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【新刊案内】台本集『赤ずきんと死神』

筆者の作曲した歌劇(オペラ)等の台本について、このたび電子書籍の形で公開することと致しました。

※なお本電子書籍は Kindle Unlimited に対応しております。

これまでの私の作曲作品の多くは、テクストとの結びつきの深いものが多く、特に標題性のない形態であっても、何かしらの〝テクスト性〟が常にあった。
結果として声楽作品、特に物語性のある大なり小なりの〝オペラ〟的作品が創作の対象となる。ここにまとめられた〝台本〟は、そうした音楽を前提として書き上げられたものである。これが音楽から離れてどれだけの価値を持つものかは読者の読後感に委ねるほかはないが、これらの言葉たちとともにあるべき〝音楽〟を心の耳で探っていただけると幸いに思う。

まえがきより

一人の少女の旅を描いたモノローグ・オペラ《赤ずきん》(2007) のほか、古典落語に題材を仰いだモノドラマ《死神》(2009) と《一眼国》(2013)、同じく古典落語を題材としたオペラ作品(〝ラクゴ・オペラティック〟と銘打たれておりますが)《なりひら・こぉど》(2013) と《鰍沢綺譚》(2013) を収録。いずれも作曲者自身による書き下ろし、〝音楽〟とともに生まれた言葉たちです。
また、諸事情で上演機会のなかった〝ある名作〟のための未発表演奏会用台本 (2007) もここで初公開となります。

なお、作曲作品台本のほか、音楽論から料理のレシピまで日々折々の雑感を綴った文集『雑文拾遺 Ecrits divers』も集録、多方面にお楽しみいただける事と思います。

表紙絵は、《赤ずきん》制作中に筆者が描いた舞台イメージのコンテ絵のひとつを用いました。表紙から奥付まで、100%手作りという事になります。
ぜひお手に取って御一読いただけると幸いに存じます。 

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