてるの？（失礼）

子どもの頃ね、PCを手にしちゃって。で、あの頃、金色のガッシュベルが流行ってて。さらに個人サイトがポツポツある時期で。
BBSとかあるよね。オエビとかあるよね。チャットとかドキドキしながら始めたりして。好きなものを大声で好きだと言える数少ない場。そして同年代が集まるがゆえに、思春期あるあるの「分かってもらえなさ」を共感してもらえる感じがする場があって。

…BBSって使い方あってるよなあってググったら、タイヤしか出ない。「他のキーワード」で掲示板が候補に上がらない。挙句の果てに「ネット死語」扱いされてた。知ってる。

そんな中でいわゆるネッ友と始めたのがRED STONE
久しぶりにググったらまだサービス継続してて笑う。15年前から「いよいよサービス終了する」とか言われてたのに、まだ続いている。
その時間はね、楽しかった。レベルが、スキルレベルが、ちゃんと目に見えて上がることが。友達と話しながら狩りをして、アイテムを集めて、装備に夢見て過ごす時間が。午前0時に特別ダンジョンに入って経験値を貯めるのが。ブログを書いて、ホームページを作って、ギルドマスターとかやることが。

たくさんの時間を費やして、振り返ると後悔しかない時間だけれど。タイピング速度と引き換えに視力を失った数年間だったけれど。

あのとき作ったブログや日記なんて黒歴史の塊なんだけど、それが今の私がnoteを書くことにつながっている。（リアルにつながること書いてなくてよかった！！マジであのときの自分の唯一の功績！！）
一緒のギルドにいた人と、今でも連絡を取りあっている。
リアルがある程度犠牲になるほどネトゲに費やしたから、リアルの大切さを感じている。
ネトゲ廃人だったけれど、本を読むことを忘れていなかった。

何より、決して友達が多い方ではないけれど、それでも今の私には誕生日を祝ってくれる人がいる。

ベストな人生ではないし、きっとベターな過ごし方もあったのだろう。だけどね、その時間を積み重ねることが「今を生きる」ということなんだろうなあと思うのです。
いつか振り返ったときに後悔だけじゃなくて「だからこそ、今が楽しいんだよ」って言えるように。