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知の亡霊



さまよえる亡霊が

いにしえの森を根城にした

そして言葉を忘れた者たちの

新たな偶像となった

人々が食い散らかした

貝塚の墓守のように

 ..........

亡霊のことばを

シャレコウベが歌っている

幾多のシャレコウベが

踊りながら回っている

鼓動を忘れたことさえ知らずに

乾いたことばを口ずさむ

捧げられたはらわたを食らいながら

肥大化した偶像は神となった

 ..........

己が姿を知らぬ者は

干からびた衣を纏い

けたたましく笑っている

虚ろなシャレコウベを隠すように

偶像の礎には

紅き碑文が刻まれていた

 ..........

知のことばを崇める者は
 知の奴隷となるだろう

知の歌を聴く者は
 道を照らす伴侶を知るだろう

森のことばを聴く者は
 己が血脈を知るだろう


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